スズキは、「スズキ地球環境憲章」の理念を実現するため、環境ブランド「SUZUKI GREEN(スズキグリーン)」を導入し、その中の環境方針として「スズキ生物多様性ガイドライン」を発表しました。
「スズキ生物多様性ガイドライン」は、人類の誕生以来、私たちの生活に多大な自然の恵み(生態系サービス)をもたらしている「生物多様性」に事業活動等が影響を及ぼす可能性を認識し、その影響の低減に取り組み、持続可能な利用に努める指針となるものです。
スズキは、事業活動や社会貢献活動において、すでに生物多様性への影響を低減する多くの取り組みを行い、「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」にも賛同しています。
このガイドライン発表によって生物多様性に関する理解を社内に浸透し、お取引先様や地域社会の人たちともコミュニケーションを図りながら、スズキグループは自然と共生する持続可能な社会の発展を目指します。
https://www.suzuki.co.jp/about/csr/green/guideline/
スズキグループは、「生物多様性」に及ぼす影響を低減し、将来にわたって持続可能な利用に貢献するため、「小・少・軽・短・美」をスローガンに、ムダのない効率的な事業活動を徹底し、環境技術を追求した小さなクルマづくりを推進します。
こうした活動理念に基づき、スズキグループは社会の一員として、さまざまなステークホルダーとの連携に努め、美しい自然環境と調和した社会の発展を目指します。
事業活動及び製品における環境負荷の低減 | 環境コミュニケーションの推進 | ||
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① |
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① |
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② |
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② |
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③ |
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③ |
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2018年と2020年に、国内5事業所からの放流水が河川年間平均水量の5%以上を占める水域とその水域に生息する動植物の調査を実施しました。その結果、213種の動植物が生息し、そのうち、12種が絶滅危惧種であることを確認しました。
対象拠点 | 放流河川 | 影響水域※1 | 確認された絶滅危惧種等※2 |
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本社 | 堀留川 | なし | 該当無し(影響水域が無いため) |
湖西工場 | 笠子川 | 笠子川 →浜名湖合流点 |
ヒクイナ(鳥)、ハイタカ(鳥)、コシアカツバメ(鳥)、カシラダカ(鳥)、ニホンアカガエル(両)、ニホンウナギ(魚)、ホトケドジョウ(魚)、ミナミメダカ(魚)、ハマグリ(貝)、ツツイトモ(植)・計10種 |
磐田工場 | 安久路川 | 安久路川 →今之浦川合流点 |
ハイタカ(鳥)、ニホンウナギ(魚)、ミナミメダカ(魚)・計3種 |
大須賀工場 | 西大谷川 | 西大谷川 →弁財天川合流点 |
ハヤブサ(鳥)、コシアカツバメ(鳥)・計2種 |
相良工場 | 蛭ヶ谷川 | 蛭ヶ谷川 →萩間川白井川合流点 |
ヒクイナ(鳥)、サシバ(鳥)、コシアカツバメ(鳥)、ニホンウナギ(魚)、ミナミメダカ(魚)・計5種 |
浜松工場 | 河川放流無し | なし | 対象外 |
ヒクイナ
コシアカツバメ
ニホンアカガエル
ニホンウナギ
ミナミメダカ
ツツイトモ
林野庁天竜森林管理署と「ボランティアの森」協定を結び、2006年3月に浜松市北区引佐町の「スズキの森」で森林保全活動をスタートし、毎年従業員やその家族により、植樹・下草刈り作業、シイタケの菌打ち体験等の森林活動を行っています。
当活動は累計で33回(植樹16回、下草刈り17回)を行い、延べ約1,600名のボランティアが参加しています。
「スズキの森」植林活動
2015年11月29日、静岡県と浜松市と磐田市が主催する遠州灘沿岸域の防潮堤植栽事業に、スズキグリーン倶楽部として参加を始めました。これまでに参加した計8回の活動では、延べ287名が参加し、松など930本の苗木を植栽しました。スズキグリーン倶楽部では、今後も「スズキの森」や「防潮堤」での活動を通じて、森林保全・緑化活動を継続して行っていきます。
スズキの下川コース(テストコース)は、森林が総面積の約90%を占める北海道北部の上川郡下川町にあります。下川町は2003年に北海道で初めて国際的なFSC®認証(下川町森林組合・下川町・上川北部森林管理署FSC®C015134)を取得し、2011年には国から豊かな森林資源を活かした地域づくり「環境未来都市」のモデル自治体に選定されて「人が輝く森林未来都市」を目指しています。
スズキのテストコース敷地に含まれる約300haの森林も、FSC®認証制度の厳しい森林管理基準に適合していると認められ、2006年から下川町のFSC®グループ認証(FSC®C015134)に追加登録されました。同時にスズキは、イベントへの参加や農産物の販売を通じ、今後も自然を大切にする地域社会との共存共栄を推進していきます。
スズキは環境・社会貢献活動の一環として、国有林を活用した「法人の森林」※制度の趣旨に賛同し、1996年から2028年まで国(林野庁)と分収林契約を結んで森づくりに協力しています。下川町内の国有林約4.3ha(樹木約3,000本)について、スズキは北海道森林管理局を通して地元森林組合に作業を委託して「分収育林」を行っています。水源のかん養・土砂流出防止・二酸化炭素の吸収貯蔵など、国土の保全に長期間にわたり貢献し、分収の際には純収益をさらに次代の森づくりなどに役立てることになっています。
※林野庁:「法人の森林」「分収育林」
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/kokumin_mori/katuyo/kokumin_sanka/hojin_mori/index.html
これらスズキの森林による2023年度環境貢献度は以下のように評価されました。
測定項目 | 「スズキ下川コースの森林」 FSC®グループ認証 (FSC®C015134) |
「法人の森林」 林野庁森林管理局 |
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①水源かん養への貢献 | 156,740m3/年 | 1,494m3/年 |
②土砂流出防止への貢献 | 5,597m3/年 | 51m3/年 |
③二酸化炭素の吸収・固定への貢献 | 1,949CO2トン/年 | 17.5CO2トン/年 |
※林野庁で採用している事業評価方法により計算しています。
「スズキ下川コースの森林」「法人の森林」合わせて以下の数値となります。
①ペットボトル(2l)7,851万本分 ②10tダンプ(5.5m3/台)1,020台分 ③一人が年間に排出するCO2(トン/年)5,295人分
地域の緑化を図るため敷地内に約20,000本植樹しました。また、2つの村でもミヤワキ方式による40,000本の苗木の植樹とその維持管理を行いました。
フィリピンロスバニョス大学(UPLB)所有の公有地で実施されたNurture Trip Planting(森林保護活動)に参加しました。この活動は、クリーン株式会社がアップ・シエラ・マドレ・ランド・グラントと協力して計画し、2024年8月31日にラグナ州シニローン市のラグナ・ケソン・ランド・グラントで行われました。イベントでは、樹木の重要性と気候変動における樹木の役割について学ぶ簡単な授業があり、適切な植え方と手入れの仕方が実物を使って説明されました。スズキフィリピン社はこの活動を支援して、環境保護の促進をサポートしました。
9月9日にサナスロードで植樹活動を行いました。これは私たちの目標と完全に一致しており、サナスロード地域の美化と環境の健康に大いに貢献するものです。イベントでは、通りの再開発の重要性、在来植物種、より緑豊かな環境の利点、適切な植え付け技術についての簡単なオリエンテーションが行われます。
植樹の総数量は以下の通りです:
1. 樹木と低木の数量 | 2,650本 |
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2. グラウンドカバーの数量 | 8,500本 |
第一段階の植樹は約1.2キロメートルをカバーします。
地域の緑化を図るため、リサラルダ県ラ・フロリダ市のオトゥン川上流域にコロンビア原産の樹木200本を植樹しました。
2024年4月4日木曜日、スズキイタリア社とトリノFCは、トリノ市に11本の新しい木を寄贈し、カヴァリエリ・ディ・ヴィットリオ・ヴェネト公園「ピアッツァ・ダルミ」に植樹しました。
植樹された木は、10本の日本のカエデと1本のリキュウバイで、春に美しいグラナータ色の葉を持つことから選ばれました。
「春になると、素晴らしい日本のカエデ(コウテツ)の葉は鮮やかな赤やグラナータ色に変わり、森を燃え上がらせ、精神を高揚させます。大きな傘のような枝の下に座ることは、伝統的に愛する人に捧げる感情的な詩を書くインスピレーションを与えます。」
この取り組みは、近くのオリンピコ・グランデ・トリノスタジアムでプレーする11人の選手を象徴し、スズキとトリノFCの11年間の実りある協力関係を象徴的に示しています。
「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」は、2011年より継続している1.「CLEAN-UP THE WORLD CAMPAIGN(水辺の清掃活動)」、2020年より始動した2.「船外機の製品及び補給部品梱包からのプラスチック削減活動」及び3.「船外機用マイクロプラスチック回収装置を用いた海洋マイクロプラスチック回収活動」からなるスズキの環境活動です。このプロジェクトは、SDGsが示す社会課題の解決に向けたスズキの具体的な取り組みであり、スズキマリンがブランドスローガンに掲げる「THE ULTIMATE OUTBOARD MOTOR(究極の船外機)」を環境面においても追及していく姿勢を表しています。スズキはこれら3つの活動のもと、船外機ユーザーをはじめ、販売店、ボートビルダー、お取引先様、スズキグループ関係会社、従業員やその家族を含め、世界中のパートナーと力を合わせて世界中の海をクリーンアップしていきます。
なお、我々の活動は、環境省が進める「プラスチック・スマート」の趣旨とも合致することから、2018年よりこの活動に登録し、スズキの取り組み内容は環境省ホームページにも掲載されています。
スズキクリーンオーシャンプロジェクト シンボルマーク
2010年に国内で活動をはじめ、翌2011年からは「CLEAN-UP THE WORLD CAMPAIGN」として、スズキグループの世界的な活動として実施してきた水辺の清掃活動は、今年で15年目を迎えました。例年、多くの海外マリン代理店に参加いただいており、2023年は全世界で75団体、合計3,995名に参加いただき、水辺の清掃による地域貢献活動に取り組みました。
また活動以来の累計参加者数は、2023年度で累計1.7万人を数えており、年々活動を拡大しています。
従来の水辺の清掃活動に加えて海洋に漂うマイクロプラスチックの回収活動を開始しました。この回収活動はスズキが開発した「船外機用マイクロプラスチック回収装置」を使用して水面付近のマイクロプラスチックを回収するものです。この装置は2022年7月生産より一部の船外機に標準装備され、世界中で販売されています。
海洋廃棄物削減の取り組みを継続するため、2014年から毎年「クリーンアップ・ザ・ワールド・キャンペーン」に参加しています。このキャンペーンは、特に若い世代にプラスチック廃棄物から海をきれいに保つ重要性を教育することを目的としています。2023年5月26日には北マルクのモロタイ島で150人の小学生と地元住民と協力し、合計396kgのプラスチックゴミを収集しました。
CSRの一環として、スズキの「クリーンアップ・ザ・ワールドキャンペーン」に従い、2023年12月1日にクリフトンのシービューで「ビーチ清掃キャンペーン」を実施しました。目的は、従業員や一般市民に環境保護と海洋生物保護の重要性についての意識を高めることでした。このキャンペーンは成功し、約80人の従業員が参加しました。約100袋のゴミが収集され、クリフトンのキャントンメントボード(CBC)を通じて適切に処分されました。
「クリーンアップ・ザ・ワールドキャンペーン」の一環として清掃活動を実施しました。2023年10月7日、ノッパラットタラビーチ沿いで清掃活動を実施しました。また、2023年11月1日には、チョンブリ県のサマエサン区のビーチで清掃活動を実施しました。
パシフィック スロ-プで第4回クリーンオーシャンプロジェクトを実施しました。76名が参加し、1580kgのゴミを回収しました。
スズキクリーンオーシャンプロジェクトの一環として、2023年度には2023年9月16日タンパで、2023年10月のフォートローダーデールボートショーで清掃活動を実施しました。
スズキクリーンオーシャンプロジェクトの一環として、ラジミン行政区のスタレ・ザウビツェ村でスズキのエンジンディーラーであるITAマリンヨットの支援を受けて、ゼグジュ湖の一部であるランダ川岸の清掃を行いました。清掃活動には複合学校の生徒や先生など若いボランティアの人たちが参加してくれました。
スズキモーターポーランド社のチームがスズキクリーンオーシャンキャンペーンに参加するのは3回目です。今回は、グルジャンツ小学校第18校の児童や職員と一緒にタルプノ湖岸を清掃しました。50人以上の人達が時間と労力を費やしてくれたおかげで、ゴミが山のように集まりました。
スズキオーストラリアのマリン部門は、スズキの2023年のグローバルクリーンオーシャンプロジェクトの取り組みを支援するために、オーストラリアで2つのイベントを開催しました。参加者は合計140名(子供を含む)で、オーストラリアのビーチから210kgのゴミが回収されました。
場所: | ドルフィンディスカバリーセンター、 バンバリー |
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参加者数: | 90名 |
回収したゴミの重量: | 110kg |
イベント日: | 2023年8月12日 |
場所: | ホブソンベイフォアショア > ウィリアムスタウン & アルトナ |
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参加者数: | 50名 |
回収したゴミの重量: | 100kg |
イベント日: | 2023年11月25日 |
従業員のマナーアップ及び環境美化意識向上を目的として2004年9月に「浜松市道路・河川里親制度」※に登録し、「スズキマナーアップ活動」と題し清掃ボランティア活動を行っています。毎月社内ボランティアにより、本社周辺の道路及び高塚地下道の清掃を行っており、2024年3月までに231回、延べ16,800名以上が参加し、軽トラック100台分の可燃・不燃ごみを回収しました。2023年、この活動が国から認められ、令和5年度における道路愛護団体等の国土交通大臣表彰を受けました。
スズキマナーアップ活動
販売代理店は、地域の美化と環境保全を目的に清掃活動や環境イベント等に参加しています。これらの活動を通じて、社員の一体感と地域の皆様とのコミュニケーションの活性化を図り持続可能性の社会の実現に協力していきます。
株式会社スズキ自販福島
猪苗代湖漂着水草回収除去活動(NPO法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議主催)
株式会社スズキ自販山口
キワ・ラ・ビーチの清掃
株式会社
スズキ自販広島
店舗近隣の清掃
活動
近隣の3つの村でプラスチック清掃キャンペーンを実施しました。また、毎月、工場内で清掃活動-キラキラ活動を実施しています。
「プーリファンダリ & プーリスピアッジ」は、イタリアスポーツフィッシング連盟(FIPSAS)が主催し、スズキイタリア社が協力、環境・エネルギー安全省、海上保安庁、Raiの各部門の後援を受けて、6月5日の世界環境デーに行われた海底とビーチの清掃活動です。
この活動目的は、数千人のボランティアをこの取り組みに参加させ、21のイタリアの地域でビーチと海を清掃することです。参加者は皆、善意を持って活動に臨みました。17.5トンのごみ(ゴーストネット、プラスチック、タイヤ、鉄くずなど)が回収され、適切に処理しました。この活動は、「ごみを捨てない」という文化を高めることを主な目的としています。
また、さまざまな場所で、約2,000人の学生が参加する教育セッションが行われました。
スズキは“地球の日”を祝うため、トリノ近郊の美しいマンドリア公園の近くにある本社周辺で清掃活動を行いました。2023年4月21日、100人以上のボランティアがこの地域の清掃に取り組み、2.3トンのさまざまなゴミを回収しました。スズキの248の公式ディーラーも、環境保護のための取り組みに参加しました。