×

企業ニュース

2023年5月15日

スズキ、2023年3月期決算を発表

・当期決算は増収増益。為替円安効果や販売台数増加等による。
・次期予想は増収減益。為替円高や原材料価格高騰の減益要因に加え、成長投資の拡大等を見込む。
・当期の年間配当は過去最高の1株当り100円。さらに自己株式取得の実施を発表。

1.決算の概況

(1)連結決算の状況

当期の業績は、為替円安効果や販売台数増加等により、増収増益となりました。売上高は4兆6,416億円となり前期に比べ1兆733億円(30.1%)増加しました。営業利益は3,506億円となり前期に比べ1,591億円(83.1%)増加しました。なお、増益のうち、為替円安は1,006億円の増益効果がありました。経常利益は3,828億円となり前期に比べ1,199億円(45.6%)増加、親会社株主に帰属する当期純利益は2,211億円となり前期に比べ608億円(37.9%)増加しました。

(2)各セグメントの状況

① 四輪事業

売上高は、4兆1,622億円と前期に比べ9,573億円(29.9%)増加しました。営業利益は2,791億円と前期に比べ1,263億円(82.6%)増加しました。海外での値上げ等に伴う売上構成変化等の改善、国内外での販売増加、為替円安効果等が寄与しました。

② 二輪事業

売上高は3,332億円と前期に比べ797億円(31.4%)増加しました。営業利益は293億円と前期に比べ185億円(170.2%)増加、営業利益率は過去最高の8.8%となりました。

③ マリン事業

売上高は1,346億円と前期に比べ366億円(37.3%)増加、営業利益は394億円と前期に比べ154億円(64.2%)増加し、売上高・利益とも過去最高となりました。北米での大型船外機販売の堅調な推移、為替円安効果等が寄与しました。

④ 所在地別

売上構成変化等の改善や為替円安効果等により、全ての地域で増収増益となりました。

2.連結業績予想

次期の業績予想につきましては、売上高は台数増等により4兆9,000億円(前期比5.6%増加)を見込んでいます。営業利益は、為替円高や原材料価格高騰の減益要因に加え、成長戦略の実現に向けた将来への投資の拡大等により、3,300億円(前期比5.9%減少)を見込んでいます。

  当期決算   次期予想  
前期比 前期比
売上高 4兆6,416億円 +30.1% 4兆9,000億円 +5.6%
営業利益 3,506億円 +83.1% 3,300億円 -5.9%
経常利益 3,828億円 +45.6% 3,400億円 -11.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 2,211億円 +37.9% 1,900億円 -14.1%

3.株主還元

株主還元を重要な経営課題の一つと認識しており、以下の通り、株主還元の向上を図ってまいります。

  • 配当方針につきましては、継続的かつ安定的な配当を行う累進配当政策を重視しています。当期の年間配当金は、前期比9円増配の1株当り100円とさせていただく予定です。また、次期は減益を見込んでいますが、配当金につきましては1株当り年間100円以上を目指してまいります。
  • 自己株式取得(上限6百万株、200億円)の実施を発表いたしました。
  • ※連結業績予想につきましては、リスクや不確実性を含んでおり、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績は、さまざまな要因の変化により大きく異なることがありえますことをご承知おき下さい。実際の業績に影響を及ぼす可能性がある要因には、主要市場における経済情勢及び需要の動向、為替相場の変動などが含まれます。