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2002 APRC Rd.4 ラリー オブ タイランド
アジア・パシフィック・ラリー選手権 最終戦がスタート。
 
2002年11月30日

 アジア・パシフィック・ラリー選手権最終第6戦はラリー・オブ・タイランド。開催地は昨年のパタヤビーチからほど近い、最近注目を集め始めた新たなビーチリゾートのラヨーン。バンコクからは高速道路を使うと2時間足らずで来ることが出来る。ヘッドクォーターの置かれているホテルの周囲は巨大なマーケットで、終日賑わっており、ホテルの前の広場は夜になると100軒近い夜店や食堂がオープン、ラリー関係者もみんなここで夕飯だ。

 ラリーコースは昨年と同じ、ラヨーンの北数十kmにあるダム湖を巡る高速ダートとゴムプランテーションの中の林道を組み合わせて、3日間1070kmのコースの中に16のSS、約270kmが設定されている。全体に高速ダートで、100km/hオーバーのアベレージで走れるステージがいくつもあるが、ラリー前に相当の降雨があったとかで、突然荒れた路面が出現するから油断は出来ない。

田嶋選手
 スズキからは、スズキスポーツ・ラリーチームの、おなじみモンスター田嶋伸博とジュリア・ラベット嬢のコンビがスイフト(イグニススーパー1600)で出場、11月29日の朝11時から行なわれたセレモニアルスタートを出発、この時点で02年度アジア・パシフィック・ラリー選手権2リッターカップのチャンピオンが決定した。

田嶋選手は「Leg1は二輪駆動部門のトップでした。これでボーナスポイント3ポイントが加算され、今年のアジア・パシフイック・ラリー選手権二輪駆動部門のシリーズチャンピオンです。2年連続6度目ですね。」と喜びは隠せない。


 すでに今年度の総合チャンピオンはカラムジット・シン組プロトンに決定しているが、グループNチャンピオンはこの最終戦までもつれ込み、昨年度のグループNチャンピオンであるイタリアのニコ・カルダローラ組とインドのタイヤメーカーチームとして走っているスチュワート・ウォーレン組が雌雄を決しようとしている。彼らのほかにも英国から出場のジョン・ロイド組、ケニヤのアラスター・カヴァナー組、ニュージーランドのリース・ジョーンズ、ブライアン・グリーンのベテラン組、ニューカレドニアチャンピオンのジャン・ルイ・レロー組など海外から11チームが参加、これを地元勢が迎え撃つのだが、今年は意外と参加が少なく、海外勢と同数の11台しかいない。

 レグ1はゴムプランテーションの中の25、1kmの高速林道と11、5kmの湖岸のダートを2回ずつ走る設定になっていたが、田嶋組スイフト(イグニススーパー1600)の調子は芳しくない。SS3ではパンクしてややタイムロスをしたが、他のステージでもいつものように4WDターボマシン勢を圧倒するようなタイムが出ない。
「路面が最悪なんですよ。ラリー前に降ったという雨のせいで、コーナーの多くがずくずくの砂場のようになっている。2WDが最も不得手とする状況ですね」とレグ1を走り終わった田嶋選手。2WD2リッター以下のクラスではもちろん断トツの成績だが、総合では10位。
「チャンピオンはすでに獲得しましたがクラス優勝は勿論、総合でもトップ5に入りたいですね。明日も猛暑が続きそうですが頑張って走ります。」過酷なコンディションだが田嶋選手の望みは高い。

 すでにJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)も終了、このアジア・パシフィック・ラリー選手権最終戦がスズキにとって今年最後のイベントだ。来季に向けて、この最終戦も存分に闘って締めくくりたい。

ラリーは、日曜日のレグ3で終了する。

次のレポートはラリー終了後に更新しますのでお楽しみに。







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