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2002 APRC Rd.2 ニューカレドニア 事前情報
田嶋選手マキシマムアタックを宣言!いよいよラリースタート!!
2002年5月30日  

ニューカレドニア  

 アジア・パシフィック選手権第2戦のラリー・オブ・ニューカレドニアが5月31日から6月2日にかけて開催される。今年は海外から9台、そして地元の14台と合わせて計23台がエントリー、コースは3日間1250kmで、その中に19ヵ所290kmのSS(スペシャルステージ)が設けられている。トップチームだとアベレージ115km/hを超えてしまう超高速ステージもあるが、カトリコワンという海獣の名が付けられた28kmのロングステージは、昨年のベストタイムでも平均60km/hがやっとという難所だ。田嶋伸博/ジュリア・ラベット組スズキ・イグニス・スーパー1600は昨年、このステージで総合3位のタイムを叩き出し、ニューカレドニアに新たなモンスターがやってきた、と話題になった。
 しかしレッキ(コースの事前試走)の始まった火曜日から雨が降り始め、水曜になっても止む気配は無い。
昨年のスズキ イグニス (Rally of New Caledonia)
赤土の山岳ロードはヌタヌタになり、特にカトリコワン・ステージの険しい前半のセクションではスタックやコースアウトも発生、このまま雨が続けばこの名物ステージもキャンセルされるかもしれない、と関係者は心配している。日本のダートトライアルやマレーシアの超スリッパリー・ウエットロードを知り尽くしている田嶋伸博にとってはそんな難所こそ腕の見せ所なのだが、果たしてどうなるか、みな天候の回復を願って空を見上げている。


波乱を呼ぶか、イグニスに強力なライバル登場!!
今回の優勝争いは、昨年秒差のトップ争いを展開した地元のJ・L・レロー組インプレッサとマレーシアのK・シン/プロトン、そして昨年はマシン全損のクラッシュを喫したが前戦キャンベラでアジパシ部門優勝を飾ったイタリアのN・カルダローラ/ランサーの3台によって行われると見られている。特にチャンピオンのシンは第1戦キャンベラでリタイア、ノーポイントに終わっているためここで何とか優勝しておきたいところ。マシンも昨年のグループNから強力なグループA仕様に変更しての雪辱戦だ。
 2リッターカップ(FF部門)のトップコンテンダーはもちろん田嶋イグニスだが、
「エントリーリストを見たら地元からルノーのメガーヌとクリオ、シトロエン・サクソが出て来ているんだよね。全車グループA。みんな本国フランスからキットカーのパーツを取り寄せているのだろうし、ちょっと不気味だね」と田嶋選手は言う。特に3台も出てくるシトロエン・サクソは昨年のJWRCチャンピオンマシンであるだけにそのポテンシャルは侮れない。


田嶋選手マキシムアタックを宣言!
 田嶋イグニスはキャンベラで、南仏で行われたグラベル(ダート)テストを踏まえたデータとパーツで武装して出走、その結果ドライブシャフトとブレーキに問題が見つかった。特にドライブシャフトは強化品にしたにもかかわらず実戦ではまだ強度不足だったことが判明、今回は更に改良を重ねて来ている。それではもうイグニスは完璧な完成度にまで高められているのだろうか。
「キャンベラと2回の南仏テストの結果、イグニスは全ての面でトラブルをクリアしている状態になっている。しかしだからと言って万全ということじゃ、まだないね。壊れた所を直せばそのストレスが他の場所に発生するのが常識。そう言った意味では今回は何処が壊れるか全く分からないから不気味なんだよ(笑)。でもそれを発見して、JWRCマシンをより強力に仕上げて行くことが、私がアジパシに出ている最大の目的だからね。今回も全開アタックで攻めるつもりだ。」と田嶋選手は力強く語った。
 なお通常のラリーだと、途中のサービスで壊れそうなパーツを事前に交換してトラブルに備えるのだが、そんな理由から事前交換などは一切行わないと言う。2週間後に控えたJWRC第3戦にして初めてのグラベルイベント、アクロポリス・ラリーに向けて最良のイグニス・スーパー1600を送り出すため、田嶋/ラベット組は全力でニューカレドニアにアタックする。
田嶋選手

尚、次のレポートはラリー終了後の6月3日に予定している。







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