SUZUKI 4X4 HISTORY
ジムニー SJ30(1981年)
スタイルのすべてが斬新かつ鮮烈だった。SJ30登場。
着々と機械的な熟成を進めてユーザーの信頼を獲得してきたジムニーが、そのスタイリングにおいて大転換期を迎えたのが'81年。
「タフ&ニート」のキャッチコピーのもと、エクステリアデザインを刷新したSJ30をリリースする。
直線を基調とした都会的なフォルムは、まさにスタイリッシュオフロード車の先駆け。
当時、まだ「働くクルマ」的な雰囲気を少なからず残していた4WD群の中で、そのスマートさが爆発的な人気を呼び多くの女性ユーザーも獲得した。
エンジンは最高出力28PS/4,500rpm、最大トルク5.4kg・m/2,500rpmと先代SJ10からパワーアップ。
また、ホイールベースを110mm延長することで直進安定性を向上。
ラインアップはソフトトップ3タイプとバンボディーが設定されたが、人気が際立っていたのがフルメタルドアだ。
ルーフは幌仕様だがドアは鋼板製とすることで、適度な密閉感をオープントップならではの開放感を両立。若々しい雰囲気が魅力だった。
主要諸元
[ ハーフメタルドア ]
- エンジン型式:LJ50型水冷2サイクル直列3気筒
- 総排気量:539cc
- 最高出力:28PS/4,500rpm
- 最大トルク:5.4kg・m/2,500rpm
- ボア×ストローク:61.0mm×61.5mm
- サスペンション:リジットアクスル式+半楕円リーフスプリング
- 全長×全幅×全高:3,195mm×1,395mm×1,690mm
- ホイールスペース:2,030mm
- トレッド(前/後):1,190mm/1,200mm
- 車両重量:705kg
- ・主要諸元につきましては代表的なグレードのものを表示しています
- ・最高出力・最大トルクにつきましては統一表記として「PS」「kg・m」を使用しています