スタッフによるクルマ紹介
サイに乗っている感じ。
車名 | ジムニー シエラ |
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皆様こんにちは
ジムニーシエラ5MT!
なかなか貴重な試乗車
ですので色々お伝えできるよう
いっぱい乗ってきました☆
(※写真のシエラJL
が今回の試乗車です。)
よく言われるのが
「シエラかジムニーか迷う!」
「ATかMTか迷う!」
これなんです。
ざっくりとした
結論から言うと
・高速走行【安定感】
重視ならシエラ
・街中走行【軽快さ】
重視ならジムニー
・【燃費、嗜好性】
重視ならMT
・【操作の手軽さ】
重視ならAT
をおすすめいたします
しかし、個々の用途や
好みにもよりますので
ぜひぜひお店でスタッフに
ご相談くださいませ
今回はシエラMTレビュー
になりますので、
安定性、燃費、嗜好性に
優れたシエラMTを
ご紹介いたします!
※個人的な感想や数値の一例を交えてに
なりますのでこれが絶対!
というものではございません。
少しでも参考になれば幸いです。
まず運転席に座って
意外と目を引くのが
オーバーフェンダー
運転席からドアミラーを
見るとこんな感じ↓
外から見る分には
かっこいい!
の一言に尽きるのですが
ほんのちょっと
小指の爪程度ですが
不安がよぎりました。
普通車や車幅のある車に
乗り慣れている人にとっては
気にならないかもしれません。
しかし、普段軽自動車に
乗っている身としては、
『気をつけねば擦りかねない…』
とちょっと警戒してしまいました。
しかし、杞憂でした
今回100km程
走行しましたが
慣れてくるものです。
普通車の車幅だからと
思って走れば問題なしでした。
さてさて、左手元には
MTのシフトレバー&
トランスファーレバー
MTのシフトレバーの
感触としては前型の
シエラより入りやすく
程よい固さです
スイフトスポーツや
アルトワークスの
カチッとした入りと
ワゴンR
ハスラー
アルトの
少し軽めのガッコンとした
入りの中間くらいの
重量感です。
それプラス物理的に
ダイレクトな切り替わりが
伝わってくるような
わくわくした感覚です
時折アイドリング時でも
左右にプルプル震えるシフトが
『あぁジムニーに乗っている』
という実感を与えてくれます。
これはMTならではです
静粛性が高まった室内空間
がそれを際立たせている
かもしれません。
というのも、
ジムニー、 シエラ共通して
静粛性が格段に
よくなっています。
高速を走っていても静かです。
理由として挙げられるのが
後述する安定した
車体に加え、
◆吸遮音材の適切な配置
エンジンルームと
前席の間には中外両方に
吸遮音材が設置され、
足元は全面にフェルトを施した
一体成型カーペットが採用。
◆フレームの改良
クロスメンバー2本と
Xメンバー追加
ボディーマウントの大型化等で
フレーム剛性は
前型の約50%増!
これにより振動や騒音が
かなりカット
されているようです。
トランスファーレバーについては
後から試すとして…、
静かさに加え、車体の
【走行安定性】
をシエラは推したいです。
ドレッドが広いから安定する
というのは理屈では
分かっていました。
シエラのほうが130mm
左右タイヤ間が広いので
それは安定するでしょうと。
… が、しかし!
乗って体感してみると
感動ものでした!!
…なんだこれは。
『ゆ、揺れが
吸収されている!?』
街中の試乗は
ジムニーもシエラも
車高が高い車であり、
多少揺れるのはしょうがない
と感じていました
ところが、
高速走行になるとシエラさん、
人が、
いや車が変わったようです。
すーっと気持ちよく走ります
スイフトスポーツの
地面に吸い付くような安定感
とは異なり、
路面の凹凸を上手に緩衝するような
【柔らかな安定感】
がありました
ジムニーではこの感覚は
得られなかったので、
シエラならではの
ワイドなトレッドと
195/80R15の肉厚タイヤ
が効いているようです。
カーブでは多少ぐわんと外側に
振られる感覚はあるものの、
通常走行する分には
特に気になりませんでした
そして、せっかくのMT車、
変速も楽しませてもらいました
出だしはジムニーMTと
比較して鈍重。
アクセルの踏み込みを増やそうが
さほど変わらないので、
どちらかというと
大人の運転をする人向けです
車体が進みたがるのに合わせて
緩やかに加速するが吉です
ストン、 ストン、と
少し間を置きながら
テンポよく切り替えます
ちなみに3速から
直接5速でも
スムーズにつながります
全体的に落ち着いた加速
という印象ですので
街中をちょこちょこ
林道をガンガン行きたい
という勝手であれば
ジムニーのほうが
どちらかといえば
向いているのでしょう
よく使ったのは
4速40km/h(1500回転)
5速60km/h(1800回転)
80km/h(2500回転)
この付近がエンジンも
うならず、スーッと
走ることができました。
それから、忘れちゃいけない
燃費について
シエラのカタログ燃費は
↓以下の通り↓
(WLCTモード)
5MT⇔4AT
15.0km/L⇔13.6km/L
市街地モード:
12.8km/L⇔11.2km/L
郊外モード:
15.8km/L⇔14.7km/L
高速道路モード:
15.9km/L⇔14.6km/L
MTのほうがやはり
燃費が良い傾向にあります。
実際、車両重量は
MTのほうが40kg軽いです。
また、 エンジン回転数の
上がり具合を見ていると
ATのほうが必要以上に
うなっているような感覚でした。
以下実際の走ってみた値
(車載メーターの値)
出発地点から19.9km、
環境としては郊外と
市街地の中間くらいの下道です。
そんなに道も混んでおらず
信号もほどほどに
停まりました。
ちなみに、エアコンは
最初から最後まで
27℃の一番弱で
キープしました。
(寒がりなもので。。)
それと、予防安全技術も
その力を発揮していました。
夜間でも標識を認識し
最高速度と
はみ出し通行禁止の
表示が出ていました。
※JLはメーカオプション設定。
性能には限界もありますので
安全運転の心がけをお願いいたします。
さてさて、その後
出発から44.2km
郊外といいますか
田舎の山道をそれほど
信号で停まることもなく
進んでいくと最終的に
約14.0km/L
満タン法で測定していないのと
距離が短いため一概には
いえませんが、
思ったより伸びるというのが
乗ってみた感想です。
そしてここからが
シエラの本領発揮
高速道路での走行です
こちらは80-100km/hを
メインの速度域とする
高速道路での走行です
5速80km/h(2500回転)
~100km/h(3000回転)
でほぼほぼ走っていました。
『…うむ、良き。』
続いて、50-80km/hを
メインの速度域とする
高速道路での走行です。
まずは、入り口でリセット。
走ること約15分…
『おぉ。20超えた。』
単純に距離÷時間で
計算すると
約60km/hで
止まらずに走っていた
ようなものですが
予想外の燃費の良さです。
高速は安定していて
燃費も良い。
少し足を延ばしての旅行も
シエラだとより快適に
できるのではないかと
感じました。
重ね重ねにはなりますが
あくまで数値の一例
ですので、そんなに
伸びないではないかという
クレームは何卒
ご容赦ください
そしてこれを試さずには
終われない、
トランスファーレバーです!!
さっそく2Hから
4Hへ切り替えます。
グッと後方へ
動かすと少し間をおいて
『カッ』と
繋がった音がします。
そしてメーター上部に
緑色の4WDのランプが
点灯しました。
さらに4Lへ
レバーを押し込むようにして
切り替えると…
見づらい写真で
申し訳ないのですが
自動ブレーキやESP®
関連が誤作動防止のため
OFFになります。
せっかくなので
2WDと4WDで
未舗装の坂道を
上り比べてみました
傾きとしては10度から
凹み箇所で30度ちょっとです。
運転席からの視界は
こんな感じです↓
1速で坂の途中から
スタート!!
4WDから先に
試したのですが
『普通に上る!!』
危うさのかけらもなく
上ることができました。
エンストする気配も
全くなしです。
ハンドルを左へ切ってみましたが
普通に曲がることが
できました。
もしや、この程度の
坂ではあまり効果が
わからないのかと
心配しながらも
とりあえず2WDでも
同様に上ってみました。
すると、
『やっぱり違う!!』
2WDでは後輪が
砂利によって滑る感覚が
ありありと感じられました。
それでもエンストする気配は
皆無だったので
やっぱり力があるなと
実感しました
また、操作も
ハンドルが明らかに取られる
感覚はなく、
新採用の
ステアリングダンパーが
ハンドルに伝わる
振動やふらつきを
低減してくれているようです。
前型よりもハンドルは
だいぶ軽くなっていますので
振られるのかと思いきや
そんなことはありませんでした。
街乗りでも悪路でも
快適に運転操作が
できそうです
続いて、もう一つ試して
みたかったのが
ヒルディセント
コントロール
下り坂でも車速を抑えることで
ステアリング操作に
集中できます。
昨年会社の4WD研修にて
ジムニーで25度下り
ボコボコの未舗装路を
走るというのを
体験させてもらいました。
いや、これハンドル絶対
取られるでしょうという
路面にも関わらず、
このヒルディセントコントロール
により素人でも無事に
走ることができたことに
感動しました
その感動体験を
思い起こしながら
坂の上に立ちます。
平らに見えるかもしれませんが
意外と凹凸が多く
ドライブレコーダーの
衝撃検知機能が
「ピッ」と働く路面です。
傾きはタイヤの接地面横で
ちょうど10度。
ヒルディセントコントロールは
4WDかつ
車速約25km/h以下
勾配約7%以上で
スイッチオンにすると
作動します。
それではスイッチオン
にして下っていきます。
2速にしても
通常よりゆっくりとした
速度で下っていきます。
時々横滑りのランプが
点滅するのと
軽めのガガガっという音が
聞こえることで
作動しているのが
わかります
安定して坂を下りきる
ことができました
あと、その他感じたのが
坂道発進が楽です!
坂道でもまるでその場の地面に
とどまるように持ちこたえます。
サイドを引かない程度の坂なら
後ろにほぼ下がりませんでした。
今まで乗った軽のMTの感覚では
落ちるでしょう…
という坂も落ちない!!
これは坂道発進が苦手
という方にもおすすめです。
それもそのはず…。
ヒルホールド
コントロールが
MT車も含めて
全グレード装備!!
ペダル踏み替え時に
最長2秒間
一時的にブレーキをかけて
車体が後退しないようにし
スムーズに発進させてくれます。
※4LでESPⓇをOFFにすると作動しません。
坂道発進の心強い味方ですね!
奥様が坂道発進を
嫌がるという旦那様は
「この車は下がりにくいから!」
とアピールしてみるのも
手かもしれませんね。
もちろん、逆もしかりです。
最後に、まとめると
先に述べたように
・高速走行【安定感】
重視ならシエラ
・街中走行【軽快さ】
重視ならジムニー
・【燃費、嗜好性】
重視ならMT
・【操作の手軽さ】
重視ならAT
というおすすめには
なるのですが、
それだけでは語れない
魅力がそれぞれに
あると思うのです。
またいざ買って
乗ってみてそのあとに
気づく魅力も多々
あるかと思います。
そんな魅力を皆様に
たくさん教えていただけると
嬉しいです
長文にお付き合いくださり
ありがとうございました。
※ESPはDaimler AGの登録商標です。