配線器具へのほこりや水分の付着が大きな原因
新型コロナウイルスの影響により在宅勤務が増えているほか、友人知人などとの
オンライン会議システムを使ったコミュニケーションの機会も増えています。
こうしたことに起因して、テーブルタップや延長コードなどによる事故(配線器具の事故)や
電気製品の電源プラグ・電源コードによる事故(プラグ・コードの事故)が毎年発生しています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の調べでは、
2015年度から2019年度の5年間にNITEに通知のあった製品事故情報では、
配線器具の事故が282件(内:火災事故164件)、プラグ・コードの事故は
276件(内:火災事故155件)ありました。
配線器具では、ほこり、水分の付着によるトラッキング現象の事故が多く発生し、
プラグ・コードでは、電源コードやコードプロテクターに無理な力が加わり、
断線してショートする事故が多く発生しているということです。
在宅勤務を行うためなど、自宅に新たに電源が必要となったことで、
特にテーブルタップなどの需要が増えています。
電源周りが煩雑になってしまっている場合も考えられ、電源コードの損傷事故などは
増加するおそれがあります。
火災事故を防ぐためにも「電源プラグはしっかり差し込む。また、電源プラグや差込口などに
ほこりがたまっていないか確認し、掃除する」「電源コードを引っ張る、
机や椅子の脚で踏むなど、無理な力を加えない」「テーブルタップやコンセントと電源プラグの
接続部分に水分が付着しないよう注意する」といったことに注意を払う必要があります。
NITEでは「配線器具や配線状況を点検し、破損などがあれば取り換えなどして、
事故を未然に防ぎましょう。その他、リコール対象製品による事故も発生しているため、
お持ちの製品がリコール対象かどうかを確認してください」と事故防止を呼びかけています。