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アクロポリスラリー事前レポート
2002/6/4

JWRC第3戦、チーム スズキ イグニス
初めての本格グラベルラリー アクロに挑戦

イテアの街並み

過酷なハードグラベルラリー、アクロポリス
JWRCもついに3戦目、いよいよ中盤戦を迎える。この第3戦アクロポリスラリーは6月13日から16日までの4日間、ギリシャの首都アテネの西方約120キロに位置するイテアを起点に開催される。ギリシャは、ご存知の通りヨーロッパ文明発祥の地といっても過言ではない。また有名なアクロポリスのパルテノン神殿を始めとする様々な遺跡やエーゲ海を望む美しい白い町並みなどで有名な美しい観光地というイメージが強い。しかし、ここで開催されるラリーは、14戦あるWRCの中でも指折りのハードイベントとしても有名だ。まず何といっても厳しいのはその路面、岩だらけの曲がりくねったコースには子供の頭ほどもある石がごろごろしている。また灼熱の太陽に照らされているためホコリも酷い。昼ともなれば気温は40度近くにも上昇、この暑さは選手だけでなくすべての人に平等に辛く厳しいものとなる。勿論、マシンにとっても非常にハード、完走率も当然低くなっている。昨年のスーパー1600は参加22台中完走は8台のみ、ここで勝つという事は、ただラリーで勝つということだけでなくマシンの信頼性が高いという事を雄弁に語る事にもなるのだ。


熟成進むスズキ・イグニス・ス−パー1600
3つのチーム スズキ イグニス勢にとっては全く初めての挑戦となるこのラリーだが、今回は南仏のテストコースで十分なアクロ対策を行って来た。2回に分けて行われたこのテストはアクロに非常に良く似た路面を持つコースを、トータルで約900キロを走破、サスペンションセッティングやステアリングフィーリング、トランスミッション、エンジン、ブレーキなどマシンを構成するすべての要素を徹底的にテスト、すべてにおいて格段の進歩を見せた。勿論、耐久性の面でも十分な対策を行ってきたという。
またスズキスポーツ総帥、モンスター田嶋氏自らハンドルを握り出場しているアジア・パシフィック・ラリーへの参加も、イグニス・スーパー1600をさらに鍛え上げる要因となっている。そのアジパシも既に2戦を終え、その速さは関係者の間でも話題になっている。
アジパシでは実戦でのテストという意味合いもあって、マシンをより過酷な条件で走らせデータ収集を行い、イグニスの熟成を進める材料としている。十分なテスト、実戦での経験をつんだこのマシンが何処までこの名うてのハードイベントで戦えるか非常に楽しみな一戦だ。


ユハ・カンガス選手
ニコラス・シェレ選手
丹羽和彦選手
チーム スズキ イグニス カンガスのユハ・カンガス選手は、「ギリシャは簡単なラリーではない。でも僕にとっては今までの舗装路中心のラリーよりもグラベルラリーが好きだからね、クルマはすべて良くなっているしアクロが楽しみだ。」と語る。
「一回目のテストでイグニスの足回りは相当良くなっている。その上、田嶋さんがアジパシで鍛えてきてくれているから、マシンの仕上がりが楽しみだ。」と語るのは、ドイツのニコラス・シェレ選手。だが、出場する同じスーパー1600のライバルチームはすべて昨年に既にアクロの洗礼を受けている。それだけに対策が進んでいない訳も無くやはり初挑戦のスズキにとっては厳しい戦いになるだろう。
今回、日本の丹羽和彦選手はナビゲーターを昨年、全日本チャンピオンをとった時の井手上選手にスイッチした。海外ラリーは初挑戦となるが、息のあったコンビでの参戦となるだけにこちらも目が離せない。
「我々は、先日行ったテストで得たデータをもとに十分な戦略を練る事が出来る。」と語るのはスズキスポーツヨーロッパのチーフエンジニア、チャールズ・ニコル。「今までの2戦は、確かに2台完走という結果を残してはいるものの、攻めには出ていない。勿論完走することは非常に大切な事だがそろそろ速さを見せる事もチームにとって大事な事だ。」とこの類まれなハードラリーを目前に自信をうかがわせている。
チームは6月9日にイベント直前のテストを計画している。このサイトでは、このテストの模様も伝えていくのでお楽しみに。





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