整備アーカイブです。令和元年3月 キャリートラック特装車 距離20100km 安心メンテナンスにて、オイル漏れを発見。補償整備にて対応しました。
リフトアップ時、ミッションケース後方よりオイルが漏れているのを発見しました。この車はAT車で4WD。もし、オートマの方が漏れていたら、オイルの色は赤系、トランスファーが漏れていたら黄色系。もしくは、青黒系。今回は、青黒系だったので、トランスファーオイル漏れです。が、大体はプロペラシャフトの刺さるところ、アウトプットのオイルシールが漏れるのですが、漏れ方が、ミッション内部から出てきている様子です。早速分解して、中の状態を調べます。
マニュアルに沿って、分解していきますが、肝心なところで、トランスファが割れません・・・(-_-;)えっ何で?ノックピンが腐食しているのかなあ?浸透潤滑剤を合わせ目に沿ってスプレーし、少し動いている部分に潤滑させます・・・。が外れません(;^ω^)マニュアルを見直して、外れていないボルトが無いか?チェックしますが、すべて外れています。仕方ないので、オイルパンカッターにて合わせ目に叩き込んで割れ目の動向を見ます。少し動くので、固着かな?しかし、外れてもいいのに外れない・・・。オイルパンカッターを反対側にも叩き込んで、浸透剤を吹きかけます。・・・割れてきてはいるのですが、中々外れません。さくさんセンサーが働きます。「これはおかしい。他にネジがあるんじゃないか?」3現主義に基づいて、現物をよ~く見てみます・・・。と、ボルトが一つ裏側から止まっているねじのようなものが・・・ん?反対のトランスファーケースをよ~く見てみると、1本だけ、14mmのボルトがその止まっているようなものと繋がってます。他は12mmが沢山止まってます。「これが怪しいな・・・」試しにそのボルトを緩めてみると・・・割れた!!(ノ・ω・)ノオオオォォォ-。こっこれか・・・。マニュアルにはその表記はありません(つд⊂)エーン。危なくトランスファケースを壊しそうでした(;^ω^)。でも、経験から、無理はしない。通常で外れない場合はどうすれば、いいか?を経験でクリアしました。その為のオイルパンカッターが2つ必要なのです。バールでこじったり、マイナスドライバーでこじると、合わせ目が荒れてしまいます。

軽のミッションは軽いなあ(´▽`) ホッ。上手に割って、AT側、トランスファ側を点検します。

オイルシールを外して、シャフト面の状態をチェックします。
ビンゴ。トランスファのインプット側のオイルシールから漏れています。インターミデイトシャフトのガタをチェックし、漏れの原因がシャフトのガタでないことを確認し、後は、シャフトのシール当たり面の段付き、変形、キズなどを点検し、当たり面を綺麗に修正してオイルシールを組み込んで元に戻します。

AT側は大丈夫ですね。ミッションを割って判った事は、こっちの(AT)のシールが傷んだ場合も、ちゃんと漏れが解るように合わせ目にドレン穴が加工されていました。流石。
この車は営業に使っており、早く仕上げなければいけませんでしたが、手を抜くことなく、原因がオイルシールだったので、部品交換にて完治です。
これもメンテナンスパックに入っていたからこそ、プロである我々整備士が的確な判断の元、今回は、3年6万キロ補償内でしたので、補償対応にて、お客様にはご負担なく、新車の状態になりました(●^o^●)大変ご迷惑をお掛けしましたm(__)mが、これでまた安心して営業車でバンバン稼いでください(^▽^)/
安心メンテナンスパックは、ただ、高い、安いだけでなく、車の不具合を大事になる前に気づき、リカバリーできる、定期メンテナンスです。お時間が、中々作れない方、乗りっぱなしの方、オイル交換を特に気にしていない方など、車の維持にはぴったりのプランです。ご検討ください。担当整備士が心を込めて、整備致します。
それでは皆様、ご安全に♪