整備のことって案外よくご存じの方、沢山いらっしゃるので、我々整備士の方が「へ~そうなんですか」と思うこともございます。少しでも垣根を超えて色々なお付き合いが出来ればいいなと思っています。
昨日、弊社の丸山のブログを拝見して、私も旦飯野神社、行ってまいりました!いや~、丸さん、階段きつっ(笑)足腰の弱体化を顕著に感じておりますが、今この時期の国を憂う陛下の植樹を眺めながら、パワースポットを感じたのか、帰りの道が階段別ルートなんですけど足並みが優しかったです。(細かい木片ペレットを埋め込んだような道でした。)
さて、整備アーカイブです。前回のミラの修理を引き続きアップします。
シリンダーヘッドカバーからもオイル漏れがあり、とりあえずパッキン交換となりましたので、カバーを外しました画像がこちらです。ご覧ください。

オイル管理が徹底されていてきれいなヘッドですね~。先ほど「とりあえずパッキン交換」と申しましたのは、これで治らない時があるからです。結論から申しますと、「やってみなければわからない」案件です。このエンジンのヘッドカバーの材質がプラスティックだからなんですね。経年劣化で材質疲労でエンジンが温まるとNGのケースがございます。私が経験したのは、カバー内のプラグボール接触面がブローバイガス通路のリベット部と一体化した構造になっていて、そこのリベット部が破損しており(目視でもわかりません)、外観はきれいでも、カバーを締め付けると抑えきれなくて漏れてくるケースやブローバイガス還元装置が故障して、エンジン内圧が上がり、ヘッドカバーから漏れるケースがございます。
合わせ面をきれいにしていきます・・・

ん?引っかかるのはある程度わかるけど、ちょっと高くないか?手前の合わせ面は・・・おk。

段付きは・・・


0.55~0.60mm・・・。液体パッキン塗るから大丈夫かな?でもなんでこの裏辺りのにじみは・・・。ヘッドのひずみの限度値の目安は0.02mm位・・・。気になる・・・。
ええ~い。「キュゥウィーン」

ということで面取り加工しました。

最後はオイルストーンで仕上げてベストは尽くしました。暖気後、漏れはなかったので納車となりましたが、引き続き経過観察していきたいと思います。
それでは皆様ご安全に♪