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いよいよシーズン最後グレートブリテン、レグ3レポート!
ジュニアWRC優勝は、シトロエンのダニエル・ソラ選手!
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いよいよ今シーズンのフィナーレを飾るラリー・オブ・グレートブリテンも最終日レグ3を迎えた。総走行距離490,76キロ、うちSS4つ138,5キロで競われるレグ3は、朝方、深い霧が立ち込める地域があったものの基本的には真っ青な空が広がるウェールズ地方とは思えない快晴となった。ついに今回のラリーはほとんど雨の降らない珍しいラリー・オブ・グレートブリテンということになった。あるコースマーシャルは「私は25年間このラリーで仕事をしているがサングラスが必要になったのは今回が初めてだね。おかげで日焼けしちゃったよ。」と笑う。しかし夜のうちにぱらついた雨や、霧で路面はウェット気味、滑りやすく判断を誤るとあっという間にリタイヤとなる状況は変わらない。この日も昨日に引き続き難しいコンディションは同じ、ジュニアWRCは生き残った11台が最後の戦いに臨んだ。
競技はシトロエンのソラ選手が終始トップをキープしそのままゴール、最終戦を優勝で飾り同時にジュニアWRC初のチャンピオンも獲得することとなった、タイムは4時間3分6秒6だった。2位にはオペルをドライブした地元イギリスのマクシェア選手、そして3位にはフィアットのバッソ選手が入った。ソラ選手とチャンピオンを争っていたシトロエンのダラビッラ選手は6位となり、シリーズ総合は2位入賞となった。完走はわずか6台、アクロポリス並みの厳しいサバイバルラリーだった。
チームスズキイグニスもこの最終戦、ウェールズの森に飲み込まれるように3台すべてがリタイヤという結果に終わったが、スズキスポーツの田嶋代表は「実は今までのラリーの中で一番自信があったんです。マシンもかなり熟成が進んできましたし事前テストでも手ごたえを感じていたんです。うまくいけば第3戦のドイツぐらいの成績が残せると思っていただけにショックな結果ですね。現にSS1ではセカンドベストも記録しましたし・・・・。もう既に我々は来年の準備に取り掛かっていますが、この悔しさをばねにより一層気を引き締めてマシン開発のみならずより強固な体制作りにも取り組んでいきたいと思っています。今年一年応援いただいて本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。」と語った。
2002年ジュニアWRC
こうして今年からはじめて開催された2002年ジュニアWRCは幕を閉じた。ジュニアWRCイベントコーディネーターのニニ・ルッソ氏は、「今年から始まったこのジュニアWRCは大成功といえるだろう。」と語る。「手に汗握るチャンピオン争いを始め、若くて新しい才能あるドライバー達のパフォーマンスは実に見事だった。そして勿論、スズキの参戦はジュニアWRCをここまで盛り上げた重要なファクターだと思う。来シーズンも今年以上の参加チームが見込まれているし、年齢制限ルールも適用されるので本来のジュニアWRCの意義に近づくことになり、より興味あふれる選手権となるだろう。」と続けた。
今年チームスズキイグニスはジュニアWRC参戦初年度としてはまずまず素晴らしい成績を残したといえる。緒戦のモンテカルロ、と続くカタルニアで2台が完走し本場欧州のラリー関係者をアッといわせた。続く第3戦のアクロポリスでは、3台リタイヤという厳しい結果となったが、第4戦ドイツでは、また2台が完走、特に地元ドイツのシェレ選手が3位を獲得したことは記憶に新しい。その結果、チームスズキイグニスは初参戦ながらドイツチームのニコラス・シェレ選手が5ポイントを獲得しておりポイントランキング8位となった。
チーム スズキ イグニス、3人のドライバーからのメッセージ
ドイツチーム、ニコラス・シェレ選手
「長い一年だった。緒戦のモンテカルロでは完走したもののマシンはまだまだ開発途上だったが、着実に進化して戦闘力は見違えるようになった。その結果、第4戦ドイツでは、3位という輝かしい成績を上げることが出来た。表彰台でドイツ国旗を持ったときは本当に感動したよ。この機会を与えてくれたスズキに感謝している、また僕達を応援してくれた皆さんにも本当に感謝している」
フィンランドチーム、ユハ・カンガス選手
「今年一年は、僕の今までのラリー人生の中でもっとも勉強になったといえる。ジュニアWRC、6戦全部に出場して完走はモンテとカタルニアだけという結果に終わってしまったけどとてもいい経験になった。ファンやスズキのに皆さんには感謝している。一年間応援ありがとう。」
日本チーム、丹羽和彦選手
「ジュニアWRCフル参戦というチャンスを与えてくれた、スズキとスズキスポーツには本当に感謝しています。また応援してくださった皆さんにも感謝の気持ちで一杯です。僕としても大変貴重な経験が出来、とても印象的な1年でした。世界のレベルはとても高く厳しいものだということが良く分かりました。僕も彼らに負けないようこれからも頑張ります。応援ありがとうございました。」
このラリー・オブ・グレートブリテンをもって年間6戦開催された2002年のジュニアWRCはすべて終了しました。一年間チームスズキイグニスへの応援本当にありがとうございました。
LEG 3 終了後 JWRC最終リザルト
| POS. |
NO. |
DRIVER / CAR |
STAGE TIME |
PENALTY TIME |
OVERALL TIME |
DIFF LEADER |
| 1. |
65 |
Daniel SOLA (E) |
Citroen Saxo VTS |
4:03:06.6 |
0:00:00.0 |
4:03:06.6 |
0:00:00.0 |
| 2. |
52 |
Niall MCSHEA (GB) |
Opel Corsa |
4:06:05.9 |
0:00:00.0 |
4:06:05.9 |
+0:02:59.3 |
| 3. |
53 |
Giandomenico BASSO (I) |
Fiat Punto HGT |
4:06:26.2 |
0:00:00.0 |
4:06:26.2 |
+0:03:19.6 |
| 4. |
62 |
Janne TUOHINO (FIN) |
Citroen Saxo VTS |
4:07:14.2 |
0:00:00.0 |
4:07:14.2 |
+0:04:07.6 |
| 5. |
56 |
Jussi VALIMAKI (FIN) |
Citroen Saxo VTS |
4:08:14.4 |
0:00:20.0 |
4:08:34.4 |
+0:05:27.8 |
| 6. |
51 |
Andrea DALLAVILLA (I) |
Citroen Saxo VTS |
4:09:26.8 |
0:00:00.0 |
4:09:26.8 |
+0:06:20.2 |
2002 JWRC ポイントランキング (上位10位まで)
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| 1. Daniel SOLA (E) |
0 |
10 |
3 |
10 |
4 |
10 |
37pt |
| 2. Andrea DALLAVILLA (I) |
0 |
6 |
6 |
6 |
10 |
1 |
29pt |
| 3. Janne TUOHINO (FIN) |
0 |
2 |
10 |
|
|
3 |
15pt |
| 4. Giandomenico BASSO (I) |
0 |
4 |
0 |
|
6 |
4 |
14pt |
| 5. Nicola CALDANI (I) |
6 |
0 |
4 |
|
3 |
|
13pt |
| 6. Francois DUVAL (B) |
10 |
1 |
0 |
|
1 |
|
12pt |
| 7. Niall MCSHEA (GB) |
|
|
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|
|
6 |
6pt |
| 8. Nikolaus SCHELLE (D) |
1 |
0 |
0 |
4 |
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5pt |
| 9. Gianluigi GALLI (I) |
0 |
3 |
0 |
|
2 |
|
5pt |
| 10. Roger FEGHALI (RL) |
4 |
0 |
0 |
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4pt |
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