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今回は「歴代スズキ名車シリーズ」ということでエスクードを紹介したいと思います!
1989年から長らく販売を行ってきたエスクードですが、2024年4月をもって国内の販売が終了しました。
エスクード(ESCUDO)は昔のスペインとスペイン語圏の中南米諸国とポルトガルで使用されていた通貨単位の名称で、古スペイン金貨のイメージとそうした時代の男のロマン・冒険心等の雰囲気を重ねてイメージして命名されました。アメリカでは「Sidekick(サイドキック)」ヨーロッパでは「Vitara(ビターラ)」の名称で販売されました。
スズキは1970年から軽の本格4輪駆動のオフロード車としてジムニーを販売してきました。1980年代以降徐々に街乗りでのクロスカントリーの需要が高まり、その需要に答えるためエスクードは誕生しました。エスクードはジムニーと比較してオンロードでの走行性能に重点を置いた作りとなっており、コンパクトな車体に本格的なオフロード車のメカニズムを搭載する都市型SUVとして、1988年5月にエスクードを発売しました。

3ドア車で始まったエスクードですが、より使いやすい都会派オフローダーを求める声に応えるべく、1990年ロングボディーの5ドア車エスクード ノマドが販売されました。3ドアモデルに対して全長を415mm、ホイールベースを280mm延長した結果、ステーションワゴンとしても高い実用性を持つモデルとなりました。サブネームのノマド(NOMADE)はフランス語で遊牧民を意味します。たっぷりの荷物を積んで、移動に対する真の自由性を持つクルマというイメージを投影して命名されました。

その後サンルーフが脱着可能となったエスクード レジントップ(1990)といったマイナーチェンジや正常進化したエスクード2代目(1997)、3列シートの7人乗りグランドエスクード(2000)、本格オフロード性能を継承しつつデザインを変更し進化させた新しいSUVのエスクード3代目(2005)などモデルチェンジを行っていきました。ハンガリーの製造子会社、マジャールスズキ社で生産し、自社ブランドの輸入車として日本で販売したエスクード4代目(2015)が多少の改良を加えつつも最後のモデルチェンジとなりました。

30年以上愛され続けたエスクードでしたが、2024年をもって販売終了しました。同じく2024年エスクード同様コンパクトSUVとしてフロンクスが販売開始しました。フロンクスはもともとインドで製造、販売されており、日本には自社ブランドの輸入車として「扱いやすいクーペスタイルSUV」をコンセプトのもと新型フロンクスが販売されます。エスクードの直接的な後継車ではありませんが、スズキの新しいコンパクトSUVとして期待されています。
