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昨日のレグ1でドイツチームのシェレ/ガイルハウゼン組の7位を筆頭に3台のスイフト(イグニス)が無事フィニッシュした第44回ラリー・サンレモ。翌9月21日の午前6時(現地時間)再び1号車がサンレモを出発しレグ2が始まった。
この日の天気予報は、一日のうちに晴れ、曇り、雨そして雷雨とすべての条件が示されるなど、この地域の天候の変わりやすさを物語る。実際に早朝サンレモからサービスのあるインペリアに向かうリエゾンの高速道路では雨だったが、サービスパークでは晴天という変わりやすい天気。天候の読みも大きなファクターとなるラリーになりそうだ。
昨日と同じコースを走るレグ2。
このレグ2ではすべて昨日のレグ1と同じステージを使用する。ただし進行方向が逆だったり2つのステージをつなげるなど設定は若干変更されているため全く同じではない。レグ2の総走行距離は540.88キロ、6つのスペシャルステージ合計150.57キロ。この中には今ラリー最長、42キロを超えるロングステージが2本用意されている。昨日と同じく標高の高い山岳路を走行するだけに路面の状態が気になるところだ。また何といってもスーパー1600クラスのマシンでは30分を超えるステージとなるので選手達の集中力なども低下する恐れがある。このラリーの大きな山場のひとつといえる。
スタートを目前にしたドイツチームの女性コドライバー、ガイルハウゼン選手は「今日は雨が降りそうだからその辺が気がかりだわ。でも昨日と同じくハードプッシュで行くつもりよ。」と語った。また丹羽選手は「42キロのステージは、フィニッシュ近くのダウンヒルが森の中なので多分滑りやすいと思うんですよ。ここで気をつけないと危ないですね。」と慎重だ。
まずは無難な滑り出しチーム スズキ イグニスの3台
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| シェレ/ガイルハウゼン組 |
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| カンガス/ラークソネン組 |
チーム スズキ イグニスは、SS9でドイツチームのシェレ/ガイルハウゼン組が9番手タイム。昨日、ブレーキトラブルで苦しんだフィンランドのカンガス/ラークソネン組、日本の丹羽/ヴァイス組も堅実に走行し昨日の順位をキープする。
続くSS10はシトロエンWRカーのブガルスキー選手がクラッシュでコースをふさぎ一時ストップ。結局キャンセルではないものの後続の車両は、一定のタイムを与えられるタイドステージとなった。観戦ポイントに集まった大観衆にとってはがっかりだがラリーの命運を分ける大きな山場のひとつが回避されたことにもなった。またステージに慣れることが一番大事なフィンランドのカンガス選手は「SS10はSS14と同じだから、いいレッキになったよ。」と語った。
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| 丹羽/ヴァイス組 |
続くSS11、SS12、ここでもスズキ勢は安定した走行で堅実に順位をキープする。 特に地元イタリアやフランス勢が圧倒的に有利な中、ドイツチームのシェレ選手の健闘は光る。「SS12は途中で雨が降ってきた。また深い霧で視界が悪いところもあって疲れたよ。軽くボディーを石にヒットしたけど問題はない。今回で最高のドライビングが出来たよ。」と笑顔を見せる。またコドライバーのガイルハウゼン選手も「ニキ(シェレ選手の愛称)は、速かったわ。」と笑顔で語った。
丹羽選手は、このSS12終盤でタイヤをパンク、タイムをロスするが事なきを得る。
「ステージのほとんど終わりで、コーナーをインカットした際にパンクしてしまいました。でもマシンは調子いいです。このまま行きたいですね。」と語った。
イグニス・マイスター・シェレ選手、堂々の7位でレグ2をフィニッシュ!
丹羽選手は残念ながら最終SSでリタイヤ!
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| ニコラス・シェレ選手 |
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| ユハ・カンガス選手 |
午後6時40分ごろ、本日最終のSS14を終えたシェレ選手がインペリアのサービスに帰還、無事レグ2をフィニッシュした。「気分は最高だ、もう一本42キロのステージを走っても良いくらいだよ。でもターニャの声がちょっと小さくなってきたかな。」と笑顔で語った。またガイルハウゼン選手も「さすがに年をとった気分、でも明日もアタックを続けるわ。」と元気がいい。
また昨日はブレーキの不調で精彩を欠いていたフィンランドのカンガス選手は、今日も苦しい戦いとなったが無事、最終SSを終えてサービスに帰還、ジュニアWRC15位の成績だ。「ブレーキはもう問題ない。でも僕だけでなくフィンランド出身の選手にはもう少しコースに慣れる事が必要だね。明日も確実にそして慎重に行くよ。」と語った。
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| スズキスポーツ田嶋代表 |
ここでサービスに残念なニュースが飛び込んできた。この日の最終ステージ、SS14で丹羽選手が壁にヒット、後輪を破損しリタイヤとなった。「非常に残念ですね。今回こそは3つのチーム全部が完走できれば、と思っていたんですが・・・。」とスズキスポーツの田嶋代表。「しかし考えてみれば、今年から参戦しているMGやオペルそしてワーゲンなどはまだ完走もおぼつかないことを考えれば我々は良くやっていると思います。」と続けた。
やはり強い地元イタリア勢!
しかし、予想通りこのラリー最長42キロのステージは今回のラリーの山場だった。
丹羽選手の他にも全体で2台がここでリタイヤとなった。結局このレグ2でトップにたったのは、地元イタリアのダラビッラ選手(シトロエン・サクソ)2位にはバッソ選手(フィアット・プント)、そして3位には昨日1位のカルダーニ選手(シトロエン・サクソ)。強い地元勢を印象付けたレグ2となった。また24台がスタートしたラリー・サンレモ、ジュニアWRCだが8台がリタイヤとなり残りは16台。
明日のレグ3も、既に昨日、今日で走ったステージのリピート。走り慣れて来るのでタイムも速くなるが、それだけに危険も増す。気を抜かず慎重に走って結果を出すか?速さを見せる賭けに出るか?果たしてシェレ選手は地元イタリア勢に対抗して順位を上げる事が出来るのか? 明日のチーム スズキ イグニスの闘いが注目される。
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