走行・環境性能

Photo:ボディーカラーはシフォンアイボリーメタリック2 ブラック2トーンルーフ(E5J)
本格4WDの証である
伝統のメカニズム。
伝統のラダーフレーム


*説明のために着色しています。*画像はイメージです。
頑丈な梯子型のフレームにサスペンションなどを取り付け、その上に車体を載せる本格4WDの伝統を受け継ぐラダーフレーム構造。一般的なSUVが採用している乗用車と同じモノコック構造とは一線を画す構造です。ラダーフレームには、X(エックス)メンバーを採用するとともに、複数のクロスメンバーによってねじり剛性を高めています。ジムニー ノマドは、延長されたフレームにセンタークロスメンバーおよびサイドフレームリーンフォースを追加し十分な強度と剛性を確保した専用ラダーフレームです。また、車体とラダーフレームをつなぐボディーマウントゴムは、上下方向に柔らかくすることで乗り心地を良くし、水平方向に硬くすることで操縦安定性を高めています。
3リンクリジッドアクスル式サスペンション

ジムニーの伝統のひとつが、3リンクリジッドアクスル式サスペンション。左右の車輪をダイレクトにつなぐリジッドアクスル式サスペンションは、一般的な乗用車の独立懸架式サスペンションに比べて、凹凸路で優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保できます。また、堅牢な構造により過酷な使用環境にも耐える信頼性を実現しています。

フロントトレッド(mm) | 1,395 |
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リヤトレッド(mm) | 1,405 |
ホイールベース(mm) | 2,590 |
懸架方式(前 / 後) | 3リンクリジッドアクスル式 コイルスプリング |
最低地上高(mm)※1 | 210 |
*画像はジムニー シエラ
※1 社内測定値
3アングル(アプローチアングル、ランプブレークオーバーアングル、デパーチャーアングル)
ジムニーがこだわり続けてきた、厳しいオフロードでの高い走破性能。それを支えているのが、210mmの最低地上高と、十分に確保したアプローチアングル・ランプブレークオーバーアングル・デパーチャーアングルからなる対障害角度。厳しい環境であってもバンパーやアンダーボディーが障害物に接触しにくいよう、綿密に造り込んでいます。

3アングルとは:オフロードにおける走破性能を示すひとつの要素。
アプローチアングル
前方の障害物を前輪が乗り越えられる角度。
ランプブレークオーバーアングル
乗り越えた障害物がアンダーボディーに接触せずに越えられる角度。
デパーチャーアングル
リヤバンパーやマフラーなどが障害物に接触せずに越えられる角度。
パートタイム4WD
ジムニーには初代から一貫して、前輪と後輪をシンプルな構造で直結するパートタイム4WDを採用しています。これにより、前輪か後輪のどちらかが空転しても駆動力を確保することができます。

2H(2WD)
舗装路・市街地・高速道路など通常の走行時に使用

4H(4WD高速)
雪道・荒地など、2輪駆動での走行が困難な場合に使用

4L(4WD低速)
ぬかるんだ道や急登坂・急勾配など大きな駆動力を必要とする場合や、スタックからの脱出時などに使用
*イラストはジムニー シエラ
機械式副変速機
パートタイム4WDは、路面状況などに応じて2WDと4WDを任意に切り替えて走行できます。その際、2H(2WD)、4H(4WD高速)、4L(4WD低速)のモード切り替え操作を行なうのが副変速機です。4Lは急な登坂路や悪路の走破性を高めるために、通常の約2倍の駆動力を発揮します。ジムニー ノマドでは、2H⇄4H⇄4Lの切り替えをダイレクトな操作感があるトランスファーレバーで行ないます。
*2H(2WD)⇄4H(4WD高速)の切り替えは、直進時に100km/h以下で行なってください。4L(4WD低速)の切り替えは停止して行なってください。
●トランスファーレバーの操作について、詳しくは車両付属の取扱説明書にてご確認ください。

機械式副変速機

トランスファーレバー
*各画像は説明のためのイメージです。
確かなドライビングを実現する
パフォーマンス。
K15B型エンジン
軽量・コンパクトな設計を実現し、燃費性能にも優れたK15B型エンジンを搭載しています。1.5Lの排気量によって高い出力とトルクを発揮。オフロードはもちろん、オンロードでも力強くゆとりある走りを楽しめます。また水や雪、飛び石への対策を施すなど、高い信頼性も備えています。
エンジン諸元
型式 | K15B型 |
---|---|
種類 | 水冷4サイクル直列4気筒 |
総排気量(L) | 1.460 |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 (kW/rpm)ネット |
75〈102PS〉/6,000 |
最大トルク (N・m/rpm)ネット |
130〈13.3kgf・m〉/4,000 |
ボア(mm) | 74.0 |
ストローク(mm) | 84.9 |
ストローク/ボア | 1.15 |
VVT | 吸気VVT |
エンジンオイル粘度 | 0W-16 |
*〈 〉内は、旧単位での参考値です。
*画像はイメージです。
燃料消費率※2(国土交通省審査値)

- 市街地モード※3
- :13.3km/L
- 郊外モード※3
- :15.4km/L
- 高速道路モード※3
- :15.4km/L

- 市街地モード※3
- :11.6km/L
- 郊外モード※3
- :14.1km/L
- 高速道路モード※3
- :14.3km/L
- ※2 燃料消費率は定められた試験条件での値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります。
- ※3 WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード。 市街地モード:信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定。 郊外モード:信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定。 高速道路モード:高速道路等での走行を想定。
*WLTC=Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle


トランスミッション(5MT/4AT)
5MTはダイレクト感あふれる軽快なシフトフィールによって、スポーティーな走りも思いのまま。4ATには、変速操作をよりスムーズに行なうことができるストレート式を採用。握りやすいシフトレバーや見やすいインジケーターなど、操作性を高めています。
クルージングの楽しさが深まる、心地よい静けさ。
優れた静粛性を実現する、吸音材・遮音材の適正配置
ブレーキLSDトラクションコントロール

前輪と後輪を直結したパートタイム4WDでも、左右輪のどちらかが空転した場合にはもう一方の車輪の駆動力は失われてしまいます。そうしたシーンでの駆動力を確保するため、電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールを標準装備しています。駆動状態を4L(4WD低速)に切り替えると、空転した車輪にだけブレーキが作動。エンジントルクは落とさないため、もう一方の車輪の駆動力をしっかりと確保し、高い脱出性能を実現します。

- *4H(4WD高速)選択時には、ジムニー ノマド専用チューニングを施したESP(R)のトラクションコントロールが脱出性能をサポートします。
- *イラストはジムニー シエラ


ESP(R)OFFスイッチ
*4LでESP(R)OFFスイッチを長押しするとヒルホールドコントロールを停止状態にすることができます。
ヒルホールドコントロール
坂道発進時にブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替える瞬間、一時的にブレーキが作動(最長約2秒間)。車体が後退せず、スムーズに発進できます。MT車を含め、全車に標準装備しています。
*4LでESP(R)OFFスイッチを長押しするとヒルホールドコントロールを停止状態にすることができます。


ヒルディセントコントロールスイッチ
*ヒルディセントコントロールスイッチをONにして、トランスファーレバーが4Hまたは4Lの状態で、車速25km/h以下かつ勾配約7%以上の場合に作動します。ただしAT車は、シフトポジションがPおよびNでは作動しません。
ヒルディセントコントロール
急な下り坂などではブレーキを自動制御することで車両の加速を抑え、定速走行を実現します。ステアリング操作に集中できるので、安心して運転できます。
*ヒルディセントコントロールスイッチをONにして、トランスファーレバーが4Hまたは4Lの状態で、車速25km/h以下かつ勾配約7%以上の場合に作動します。ただしAT車は、シフトポジションがPおよびNでは作動しません。

クルーズコントロールシステム(5MT車)
設定した速度(約45km/h~100km/h)を自動的に維持するクルーズコントロールを装備。アクセルペダルを踏み続ける必要がなく、高速走行時や長距離ドライブを快適にサポートします。
*4AT車はアダプティブクルーズコントロール(ACC)を採用しています。

フロントベンチレーテッドディスクブレーキ
ジムニー ノマドは車体のサイズアップにともない、より放熱効果に優れ悪路や長い下り坂での信頼性を高めるフロントベンチレーテッドディスクを採用。走行性能をしっかりと確保しています。

最小回転半径
- *ESPはMercedes-Benz Group AGの登録商標です。
- *各画像は説明のためのイメージです。