
バッテリーが早めに弱ってしまう原因ってなに?
車のエンジンを始動(しどう)したり、電装品(ライト・エアコンなど)
に電気を送ったりと、車の心臓部ともいえるバッテリー。
しかし、ちょっとした使い方や環境によっては、
本来よりも早く性能が落ちてしまうことがあります。
今回は、そんな「バッテリーが早めに弱る要素」について、
わかりやすく解説します。
1. 車に乗る頻度が少ない
「最近、車をあまり使わない…」「近所への買い物で少し走るだけ」
という方は要注意。車のバッテリーは走行中にエンジンから
充電される仕組みです。短い距離しか乗らなかったり、
ほとんど乗らなかったりすると、充電が十分に行われません。
<どうして弱る?>
走行中に回復できる電力量が少なく、だんだんバッテリーが
消耗(しょうもう)しっぱなしに…。高頻度で短距離を繰り返していると、
スタート時に大きな電力を消費するわりに充電が追いつかず、
性能が落ちやすくなります。
<対策>
週に1度は少し長めに走らせる(目安として30分以上)ことで、
充電不足を解消。車をしばらく使わないときは、
バッテリー充電器を使うなど、定期的に電気を補うと安心です。
2. 一度「完全放電」すると復活しにくい
バッテリーの電気がゼロになることを「完全放電」といいます。
一度でもバッテリーが上がり切ってしまうと、
性能が元通りに戻ることはほぼありません。
<どうして復活しない?>
自動車用バッテリーは「鉛蓄電池(なまりちくでんち)」という仕組み。
完全に放電してしまうと、内部の化学反応がうまく行えず、
劣化が急激に進みます。一度痛んだバッテリーは、
たとえ充電しても性能が大幅に低下した状態のままになりがちです。
<対策>
日常的に「エンジンがかかりにくい」「電装品のパワーが足りない」
と感じたら、早めに点検してもらいましょう。
完全放電を起こす前に、怪しいときはバッテリー交換を検討しておくと安心です。
日頃からちょっとしたことに気をつけるだけで、突然のバッテリー上がりを防ぐことができます。
安心してカーライフを楽しむために、ぜひ参考にしてくださいね!