サービスのスケジュールがパンパンに埋まってしまって、お客様にはご不憫をお掛けしておりますm(__)m雑にせず、丁寧に素早く、ご負担をなるべくかけないように整備してまいりますので、お待ちのお客様は今しばらくご容赦願えればと思いますm(__)m
整備士の方、どなたか一緒に働きませんか?確か会社は募集しているはずですが・・・。
さて、整備アーカイブになります。ジムニー JB23 H21年式 距離78000km データは2020/12/10 11:23 一年点検にて、不具合を多々発見、ご提案後、しばらくして記憶がなくなってきた頃、ご用命になりました。ありがとうございます。修理内容は、ヘッドカバーパッキン交換、ブレーキマスターシリンダー交換、キングピンベアリング交換、4WDバキュームスイッチ配管腐食全交換、となります。
ヘッドカバーはプラグホールの中が湖になっており、イグニッションコイルとホール内の洗浄が大変でした(;^_^A
ブレーキマスターシリンダーは、倍力装置にフリュードが垂れた跡が大分広がってましたので、オーバーホールのリスクがあり、ASSY交換にて対応しました。
サクッとキングピンを分解します。

キングピンは、左側がガタが出ており、ベアリングが真っ茶ッ茶でした。

色んな所のネットで、JB23のキングピンベアリング交換が出ております。この車両も真っ茶ッ茶になってガタが出てます。
キングピン自体にはシールしてあるし、どうしたらこうなるんだろう?シールリングもそんなに傷んでないのに。
ナックル可動部に水が毛細管現象で滞在し、シールの当たり面が錆で腐食し、ざらざらした面にゴムが擦れてシールも痛む。水も侵入すると考えました。
なので当たり面を見るとやっぱり錆でざらざらしてました。この部品はホーシングの部分なので交換はお客様のご負担が大きい。何とかならないか・・・。ということで磨きます。

シコシコ~シコシコ~。いろんな方法でシコシコ~綺麗にしますが、納得いかないので、仕上げに焼付塗装します。

こうなれば、ゴムのリップも傷つかない。塗装が段付きの部分で、たとえ剥がれても、断面は前よりなだらかになるので、シールの寿命も延びるはず。
可動面が美しく輝いてますね。(´∀`*)ポッこの作業時間内で仕上げる為に、焼付塗装をするのです。

新車になってしまいましたwww。動かしてみますが、グリスの戻りも殆どなしで、非常に満足した仕上がりです。とても10年以上前の状態とは思えません。これならお客様にも納得して頂けるはず。色々ネットで調べますが、このアクスル側を綺麗に塗装する修理方法は、中々見ないですね♪
むか~し、まだ整備士ではなく、整備工時代に、鉄ホイールの内側が錆でエア漏れしていた時、タイヤを脱着して内側を磨いて塗装すると、空気が漏れなくなる事を思い出して、ゴムの動きを考えたら、こんな整備になりました。(;^_^A
他社とは同じことをしない。この一手間が、結果としてお客様の大切なお車の寿命を長くするものだと信じています。この修理をご了承くださったお客様、本当にありがとうございました。
アッ配管腐食修理も大変だったんだよね~(;^_^Aそれはまた、後程・・・。
それでは皆様、ご安全に♪