SUZUKI 4X4 HISTORY
エスクード TD01(1990年)
ロングボディー/5ドアがもたらす快適性。ノマド誕生
'90年はエスクードにとって激動の年だった。
まず秋口にマイナーチェンジが行われ、1.6LのG16A型エンジンがシングルカム8バルブヘッドからツインカム16バルブヘッドに換装される。
最高出力は82PSから100PSに、最大トルクは13.1kg・mから14.0kg・mへと動力性能は大幅に向上。
併せてオートマチックトランスミッションも3速から4速へと変更され、走行性能の向上が図られた。
さらにわずか2ヶ月後には、「もっとユーティリティ性能が高いエスクードも!」という市場のリクエストに応えて、ロングボディー/5ドアモデルのノマドがラインナップに追加される。
3ドアに対してホイールベースを280mm、全長を415mm延長したノマドは、1,600mmという長尺物の積載が可能としつつも、全長を4m以下に抑えたため、軽快なフットワークと利便性の両立を実現した。
また、3ドアでは荷室アレンジの都合により、後席を5:5の分割式とする4人乗りだったが、ノマドは6:4分割式採用の5人乗りとなりファミリーユーザーを中心に広い支持を得た。
主要諸元
[ ノマド・5MT ]
- エンジン型式:G16A型水冷4サイクル直列4気筒
- 総排気量:1,590cc
- 最高出力:100PS/6000rpm [ ネット ]
- 最大トルク:14.0kg・m/4,500rpm
- ボア×ストローク:75.0mm×90.0mm
- サスペンション:(前)マクファーソンストラット式コイルスプリング
(後)トレーリングリンク
withセンターウィッシュボーン式コイルスプリング - 全長×全幅×全高:3,975mm×1,635mm×1,700mm
- ホイールスペース:2,480mm
- トレッド(前/後):1,395mm/1,400mm
- 車両重量:1,170kg
- ・主要諸元につきましては代表的なグレードのものを表示しています
- ・最高出力・最大トルクにつきましては統一表記として「PS」「kg・m」を使用しています