整備アーカイブになります。DA16T キャリートラック 令和2年式 距離5400kmになります。 初めての一年点検です。分解してみると、リヤブレーキの右後ろ、ドラムブレーキ内のパーキングレバーが突っ張っていて、トレーリングシューがしっかり戻りません。「初めての分解なのに変だな?」よ~く見ると、バックプレートのグリスアップが純正でなく、銅色の社外グリスが塗ってあります。???なんじゃこりゃ?もしや・・・。パーキングブレーキワイヤーの状態を確認するために、センターコンソールを分解して、ワイヤの状態を見てみます。緩めると、パーキングレバーが戻っていきます。「これだよこれ!!誰かいじくったのかな?」下回りを点検すると、エンジンメンバーの真ん中が曲がっております。一応、コーションステッカーも「ジャッキアップ使用禁止」と書いてあるのです・・・。後ろから見ると見えるようになってますが、前からだとステッカーが無いので、知らない人はジャッキアップすると曲げてしまいます。で、実はフロントプロペラシャフトのセンターベアリングもこのエンジンメンバーで支えており、走行中のエンジン振動の原因になったりもするわけであります故、このまま放置せず、やれるだけやります。

引っかけるところが上手く出来ないので、こんな感じで修正します。

何とかなりました。左右のメンバーブッシュも斜めによじれなくなりました(o^―^o)ニコ
※ジャッキアップはここではありません!!よろしくお願いしますm(__)m
初回の1年点検なのに、2時間近く整備が長引いてしまってお客様へご迷惑をお掛けしました。m(__)m
但し、見逃すわけにはいきませんので、ちゃんと整備致しました。リフトから下ろした後のエンジンアイドリングは、心なしか振動が静かになったような気がいたします。決してプラシーボではないことを祈るだけです。
でも何でこうなったか?納車時にお客様とお話いたしましたら、お孫さんが車が好きで、色々やっているとの事。そうか・・・。原因が判って良かった(;^ω^)でも保安部品になるので、心配なら当社へご相談承りますとお伝えしたら、状況が判ったらしく、今度は当社へ任せるとの事。ブレーキ関係は特にシビアなので、よろしくお願いしますm(__)m
お客様がそれを何故そうお思いになられたかというと、納車時に運転席に乗ってブレーキ踏んだり、サイドを確認したり、アイドリングをチェックしたりした時、「アッなんか違うね。良い意味で」 と仰って下さった。あ~整備してわかってくれたんだ。嬉しい(´∀`*)ポッ
1年点検、車検時はブレーキ調整をしっかりやってます。これは私共の狙いがございます。
「空走距離を極限までなくして、0.1秒でも早く、万が一の時に、車両の安全装置を作動させて、危険回避行動を行ってお客様の安全を守る。」
という狙いがございます。(主にアクティブセイフティです。プリクラッシュセイフティも少し入るかな(;^ω^))これが整備すると、ブレーキペダルのペダル位置が変化し、深くペダルを踏まなくてもブレーキが効くようになります。これが「なんか違うね」になります。
見えない安全をお守りしながら、保安管理をしっかりやって、車をより安全な状態を保つために私共の仕事が成り立っております。そういう意味で、判って下さると嬉しいのであります。
それでは皆様、ご安全に♪