整備アーカイブになります。エアコン修理のZC32S、実は他にも整備がありました。リヤキャリパーASSY交換です。スズキの4輪ディスクブレーキ、リヤサイド一体式のキャリパーオーバーホールは、私の経験上、フルオーバーホールではございません。セミオーバーホールなんです。パーキングブレーキ側のオーバーホールキットが存在しないので、ロートルさくさんは、フルオーバーホールを修行中、先輩から「これが出来なきゃ一人前になれねーぞ」と叩き込まれた世代には何だか物足りないんですぅ(;^ω^)というか、心配なんですね(´∀`*)ポッ
何故プッシュロッド側のキットが無いか?分解して調べてみました。

ピストン以外では、リヤキャリパー分解は、こんな感じです。

うあ~カシメ篏合だあ・・・。

この太いスプリングがスナップリングが外れない大きな力になってるんだなあ。
プッシュロッド側のネジが切ってある棒(アジャスタースピンドル)が、とにかくこのカシメの台座を抑えているスナップリングが中々外れない・・・(;^_^A。どうして中々外れないか?そしてその後の整備時にどうしてOリングなどのシールキッドが出来ないか?わかりました。このアジャスタースピンドルを押しながら入れないとダメ。このスプリングが硬くて、恐らくSSTが存在すると。そうしないと組み付け精度を出せないんだと。このスプリングは私が知ってるタイプはピストン側に付いてます。これの良い点は、台座を固定するピンのようなところへ入れる位置があるんですが、この位置が無いのでどんな角度で入れても良いということです。説明だけだとやはり難しいでしょうか・・・。


これは別の車両の資料になります。ここでいうと⑧スプリングのほかに、ピストン側にもスプリングが入ってます。それがスイフトのリヤキャリパーにはピストン側でなく、更にスプリングが入ってることになります・・・。まあ大変w。
セミオーバーホールの良い点は、性能劣化が初期段階なら、リカバリー(回復整備)は比較的精度も高く、容易にできる事です。結果、工賃も安くできます。ただ、不具合が既に発生していて、シリンダー内が真赤でうあ~状態ですと、セミオーバーホールしてもリカバリーは難しく、その判定も難しい(状態を把握して診断)・・・。故に早めにフルシールキットの販売を切に願います・・・。
これを見てると、ブレーキフルード交換て、状態に関係なく、定期的に交換しておくことが大事だということが解ります。
それでは皆様、ご安全に♪