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アジパシの現況
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今アジアは深刻な経済不況からようやく立ち直ろうとしているところ。確かに主催者や
選手はスポンサー難で大変だ。選手権を追うチームも数年前から比べると減ってしまった。
しかしここに来てアジパシがヨーロッパなど他の地方から注目を集め始めている。昨年準
チャンピオンになったイタリアのN・カルダローラや、3位になった英国のJ・ロイドら
は今年も仲間を引き連れて参戦してくる。WRCがプライベーターを締め出す傾向にあり、
ヨーロッパ選手権もイベント数が多く、純粋にラリーを楽しめる環境に無いというのもア
ジパシ人気が上がってきた理由だろう。その国々によってラリーの内容も、文化や風土、
食べ物も異なるアジパシは、プライベーターが楽しむには最適なシリーズと言えよう。ま
た、たとえリタイアしてもマシンが規定時間以内に修理できれば翌日も出走できる、とい
う特別規則(スーパーラリー方式)が採用されているのも海外遠征チームには有難いシス
テムとなっている。
不況と言ってもアジアは今後の経済成長を見込めば21世紀最大のマーケットとなる可 能性を秘めているという事実に変わりは無い。経済の復興とともにアジパシも再び盛り上
がって来るはず。そして何より、アジパシ諸国の中で最大の自動車生産国であり、ラリー 人口も多い日本でアジパシが開催されることになった事も大きな話題といえる。 |
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