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エアコンが全然効かない!!・・・でも、どうして・・・。ハスラー診断
整備アーカイブになります。平成28年式 MR41S ハスラー 距離58000km程 データは2021/07/22 16:16 症状はエアコンが効かないです。この日は暑かった思いがあります。飛び込みでご来店です。
お客様は少しご立腹です。「点検出してるのに、エアコンが効かないってどういうこと?」気持ちはよ~くわかります。だって、めっちゃ暑いもん。(;^ω^)5月頃に定期点検でご入庫されてる記録がありました。
「こんな暑い中、我慢して当社まで運転されてきて大変だったでしょう。すぐ見ますので、冷たいお飲み物を飲んで待っててください」
ショールームにご案内しながらお話しして、問診を開始します。
「調子が悪くなったのはいつ頃ですか?」
「昨日までは、何ともなかったの」「今日、突然効かなくなった」との事。早速診断に入ります。
エンジン始動中、エアコンクラッチを点検すると、入ってません。ガスを見てみると、全く入ってません。「シュッ」ともいいません。エバポレーターかな?でも全然入ってないって・・・。昨日までは効いてた?ちょっと車を引いてみても、よく判りません・・・。ふとバンパーの奥を覗くと何だか艶がありますね~。更に見ていくとディスチャージホースがべとべとになっています。
〇で囲んでいる所が、当たってますが・・・まさか・・・
「このホースのどこかに穴が開いてると思うが、この角度からではよく判らないなあ」更に引いて車を見ていると、わずかですが、ナンバーが曲がっています。更にフロントグリルも少し当たった跡が・・・。でも、こんなんでホースに穴が開くとは私も思いません。念のため、バンパーを外して原因を追究します。
そうすると、何とナンバーボルトの先端が、ディスチャージホースと干渉していてゴムホースなので、擦れて破れていました!!でも、それでもこのホースが何で干渉しているか?イマイチピンときません。
原因はエアコンのホースに穴が開いてガスが漏れたこと。その要因は、フロントバンパーが何らかの原因でエアコンパイプを曲げてしまったため、(大きく曲がってはいない)時間をかけて穴が開いたと。定期点検の範囲内では、この特殊な不具合を見つけることは難しい旨をお伝えし、すぐに修理することをお約束し、何とかお客様もご納得いただけました。
実際の作業では、ディスチャージホース交換、エアコンガス充填、エアコンオイル補充が作業です。新品のホースと比べてみると、コンプレッサへ取り付けるアルミパイプ部分の角度が違ってました。目視じゃわかんねーよ(;^ω^)
でも、そんなに曲がっていないので、最初は本当に判りませんでした(;^_^A
新品です。微妙にコンプレッサ側のアルミパイプの角度が違うんですよね。ホント、比べないとよく判らない・・・。
おそらく、ぶつかったときの対象物が平らなものでなく、輪留め?木々とか飛び出ているものとかが外側だけでなく、下のパイプを押してホースの角度を変えてしまった・・・エンジンマウントも劣化消耗していくので、ある角度が付くと、丁度、ナンバーのボルトの位置と重なってしまった?と推測します。
実際に取り付けた後は、ディスチャージホースとバンパー間のクリアランスが担保出来ました。修理自体は、全く問題ないのですが、外装も、こんなものでそうなるのかな?というような感じの凹み具合で・・・ご来店前に汚れているので洗車されたとの事が、また原因をわかりづらくしてしまいましたが、お客様には非はございません。それだけ車を大事にしている証拠です・・・でも、出来ればそのままで来てほしかったのは贅沢でしょうか?(;^ω^)
エアコン整備が終わった後のお客様の「わ~冷た~い(^▽^)/」「ありがとうございました。」が、すべてを洗い流せたのかな?今年の夏もめっちゃ暑い日が続いてますけど、ご相談、承りますm(__)m
それでは皆様、ご安全に♪