災害時に命を守るためのクルマの知識 | スズキ

洪水・冠水から身を守る

クルマは万能ではない

冠水した道路を走行することは、想像以上に大きなリスクを伴います。

車両が動いているからといって、安全であるとは限りません。

以下のポイントを理解し、無理な走行は避けてください。

「大雨だけど、このくらいなら出かけても平気だよね?」「大丈夫って思い込むのが一番怖いんだよ。少しでも不安なら油断しないで、最初から『行かない』って判断しよう。」

なぜ「行かない」という判断が大切なのでしょうか。

それは、見た目では水深や路面状況(側溝の蓋外れ等)を正確に判断できない、冠水箇所があるからです。

「通れそう」に見えても、実際には極めて危険な場合があります。

参考:JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)

この⽔たまり、通れそうじゃない?

⾒た⽬では分からないんだ。迷ったら進⼊しないのが⼀番だよ!

Tips!

大雨や冠水のおそれがあるときは、
外出や運転を控えましょう

案内役

少しでも不安がある場合は、
車両の性能を過信せず、無理な走行を避けてください。

水深が深くなると車内への浸水につながり、
最悪の場合、エンジンが完全に破損するおそれがあります。

冠水路の危険サイン

見た目だけでは判断しにくい、こんなサインにも注意しましょう。

危険サイン

  • 歩道と車道の境界が見えない
  • タイヤの黒い部分が隠れる
  • 側溝の蓋外れなど路面が見えない

浅く見えても、大丈夫とは限らないんだね

この「危険サイン」があるとすでに危ない状況なんだ。すぐに引き返そう!

「動いている=安全」ではない
3段階のダメージ

エンジンが動いているからといって、被害がないとは限りません。

浸⽔した⾞両は、その場では⾛⾏できても、
電気系統のショートなどにより後⽇故障が発⽣するケースが多々あります。

冠⽔路⾛⾏によるダメージは、
停⽌の有無に関わらず段階的に進⾏します。

  • レベル1

    タイヤの1/3程度

    ブレーキ性能低下・電装部品への影響

    後⽇点検が必要

  • レベル2

    フロアまで浸水

    室内浸⽔でバッテリー・ハーネス等が⽔没

    電気系統の故障リスク急増

  • レベル3

    ボンネットまで浸水

    エンジン内部への⽔侵⼊による「ウォーターハンマー現象」が発⽣

    エンジン停⽌や⾼額修理に⾄る致命的な損傷を招く

「怖い…。じわじわ進んでいくんだね。」「ウォーターハンマー現象とは浸水した車を動かした際、圧縮できない水によってエンジンが破損してしまうことを言うんだ。だから、少しでも浸⽔したら必ず点検を受けてほしいんだ。」
Tips!

もし冠水路に遭遇したら

案内役

  1. 1

    水たまりに気づいたら、深くならないうちに引き返す

  2. 2

    もしエンジンが止まっても、再始動は絶対にしない

  3. 3

    クルマを離れ、安全な高い場所へ避難する

  4. 4

    販売店・ロードサービスへ連絡する

エンジンが止まっちゃったら、焦ってもう一回かけたくなりそう…。

それが一番危ないんだ。再始動は絶対にしないで、まず自分の安全を優先しよう。

冠水路を通過してしまったら

気づかずに通り過ぎちゃったときは、どうすればいい?

少しでも水に浸かったなら、そのままにせず必ず販売会社で点検してもらってね。

少しでも浸水したら、必ず販売会社で車両点検を。

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万が一、取り残されたら

万が一、車内に取り残されてしまったときのために、
脱出の流れを知っておきましょう。

参考:JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)

「ドアを開けて逃げればいいんだよね?」「水位が上がると水圧でドアは開きにくくなるんだ。無理せず、窓からの脱出に切り替えよう!」

参考:JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)

Tips!
  1. 1

    シートベルトを外し、落ち着いて状況を確認する

  2. 2

    ドアが開かなければ、無理せず窓からの脱出に切り替える

  3. 3

    脱出用ハンマー等で窓を割って脱出する

ハンマーがないと、割れないの…?

そうなんだよ。だからこそ、普段から手の届く場所に備えておくことが大事なんだ。

まとめ

無理な走行は、車両の寿命を縮め、命の危険にもつながります。

「行けるかもしれない」という判断ではなく、
「迷ったら進入しない」という勇気ある判断をしましょう。

車中避難時に身を守る

車の中にいれば安心、というわけではありません。

避難中に気をつけたいポイントを紹介します。

車の中なら安心…とは限らないんだね。

排気ガスは無色無臭だから、気づかないうちに危険なこともあるんだ。

  • 一酸化炭素中毒の防止

    エンジンをかけたまま長時間休むのは避けましょう。

  • 換気

    こまめに窓を少し開けて空気を入れ替えましょう。

  • 積雪時の注意

    マフラー周りの雪を取り除き、ふさがっていないか確認しましょう。

二次災害を防ぐ

災害時は、洪水・冠水以外にも気をつけたいことがあります。

  • ハザードランプ

    停止・故障時に点灯し、安全な場所へ移動しましょう。

  • 警告灯への対応

    警告灯が点いたら停止して確認し、取扱説明書を参照しましょう。

ハザードランプって、そのためにあるんだね。

まず落ち着いて、周りにも危険を知らせよう!

Tips!

火災・煙発生時の内気循環

内気循環に切り替え、安全を確保したうえで避難しましょう。

案内役

  1. 1

    煙に気づく

  2. 2

    内気循環に切り替える

  3. 3

    安全に避難する

警告灯や煙は「クルマからのサイン」。気づいたらすぐ行動しよう!