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トヨタエスティマ ACR50W スライドドア修理・・・内張外れねーよ!!どうする?
昨日、構内移動中、クウクウと鳴き声がこだましていたので、空を見上げると、渡り鳥が綺麗なV時編隊で、北の方角へ飛んでいきました。「あ~鳥たちも次の場所へ移動するんだ~。春が来たな~」と。まさか、この後の作業が、次の課題を私に突き詰めるとは・・・
整備ブログになります。平成19年式 トヨタ エスティマ ACR50W 距離110595km ご用命は、右側スライドドアが開かない。です。
この季節、内張が硬くて破損のリスクが大きいので室内暖房全開で温めて、少しでも脱着環境を良くします。症状確認しますが、確かに外、内側ともノブを引いても、微動だにせず、うんともすんともいいません。外のアウターハンドルは左側と比べて若干軽い感覚があります。最初は内張を外そうと締まった状態で、動かしますが、やばいしなり方をして、取れません(;^ω^)ピラーのガーニッシュをめくってみようとしますが内張も一緒に盛り上がってきて、どうやらここからは攻めることが違うようです。脱着方法を二次情報で調べます。どうやらドアノブの横にネジがあってそれを取らないと脱着できない模様です。試しに左側のスライドドアを見たら・・・ありますあります。それから、みんカラなどでもこのエスティマのスライドドア不具合が沢山事例が出ていますが、いずれにしても内張を外さないと、その次のステップには行けません。はっきり言って、ブログなどで出ている画像は少しでもドアが動けば・・・の話。全くアクセスできないので、少し運転席ドアのBピラーを外し、シートベルトをはぐってアクセスしたいトルクスネジを確認します。見えるには見えるけど・・・タッピングスクリュのトルクスでネジ山がタガネやポンチが中々アクセス出来ません。地道にやってるんですけど・・・。板金塗装の師匠に電話をしてアドバイスを受けます。「ドアロックが作動しているなら、鍵開けで動けばいいんでないかい?」お~その手があった!!流石師匠。早速解錠作業を試みます・・・う~ん手応えが・・・時間が過ぎていきます。(結論から行くとこの症状の場合は無理でした)もう一人、知り合いの板金屋さんがいますので、聞いてみます・・・。ダメなら壊すしかないね。と。さあ困った・・・。よく見ると内張を綺麗に削ってあたかもそういうデザインにすれば、何とかネジへアクセス出来るんでは・・・。ただ、ここまで来れば、お客様のご了解を得てから作業になります。
フロントからOKが来ましたので、リューターにて削って内張の破損を最小限に抑えます。そして、バイスプライヤーにて・・・回った!!後はコジコジ地道に作業して、外れた!!。そして、内張を外します。
ドアノブに直結しているラッチ?を見ていると・・・
あ~ジ、エンド。奥にあるドアラッチのロック解除用のワイヤーが切れてます。切れたワイヤーロックをよく見ると、根元からねじれたようにササクレて切れています。ロックオープンワイヤーの切れた原因は分かりませんが、恐らく以前からスライドドアの開き閉まりが重くなっていて、判っていたと。この切れ方で分かります。切れたワイヤーをプライヤーで引っ張りましたら、スライドドアが動きました!!一部部品がボディと噛みこみそうになったので「ウオ~ッ!!」と叫びながら引っ張ると、今度はロックしようとしておいらの足を挟みますので「ヴァ~!!」と開こうとして・・・またウオ~ッ!!⇔ヴァ~!!(この時は焦った(;^ω^)っす)繰り返し、システム停止となり、胸を根で下ろしました。スライドドアの整備時はオフにしておきましょう。素人になってしまいました。
当然、ワイヤーの切れた原因が不明なので、スライドドアラッチとノブASSYの見積もりを作って、お渡しするのですが、一時的に何とかならないか・・・との事です・・・。いや、ワイヤーが切れているので無理っス(^▽^)/
というのが普通ですが、何とかしてほしいということで、考えます・・・。何とかしました(笑)。ワイヤー式のパワーウインドウレギュレーター修理の応急修理を応用した修理で、問題を回避しました・・・(けど、モタナイヨ・・・)
納車時間が迫ってきてるので、急いでいたら、フロントタイヤ、潰れてるじゃん・・・。急いで空気圧調整します。1.4kしか入ってません。オイルステッカー見ると・・・ゲッ思いっきり超過してるじゃん・・・。ゲージで確認すると・・・付かないし!!フィラーキャップを開くと・・・うあっ湯気出てるし・・・。黒っ!!フロントへ報告し、オイルだけでも交換ご了承を得て、作業します。ゲージに付かない場合は、ダメージを確認するために、透明な計りマスで残量をチェックします・・・。1.5リットルしか入ってませんでした。オイル容量は4L、前回交換時から、距離は11000kmで2.5L減っていますので、この車は1000km当たり約230ccオイルが消費されています。オイルが消費されている車を、上手に乗るには、消費量を把握して、適切なオイル交換時期を守る。その間に次の車を見つけるか、本格的に修理する。ケミカルなど添加剤でリカバリーを試みる。この選択肢しかございません。後は管理はお客様の方でしっかりやるしかございません。この管理が大変な場合は、当社のメンテナンスパックも一つの選択肢です。上手にお車とお付き合いしたいですね。
それでは皆様、ご安全に♪