スズキ株式会社
スズキ株式会社は、国土交通省からの型式指定申請における不正行為の有無に係る実態調査指示を受け、調査結果を同省に報告いたしました。
調査の結果、過去(2014年)の不正事案が1件発見されましたのでご報告いたします。
当社は、2016年の燃費・排出ガス試験にかかる不正行為の発覚以降、不正を発生させない社内の仕組みを作り実行するとともに、社長による職場対話を含む様々な対策や、品質優先、風通しの良い組織の醸成、法令順守に対する意識を高く保ち続ける活動「リメンバー5.18活動」を継続しており、現在ではこのような不正は起きないと考えております。引き続きコンプライアンス強化に全社で努めてまいります。
記
スズキ HBD-HA36V・17956・アルト・2014年11月12日
2014年9月のアルト(貨物仕様)(ABS無)の型式申請の際に提出した「トラック及びバスの制動装置の試験記録及び成績(TRIAS 12-J010-01-付表)」において、フェード試験※の停止距離を、実際の試験で測定した停止距離より短く記載していました。
※ブレーキをくり返しかけてブレーキが高温となった状態での停止距離を測定する試験
社内認証試験において、ブレーキの踏力が規定値を大きく下回る弱い力だったことで、停止距離が法規要件に対して余裕が無い結果でした。しかし、試験成績書の提出期限に対し再試験を行う時間がありませんでした。その為、試験に関与した者がブレーキを規定値近くまで踏み込んだ場合を想定した停止距離に書き換えても問題ないと考え、意図的に書き換えたものと推測しています。
尚、現在は社内認証試験に設計開発部門から独立した組織である法規認証部門が立ち合った上で、試験結果と成績書の確認を行うプロセスとなっており、不正を発生させない仕組みとしています。
以上