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LEG 3
テント周辺は午後3時を過ぎると、ちょっと浮き足立った雰囲気があった。2台のイグニスが、無事にフィニッシ・ラインを横切るかどうか―。アジア・パシフィックラリー選手権の実績はあっても、舞台は世界。それも市販車では激戦の1600ccクラスだ。 クラス5位でスタートした「ニコラス・シェレ/ゲルハルト・ヴァイス組」は、堅実な走りでゴールを目指す。2レグでトラブルに見舞われた「ユハ・カンガス/ミカ・オバスカイネン組」も、周囲が脱落していく中、着実にレースを続けている。 ヨットハーバーに沿ったF1グランプリ・コースに黄色いイグニスが現れた。緩やかなカーブを曲がり、真っ直ぐにスズキスタッフが待つサービステントへと走り込んだ。 全てのSSが終了し、「ニコラス・シェレ/ゲルハルト・ヴァイス組」がクラス6位。また、「ユハ・カンガス/ミカ・オバスカイネン組」が9位となった。 完走さえも難しい、モンテカルロ・ラリーで、初参戦で3台中2台が完走。うち1台が6位入賞という快挙を成し遂げた。 「感激です。スタートラインを横切れれば、それだけでワンステップと考えていました。これは奇跡です。最後まで、それも3台のうち2台が完走ですから…」 スズキスポーツの田嶋伸博代表が、こう言ったとき、携帯電話が鳴った。田嶋代表の声も、体も改まる。その電話は鈴木修 スズキ株式会社会長からのものだった。 「良くやってくれた。立派なものだ。こちらも喜んでいるよ。皆にご苦労さん、と伝えてください。始まったばかりだが、今後を期待しているよ」 参加台数27台。うち完走9台となったジュニアWRCの第1戦。昨年のスーパー1600で優勝したシトロエンは、6台の全てがクラッチトラブルでリタイヤ。やはり昨年から力を入れているフィアットをはじめ、オペル、MGも姿を消し、残ったのはフォード(5台)、プジョー(2台)、それにスズキの2台のみ。初参戦のスズキがサバイバル・レースを遂げたことは、関係者の驚きでもあった。 2輪のマン島TTレースに日本人で初めて優勝し、500ccの世界グランプリでシュワンツを優勝させた栄光のスズキ・GPチームの監督だったスズキスポーツの伊藤光男顧問は、 「良く戦いました。抑えながらキッチリとデータを取るドライバーは大変だったと思います。これが第一歩です。これからの一歩一歩は、今まで以上に厳しい。それをやり遂げなければいけません。」と語った。 伝統の1戦をどうどうと戦った2台の「スズキ イグニス」は、太陽が傾き、城壁を巡らせたモナコの王宮が陰を落とすモンテカルロのフィニッシュ・ポディウムを走り抜け、新しい歴史への第一歩を記した。 【チームのコメント】
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