スズキは身体に障がいのある方やご高齢の方が容易に四輪車に乗降できるように設計した福祉車両(ウィズシリーズ)を1996年から提供しています。
現在は「車いす移動車」、「昇降シート車」の2タイプ4車種を設定しています。目的や使用環境に合わせてお客様が選択しやすいように福祉車両の充実を図っています。
要介助者が車両後部から車いすに座った状態で乗降できる車両です。低床設計のため、介助者は容易に要介助者を乗降させることができます。この車両には手動車いすやモーターチェアを載せることができ、スペーシア、エブリイワゴン、エブリイに設定しています。
リモコンで助手席のシートを上昇、回転、降下させることができる車両です。要介助者が乗降する際、シートを乗降しやすい位置まで動かせるため、介助者の負担が軽減します。ワゴンRに設定しています。
スズキは、主にご高齢の方に買い物や散歩など日常の移動手段としてご利用いただけるハンドル形電動車いす「セニアカー」をラインアップしています。
セニアカーは、自操用ハンドル形の電動車いすで、1985年に販売開始しました。主にご高齢の方や足腰の不自由な方が気軽に外出できるように作られた電動車いすで、時速1~6kmで速度の調節が可能です。充電はご家庭の100Vコンセントで行うことができます。
スズキ株式会社(以下、スズキ)と株式会社データ・テック(本社:東京都大田区、代表取締役社長:森島敬一朗、以下 データ・テック)は、ハンドル形電動車いす「セニアカー」※1の利用者とそのご家族等に、より安心と安全をご提供することを目的に、IoT車載器を活用した見守り通信システムの実証実験を2023年6月より開始しました。
実証実験を通して、セニアカーに求められる機能やサービスを把握し、今後の製品開発につなげていきます。
今回の実証実験では、スズキが製造する「セニアカー」にデータ・テックが開発したIoT車載器「SR-LPWA」※2を装着し、利用中の位置情報の取得や転倒検知を行います。取得した位置情報は専用サーバーを介して、あらかじめ登録されたご家族の持つ見守りアプリ※3にて閲覧が可能です。また、転倒を検知した際はご家族にメール通知を行い、リアルタイムでセニアカーの状態を把握することができます。
スズキ株式会社(以下、スズキ)は、元離宮二条城(以下、二条城)内における来城者の移動手段のご提案として、セニアカーの試験運用を2023年3月6日から19日まで実施しました。
年間200万人以上が訪れる二条城では、長時間歩くことが難しい方でも広い城内を満喫してほしいとかねてより思案しており、現在は介助者の補助が必要な電動アシスト機能付き車いすの貸し出しを行っています。
今回は、既存の車いすに加わる新たな選択肢としてセニアカーを試験運用することで、その効果を検証しました。
セニアカーは、徒歩や自転車での外出が難しい高齢者の方に主にご利用いただいているハンドル形電動車いすで、砂利道の城内も快適に移動することができます。
試験運用に使用するセニアカーはスズキが寄贈し、世界遺産・二条城の歴史ある文化と景観に調和する特別なカラーリングを施しました。
二条城における試験運用を通して、スズキがお客様視点の多様なモビリティとサービス開発に取り組むことを紹介するとともに、今後の各地への展開を見込んださらなる広がりに結びつけていきます。
二条城で実施した運用の概要は下記の通りです。
1 実施期間 | 2023年3月6日(月)~3月19日(日) |
---|---|
2 会場 | 元離宮二条城(京都市中京区二条通堀川西入二条城町541) |
3 受付場所 | 城内総合案内所(予約不可、先着順) |
4 料金 | 無料 |
スズキは、2016年に浜松市、遠州鉄道株式会社、SBドライブ株式会社(現、BOLDLY株式会社)と連携協定を締結し、浜松自動運転やらまいかプロジェクトに参画しています。浜松自動運転やらまいかプロジェクトは、都市部から山間部まで多様な地域を有する浜松市にて、「交通空白地の交通弱者の足の確保」という地域の交通課題を解決し、持続可能な公共交通の在り方を探る取り組みです。将来の自動運転技術の実用化を見据え、4者が連携し、どういったモビリティサービスが使いやすく、交通空白地の足としてふさわしいのか、住民の皆様のご協力をいただきながら、実証実験を行っています。
これまでに2017年、2019年、2022年に実施した3回の実証実験を通して、住民の皆様からモビリティサービスや自動運転に対する受容性、車両の使い勝手など、多くのご意見やご感想をいただき、現場・現物・現実に即したモビリティサービスや自動運転技術の開発につなげています。
小さな車を使った定時・定路線の移動サービスは、交通空白地の足の確保に役立つこと、より多くの住民の社会参加による地域コミュニティの活性化につながることが期待されています。浜松自動運転やらまいかプロジェクトは、モビリティサービスと自動運転技術を通して、地域の皆様が自分の意志で動ける範囲を広げることを目指し、引き続き、「やらまいか精神」で活動していきます。
スズキは日本の全国各地で行われている「軽トラ市」を応援しています。
軽トラ市とは、トラック型の軽自動車(軽トラ)が集まって、その荷台に食料品や地元の特産品、雑貨などの商品を陳列して販売する臨時の市のことです。地域活性化の一つの手段として2005年に岩手県雫石町ではじまり、今では全国120を超える地域で開催されています。
軽トラは荷台の高さが商品を並べて販売するのに最適で、移動可能な乗り物であることから、市の設置と撤収がとても簡単です。多くの農家が軽トラを保有しているため、生産者がそのまま新鮮な商品を運ぶことが可能です。
軽トラ市の主催者は大半が地域の商工会などで、会場は集客に悩む商店街が中心です。各地域の特性が出るバラエティ豊かな品揃えによる話題性もあり、来場者は年々増加し、新たな開催地域も増えています。人口の都市集中が進む中で、地方の活性化、商店街の活性化につながっています。
スズキは、軽トラ市が地域を元気にすることに共感し、軽トラ市の運営支援等を通じて盛り上げ役となり、全国で行われる軽トラ市を応援していきます。
地元の大学へ、スズキから講師を派遣し、人材の育成及び研究の活性化等を行う「スズキ寄附講座」を開講しています。
スズキは、静岡大学(工学部)において、2003年度から、研究者育成及び学術振興・社会貢献等を目的として、自動車のさまざまな要素技術研究に取り組む寄附講座を開講しています。
講座名称を「次世代モビリティ工学」として、次世代の移動手段につながる広域な分野での新技術の開発を目指しています。
研究室では、「ものづくり」と「実験」、「解析」の一貫した研究を行っています。
また、学生に向けて「自動車工学」、「エネルギー・電子制御実験」を実施し、これらの講義、実験を通じて、技術者としてものづくりに必要な知識を習得できる教育を進めています。
講座名称 | : | 「次世代モビリティ工学」スズキ寄附講座 |
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研究テーマ | : |
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講師 | : | スズキから社員2名を特任教官として派遣 |
期間 | : | 2003年4月~2024年3月末までの21年間 |
国内外の大学や小学校、地域企業向けに、「輸送機器のものづくり講座」を行っています。2022年度は、講師が直接教壇に立った講座とWeb配信講座の2種類で1,000名を超える皆様に18講座開催しました(表を参照ください)。
開催日 | 大学、講座名 | 参加人数 | |
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2022年 | 5月11、12日 | 金沢美術工芸大学 デザイン科 タブレット・PCと代表的ソフト【フォトショップ】によるスケッチ実演講義 |
21 |
5月18、19日 | 金沢美術工芸大学 デザイン科 CMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)デザインワークショップ |
21 | |
6月6日 | インド工科大学 India’s First C-V2X Pilot |
20 | |
6月28日 | 山形大学 工学部情報・エレクトロニクス学科 製造業と情報科学 |
40 | |
7月11日 | 静岡大学 工学部 塑性加工学 | 40 | |
9月29日 | 葵が丘小学校5年生向け「自動車」授業 自動車づくりと環境 |
70 | |
9月30日 | 静岡理工科大学 自動車工学「車体構造(シャシ・フレーム)」 |
23 | |
10月6日 | 静岡大学 産業イノベーション人材育成プログラム 産業イノベーション特論 |
20 | |
10月13日 | 静岡大学 産業イノベーション人材育成プログラム 産業イノベーション特論 |
20 | |
11月4日 | 静岡理工科大学 自動車工学「自動車の運動学」 |
18 | |
12月2日 | 次世代自動車センター 自動車工学基礎講座「サスペンション、ステアリング、ブレーキの基礎知識」 |
200 | |
12月15日 | 次世代自動車センター浜松 自動車工学基礎講座「衝突安全」 |
200 | |
12月16日 | 静岡理工科大学 自動車工学「モータースポーツ」 |
24 | |
12月16日 | 宮崎大学 知能工学部 機械系エンジニアを目指す人へ~自動車業界からアドバイス~ |
40 | |
2023年 | 1月20日 | 静岡理工科大学 自動車工学「商品企画と市場調査」 |
22 |
2月8日 | インド工科大学 SMCアジャイル開発の取り組み |
50 | |
2月28日 | 次世代自動車センター浜松 自動車工学基礎講座「熱マネジメント技術の基礎」 |
200 | |
3月4日 | 多摩美術大学 テキスタイルデザインと社会の接点を観る |
20 | |
合計 | 1,049 |
公益社団法人自動車技術会が主催する「キッズエンジニア2022」および東北大学創造工学センターのサイエンスキャンパスに参加して、体験型ものづくり講座『クリップモーターで動くクルマを作ろう』を小学3年生から6年生の108人に提供しました。
「クリップや電池、輪ゴムなど身のまわりにあるモノが材料なのにもかかわらず、ものづくりの楽しさが感じられた」と多くの感想をいただきました。
公益社団法人自動車技術会主催の「第20回学生フォーミュラ日本大会」が2022年9月6日~10日に静岡県小笠山総合運動公園エコパで3年ぶりに現地開催されました。
学生フォーミュラ大会では学生が製作した車両により、ものづくりの総合力を競い合い、産学官民連携による自動車技術ならびに産業の振興に資する人材の育成を行っています。
スズキも運営協力や参加チームの活動支援を積極的に行っています。20回大会では、支援校である岐阜大学と早稲田大学が走行競技で上位に入り、力走を見せました。また岐阜大学は「プレゼンテーション賞」で2位という好成績を収めることができました。
スズキは、社員とその家族の環境教育の一環として、2005年の「はまなこ環境ネットワーク」設立以来、ネットワークへの積極的な参加・協力を行っています。
「はまなこ環境ネットワーク」は静岡県環境局の委託を受け、浜名湖の環境保全に関する教育プログラムの実施やアマモ・アオサの再利用プロジェクト、地域環境の情報発信などの活動を活発に続けており、市民グループや学校、NPO法人、各種事業団体や企業など74団体(2023年10月現在)が登録している浜名湖の環境保全に関わる「集まりの場」となっています。
「はまなこ環境ネットワーク」は、毎年市民参加型の環境イベントを開催しています。2022年度は「浜名湖の環境を調査する体験学習会」が開催され、その中でスズキはマイクロプラスチック回収装置付き船外機に関する紹介と試験走行で回収したマイクロプラスチックのサンプル展示を行いました。
スズキは今後も一人でも多くの人が座学や生き物観察・清掃・農作業などの体験を通して、地元の貴重な財産である汽水湖「浜名湖」の豊かな自然を認識いただけるよう、環境教育や保全活動に参加・協力していきます。
販売代理店では、年に数回、地域の皆様へ会社見学の機会を設けて見学会等のイベント※を実施しています。従業員からの業務の説明や実際に業務を体験し、スズキの自動車販売・修理業務についてご理解いただいています。
スズキ株式会社(以下、スズキ)は、インド事業をさらに発展させるために、インド経営大学院のアーメダバード校(以下、IIMA)およびコジコーデ校(以下、IIMK)と、それぞれ協定を締結しました。
スズキは、1982年にインドに進出して以来、インドのお客様から必要とされる小型車を現地で生産し、経済成長とともに成長してきました。近年、カーボンニュートラルをはじめとする環境への取り組みが世界的に喫緊の課題となる中、柔軟な事業活動が必要と考えます。これらを研究するために、インド経営大学院2校と協定を締結しました。
IIMAは1961年に設立され、ビジネスマネジメントの研究と教育で最先端を行くインド有数のビジネススクールです。IIMAとスズキは、定期的な交流を通じて、スズキの新規事業も含めたインド事業多様化戦略や事業ポートフォリオ再構築についての研究を行います。
1996年にケララ州に設立されたIIMKは、企業文化研究などに強みを持っています。IIMKとスズキは、スズキのインドでの40年にわたる取り組みを分析し、スズキの強みを明確にした上で、長期的な視点からインド事業の方向性についての研究を行います。
スズキは、2008年のインド工科大学ハイデラバード校(以下、IITH)設立以来、同校と技術面での人材交流を行っています。IITHとの交流に加えて、今回の協定締結により、IIMA及びIIMKの教職員や学生との交流も深めていきます。
取締役専務役員の齊藤欽司は、出席したインドでの調印式の中で、「今年はスズキのインド事業40周年という記念すべき年です。協定を締結することで、お互いが持つ資産を最大限に活用し、関係者の皆様の成長とインドの経済発展に貢献していきたいと考えています。」と述べました。
これからもスズキは、人々の生活に寄り添って地域の移動を支える、社会から必要とされる会社を目指していきます。
スズキ株式会社がインド・グジャラート州ガンジナガルに開校準備を進めている職業訓練校が、2022年4月、経済産業省より、スズキとして3校目となる「日本式ものづくり学校(JIM)」の認定を受けました。
2016年に、日印両政府は「ものづくり技能移転推進プログラム」に合意しました。この一環として、インドに進出している日系企業は、経済産業省と連携をとりながらインド製造業の人材育成支援を目的とした日本式ものづくり学校[JIM:Japan-India Institute for Manufacturing]の設立を進めています。
このたび、スズキとして3校目となるJIMの認定を受けた「マルチ・スズキJIM(グジャラート州ガンジナガル)」は、2022年9月開校、一学年84名(2年間コース)の予定です。
「マルチ・スズキJIM」は、インドの職業訓練学校として、スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディア社が最新の教育設備や人材を投入して運営しています。組立工、電気工、塗装工、自動車整備など、さまざまなコースで実践的な訓練を行っています。
スズキは、2017年に1校目「マルチ・スズキJIM(グジャラート州メーサナ)」の認定を受けました。また、2019年には2校目「マルチ・スズキJIM(ハリヤナ州グルガオン)」の認定を受けました。これまでに2校で累計827名の人材を輩出してきました。卒業生は自動車メーカーや、自動車部品メーカー、自動車ディーラーなどに就職しています。
認定式は、吉川ゆうみ経済産業大臣政務官、飯田陽一貿易経済協力局長、太田三音子技術・人材協力課長、駐日インド大使館マヤンク・ジョシ首席公使をはじめ、同プログラム関係者、認定企業出席のもと、経済産業省にて執り行われました。スズキからは、長尾正彦取締役専務役員が出席し、「人材育成を通じて『Make in India』『Skill India』に貢献し、インド政府が掲げる『自立したインド』の実現に向けスズキグループ一丸で取り組んでいきます」と述べました。
マルチ・スズキ・インディア社は、インド政府主導の「スキル・インディア」プログラムと連携した人材開発プログラムを導入しています。同プログラムにおいては、若者が雇用されやすいように技能を高めることに焦点を当て、「学びながら稼ぐ」機会を提供しています。また人材開発の促進のため総合的なアプローチを採用し、個人の能力向上や働き手として即戦力となることに向け、質の高い職業訓練を実施しています。
主要なプログラムの1つとして、既存の職業訓練学校(ITI)の設備と指導員の能力改善に取り組んでいます。設備を充実させることで、人材開発に必要な最新の設備を整え、学生が学びやすい環境の提供を目指しています。またITIの指導員には、指導技能を向上し、最新の現場要件を把握するための専門的なトレーニングを行っています。
また、学生との関わりをさらに強化するため、日本式ものづくり学校(JIM)を設立しました。JIMでは、理論的知識と実技を取り入れた総合的な教育を提供しています。さらに、自動車整備のための人材開発の重要性を認識し、自動車技能向上センター(ASEC)の設置にも取り組んでいます。同センターでは、自動車の整備や修理に関して専門的なトレーニングを提供することで、技術向上に焦点を当てています。マルチ・スズキ・インディア社はこの分野における個人のスキルアップを通じ、自動車整備産業全体の発展に貢献していきます。
〜設立以来、1,400人以上の学生がJIMで研修を受けています。
日本式ものづくり学校(JIM)は、マルチ・スズキ・インディア社の人材開発プロジェクトの中心です。JIMを通じて、学生は日本式の製造方式に基づいた高度な製造技術と効率的な現場管理を学んでいます。JIMは、学生にとって必要なスキルと知識を身に着けて製造業に就職するためのルートです。製造部門における技能開発を促進し、さらに高めることを目指すため、インド政府と日本政府による協力の証がJIMなのです。マルチ・スズキ・インディア社は、グジャラート州に2校、ハリヤナ州に1校、計3校のJIMを設立しました。
JIMでは最先端の機械や設備に関する実践的なトレーニングを提供することで、学生は製造業で必要な技能と自信を身に着けます。また、自動車製造業、整備やサービス分野でトレーニングコースを提供しており、自動車機械技師、塗装技師、電気技師、溶接工、ディーゼルエンジン技師、車体修理、組立工などについて学ぶことができます。JIMのユニークな特徴として、自動車の小規模組立ライン、エンジンの組立ライン、安全実験室、バーチャル溶接シミュレーター、スポット溶接装置などを備えていることが挙げられ、学生が現場で即戦力になるようトレーニングを提供しています。
ソフトスキルのカリキュラムは、日本の経済産業省(METI)の指導のもと、海外産業人材育成協会(AOTS)によって開発されました。またJIMで提供されているコースは国家職業訓練評議会(NCVT)とMETIによって認定されています。
これらのトレーニングは「デュアル・システム・トレーニング(DST)」制度に基づいており、学生はJIMで学んだことを実践するため、製造業でのOJTを受けながら給料を受け取ることができます。OJTにおいて、学生は実際の製造工程に従事し、学んだ理論的知識を応用することで、現場の慣行を理解し、就労に向けたスキルを身に着けます。設立以来、1,400人以上の学生がJIMで訓練を受けており、2022年度はDST制度のもとで434人の学生がOJTの機会を得ました。
また2022年度は3番目の設立となったグジャラート州ガンディナルにある国際自動車研究センター(iACE)のJIMにおいて、METIから認可を取得、インド技能開発・企業推進省(MSDE)の研修部門長官(DGT)からも、組立工、塗装工、電気工、自動車整備において職業認定証をいただきました。
~2022年度には7,000人以上がマルチ・スズキ・インディア社支援のITIでトレーニングを受け、ASECで研修したITIの学生は約1,500人となりました。
スキルラボを設置し、ITIの指導員と学生に専門的なトレーニングを提供することにより、インド国内の既存の政府によるITIの改善を行っています。スキルラボを通じて、安全性やマハラシュトラ州技術教育委員会(MSBT)ラボのような業界指向のトレーニングがITIに提供され、すぐに生産ラインで勤務できる学生を育成しています。
また、整備士(MMV)、車体修理(ABR)、車体塗装(ABP)などの自動車サービスやメンテナンス関連の専門教育を行うために、インド全土の31のITIに自動車技能向上センター(ASEC)を設置しています。
マルチ・スズキ・インディア社の技能開発の取り組みの中でも、タターガットITIへの支援は、ユニークなCSRの取り組みです。同ITIは、ミルザプール地区の僻地で開発が進んでいない地域であるダリア村に位置し、特に地元の部族の若者を対象として就労に向けた技能向上に取り組み、地域社会の社会経済的発展に貢献しています。またマルチ・スズキ・インディア社は、ITIの学生に訓練と雇用の機会を提供し、学生とスタッフのための宿泊施設の建設を支援しました。
~3,000人以上の若者がマルチ・スズキ・インディア社の工場で見習いの機会を与えられています。
ITIの見習い研修プログラムを通じて、17州のITIから3,000人以上の意欲的な若者がマルチ・スズキ・インディア社の工場で訓練を受けました。熟練社員と関わり、現場で働くことで就労に向けた技能を向上させる機会を提供しました。
見習い研修プログラムにより、研修生は製造業がどのように成り立っているのかを理解し、業界の基準と慣行に触れ、しっかりとした労働倫理を養います。また実際の職場で起きる事象に触れることで、問題解決能力、チームワーク、適応能力を身に着けます。
CSRプログラムに基づいて新たな取り組みを開始しました。2023年3月、NED工科大学において(安全運転技術、カイゼン、5S管理)の講習会を実施しました。
安全運転技術(SDT)講習の目的は、安全及び防御的運転技術、交通標識、緊急事態における対策、車両メンテナンスなどに関する知識を学生とスタッフに提供することであり、セッションは理論、写真、ビデオで構成されていました。
カイゼンと5S講習の目的は、日本の労働文化と方法論を紹介し、参加者がそれらを実行してメリットを享受できるようにすることでした。講習には合計140名が参加しました。
2022年12月に、従業員の家族を対象に「キャリア計画とキャリア開発」に関する講習を実施しました。講習の目的は業界の実践的な知見に基づいた身だしなみの整え方、キャリア計画の立て方と選択の方法などについての知識を高めることでした。
座学のほか、実際の自動車の生産プロセスや5S、カイゼン活動を見学するための工場訪問も実施されました。合計48名が参加し、講習の最後には参加証明書と記念品が配布されました。
スズキの教育貢献のひとつとして、2015年から学生への工場見学を実施しています。スズキ・インドモービル・モーター社のチカラン工場とタンブン工場へスズキの四輪車と二輪車の生産工程を見学する学生を歓迎し、2020年3月に新型コロナウイルスの感染症拡大により活動を休止するまでに、600校以上の学校から55,000人以上の生徒がスズキの工場を訪問しました。なお、2023年2月にはチカラン工場での活動を再開しました。この活動を通じて、工業製品、技術、製造プロセスに関する学生の興味と知識を刺激し、学生教育に貢献したいと考えています。
スズキ・インドモービル・モーター社は、2021年に一部の専門学校にCNC加工機、旋盤、圧縮機などの産業機械を寄贈した際のフォローアップとして、製造技術者やメンテナンススタッフとともに学校を訪問し、機械の正しい使い方や長く使っていただくためのメンテナンス方法を指導しました。
また、SIMサプライヤー・クラブ(SSC)と共同で、2022年11月11日に中部ジャワのSMK Muhammadiyah Sumpiuhに職業訓練センターを開設しました。この職業訓練センターは、学生が製造業で働くことを体験する機会を与え、産業機器を使用するハードスキルと、製品や仕事の品質、職場環境を改善する方法を自分で考えるソフトスキルを身に着けることを目的としています。
マジャールスズキ社のハンガリーでの高い競争力と成功は、豊富で有能な労働力の存在によるところが大きいと考えられます。マジャールスズキ社は、私たちが持っている知識を若い世代と共有する責任があり、若い世代は、マジャールスズキ社や産業部門のプロ意識、継続的な発展、成功を高めることができます。このため、マジャールスズキ社はハンガリーのエンジニアや技術の専門家チームを送り出している国や地方の教育機関、地元の専門学校と協力していくことを長期的な目標にしています。
ブダペストのハンガリー・イノベーション協会が主催する「Youth Scientific and Innovation Contest」や、ブダペストで開催される「Annual Conference of European Society forEngineering Education」など革新と教育に関するイベントを後援しました。
このほか、マジャールスズキ社は中学校や大学からの研修生を受け入れています。
スズキは、1909(明治42)年に創業、1920(大正9)年に織機メーカーとして設立して以来、「価値ある製品を」の言葉のもとに、常にお客様の立場に立った“ものづくり”に情熱を注いできました。世界各国で生産・販売する今日でも、“ものづくり”にかける情熱は変わりません。
スズキ歴史館は、2009年4月に開館したスズキの“歴史”や“ものづくり”を紹介する展示施設です。織機・二輪車・四輪車・船外機など、時代とともに歩んできた創業以来の多くの製品と、現在のクルマづくりの様子が展示されています。
開館以来、約80万人以上のお客様にご来館いただいています。
1909年の織機から始まるスズキの歴史、二輪分野に進出した1952年発売のバイクモーター「パワーフリー号」、量産型軽自動車として日本初となる1955年発売の「スズライト」、1970年発売の「初代ジムニー」、1979年に47万円で発売された「初代アルト」など、懐かしいクルマを趣向をこらした演出で見ることができます。
現在のクルマづくりをテーマに、新しいクルマが誕生するまでの企画・開発から生産・販売までの過程を、順を追って展示しています。
スズキのクルマが工場でどのようにつくられていくかを迫力のある3Dシアター「ファクトリーアドベンチャー」で見ることができます。さらに、実物大の組立ラインの展示もあり、クルマの製造現場を疑似体験できます。
工場で活躍するロボット、スズキの海外でのものづくりを紹介する映画「ワールドアドベンチャー」、地元・遠州地方を紹介するコーナーなど、多彩な仕掛けで、マニアだけでなくクルマに興味を持ち出す年頃の子供たちにとっても楽しめる施設となっています。
スズキ歴史館は、自動車産業についての理解を深める小学校の校外学習の場として、多くの小学校にご活用いただいています。クルマができる工程を詳しく学習することができます。
2022年度は、地元の浜松市はもとより静岡県中・東部からも来館いただき、168校12,861名の小学生をご案内しました。見学後には、スズキ歴史館と工場をオンラインでつなぎ、リアルタイムで工場で働く人に質問ができる「オンラインQ&A」を実施しました。
多くの小学校の社会科見学を受け入れることで子供たちに自動車産業について知識を深めてもらいたいと考えています。
地域社会との交流の場として、"ものづくり"に対する興味を持ってもらうために子供向けイベントを実施してきました。スズキの"歴史"や"ものづくり"にちなんだ体験学習を内容とし、子供たちには教科書での勉強とは違った形で楽しんでいただいています。
2022年度も夏休み、冬休み、春休みに3回のものづくりイベントを実施しました。
スズキ歴史館では、明日を担う子供たちの“ものづくり”に対する興味を育むために今後も継続してイベントを行っていきたいと考えています。スズキ歴史館は地域の皆様からも喜ばれる施設となるようこれからも努力を続けていきます。
スズキアスリートクラブは、オリンピックや世界陸上など国際大会で活躍できる選手の育成を目指し活動し、2004年のアテネオリンピックから2016年のリオデジャネイロオリンピックまで4大会連続で日本代表選手を輩出しており、2022年世界陸上オレゴン大会では男子4×100mリレーに鈴木涼太選手、2023年世界陸上ブダぺスト大会には女子やり投げの斉藤真理菜選手が日本代表メンバーにも選出されました。
中村明彦選手(男子十種競技・リオ五輪日本代表)、新井涼平選手(男子やり投げ・リオ五輪日本代表)などオリンピアンを中心に国内外で活躍するトップアスリートたちは、さまざまな地域で行われる陸上教室や講演会に協力し、自身の経験を踏まえ、日本の陸上競技の普及と発展、児童の体力向上に寄与しています。
今後もスズキアスリートクラブでは陸上競技の楽しさや、スポーツを通して得られる感動や夢を、子供たちに伝える活動を続けていきます。
スズキは公益社団法人日本エアロビック連盟を通じて、エアロビック競技を広く支援しています。
エアロビックは、アメリカで提唱された運動処方理論「エアロビクス」を起源として、その後に派生したエアロビックダンスやエクササイズを技術的に体系化して「スポーツ」に発展させたものです。
近年では体操競技と同様に表現スポーツや採点スポーツに位置づけられています。1984年には日本でも「第1回全日本フィットエアロビクス・チャンピオンシップ」(現在のスズキジャパンカップ)が開催されるなど世界中に広がっていきました。現在では、世界80ヵ国で行われているといわれ、スズキワールドカップエアロビック世界大会をはじめ、国際体操連盟(FIG)の世界選手権大会など国際大会も開催されています。
エアロビックは、子供から高齢者まで男女の区別なく手軽に楽しめる参加型のスポーツです。特に高齢化社会に対応した「スローエアロビック」、障がい者に対応した「アダプテッドエアロビック」など、SDGsの17の目標のうちの3(すべての人に健康と福祉を)に対応する社会貢献活動と位置づけ、普及支援に努めています。
スズキオーストリア社ではパラスポーツの支援を実施しています。パラクライマーのヤスミン・プランク(2018年の地元開催の世界選手権で5位)やパラ水泳選手だったアンドレアス・オネア(2016年リオデジャネイロパラリンピックで100m平泳ぎ銅メダル)への支援をはじめ、スズキパワーチームチャリティーラン※等のチャリティーイベントを開催しています。
ラ・ソリテア・デュ・フィガロは、50年以上続いている単胴船ヨットレースです。将来の世界レベルのスキッパーとチームになれるような才能を育てるレースとして位置づけられています。ルート・デュ・ラムは4年に1回行われる世界規模の大西洋横断ヨットレースです。6つの船のカテゴリーからなり、120以上の船が出航しますが、出発地点には100万人を超える観衆が押しかけます。
スズキフランス社は公式パートナーとして、2005年からソリテア、2014年からラムとフランスを拠点とする2つのレースを支援しています。
レース前やレース中にスズキのブースを設置し、顧客ロイヤリティプログラム、及びPR活動として、地元販売店も参加し、四輪車やマリン資材を展示しています。
CSRや支援の活動として以下を実施しています。
Suzuki Combativeness Awardは、各ステージで最も積極的で闘志あふれていた船員に賞が与えられます。この賞は勝者だけでなく、最も健闘した者に対しても贈られます。
~ステファン·パウラス氏とのパートナーシップ
2017年以来、スズキフランス社はフランスの二輪車チャンピオン、ステファン·パウラス氏とのパートナーシップを行い、部品と二輪車の提供でステファン氏をサポートし、ビターラの貸与も行っています。
14年前に負傷したステファン氏は、2014年に障がい者が二輪車ライダーになるのをサポートする«Handi Free Rider»協会(https://www.team-hfr.fr)を設立しました。また、初の国際大会(MotoGP期間中に開催)「インターナショナル・ブリヂストンハンディレース」を開催しました。
ステファン氏はスズキファンとして、スズキフランス社と正式契約を結んだことをとても誇りに思っています。スズキフランス社は、ライダーの好意的なイメージコミュニケーションに感謝しています。
ステファン氏は、MotoGPでのサイン会、スタントショー(スタントショーのために用意されたGSX-S 1000にも乗っています)、子供たちのためのソーシャルイベントなど、多くのイベントを開催しています。ステファン氏の活動は多くのメディアで取り上げられています。
ステファン氏は障がい者たちに多くの希望を与え、自分の夢を追うことの良い手本となっています。
インビュセレロスポーツ連盟(ISO)は、テンビサに拠点を置くNGO組織で、テンビサの若者がスポーツに興味を持つことで、薬物や犯罪から遠ざかること、そして明るい未来のためにスポーツと教育に注力することを目指しています。組織の運営に加えて、彼らは学校の休暇中に1年に3回トーナメントを開催しています。サッカー場が1つしかないためトーナメントは毎回1週間に渡って開催されます。トーナメントをより魅力的にするため、当社は賞金の提供を行っています。
さらに、審判の給与支払いやピッチの維持にも貢献しています。
スズキ株式会社(以下、スズキ)は、「空飛ぶクルマ」の製造に向けた協力について、株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO福澤知浩、以下「SkyDrive」)と基本合意書を締結しました。
SkyDriveは、「空飛ぶクルマ」の製造を目的とした100%出資の子会社(以下、製造子会社)を設立します。スズキとSkyDriveは、スズキグループが静岡県内に保有する工場を活用し、2024年春ごろ、「空飛ぶクルマ」の製造開始を目指します。スズキは、SkyDrive製造子会社の人材確保など製造開始に向けた準備についても協力します。
より具体的な条件については協議を継続し、別途取り決める予定です。
SkyDriveと協力一致し、価値ある製品作りを通じて、日常的に空を活用するAir Mobilityの実現に貢献できるよう、意欲的に前進していきます。楽しみです。
スズキ株式会社(以下、スズキ)は、LOMBY株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 内山 智晴、以下「LOMBY」)と、自動配送ロボットの共同開発契約を締結しました。
LOMBYは、2022年4月に設立された、自動配送ロボットの開発・提供・サービス運用を手掛けるスタートアップ企業です。昨今の通販サイトやフードデリバリーの利用拡大に伴い増加している配送物のラストマイル物流の課題解決に取り組んでいます。
スズキとLOMBYは、2022年よりスズキの電動車いすをベースとした台車を用いた自動配送ロボットの可能性を検討してきました。今回の共同開発で、スズキは台車の設計・開発を担当し、LOMBYは自動配送ロボットの試作・改造、配送システムの開発、実証実験等を行います。また、配送ロボットと電動車いすの部品共通化を検討し、自動配送ロボットの量産化における製造コスト低減に取り組みます。さらに、2023年4月施行の改正道路交通法により公道走行が可能となる「遠隔操作型小型車」としての届出を目指し、ラストマイル物流領域へのロボットの供給につなげたいと考えています。
会社名 | LOMBY 株式会社 |
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所在地 | 東京都品川区 東品川2丁目2-43 T2 2F |
設立 | 2022年4月 |
代表者 | 内山 智晴 |
事業内容 | 自動配送ロボットの開発、提供、サービス運用 |
URL | https://lomby.jp |
スズキ株式会社(以下、スズキ)とダイハツ工業株式会社(以下 ダイハツ、本社:大阪府池田市、代表取締役社長:奥平 総一郎)は、昨年に続き、2023年10月11日(水)~13日(金)に幕張メッセにて開催された「第13回農業Week」における「第10回国際スマート農業EXPO」に共同で出展しました。
スズキ、ダイハツは、農家の皆様を中心にご愛用いただいている軽商用車を約60年間にわたり、ご提供し続けてきた会社として、今後も農家の方々の困りごとを解決していく想いを発信するとともに、両社の意志に賛同していただける仲間づくりを行うため、一昨年はじめて共同で出展しました。
今年も、「農家の『嬉しい』を探してカタチに」をテーマに共同出展し、両社の軽商用車(スズキ「スペーシア ベース」、ダイハツ「ハイゼットトラック」)に加え、スズキは「マルチワーク可能なロボット台車『モバイルムーバー』」を、ダイハツは「農業用ドローン及び簡易操作治具など」を展示しました。
今後も両社は、農家をはじめとしたお客様の暮らしに寄り添い、地域社会をより豊かにしていきたいという共通の想いのもと、お客様の困りごと解決に向けたサポート活動に、協力して取り組んでいきます。
スズキ株式会社(以下、スズキ)は、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、アフリカ発のスタートアップ企業Moove Africa B.V.(以下、Moove)および株式会社三菱UFJ銀行(以下、三菱UFJ銀行)と、覚書を締結しました。
今回の覚書締結により、アフリカ域内での協力関係強化に加え、スズキと三菱UFJ銀行のそれぞれのグロ-バルネットワークを活用して、Mooveのアフリカ以外の海外地域進出を支援していきます。
Mooveは、ナイジェリアで設立されたモビリティ・フィンテック企業です。アフリカにおいて、個人事業主向けに独自のビジネススキームで自動車ファイナンスを提供し、配車サービスやフードデリバリーなどのMaaS(Mobility as a Service)関連ビジネスを支援しています。また、将来的に融資する車の60%以上を電気自動車またはハイブリッド車にすることを目標に掲げています。
スズキは2022年から、アフリカの四輪代理店を通じて、Mooveに車両を供給しています。これまでに南アフリカ、ナイジェリア、ガーナにおいて、エスプレッソなどのインド製小型車を約4,000台供給しています。
海外営業本部長の齊藤専務は、「Mooveが提供する自動車ファイナンスの浸透を通じて、進出国での新規雇用の創出、モビリティやドライバー不足などの社会課題への対応、MaaSエコシステム形成促進に貢献していきます。」と述べています。
会社名 | Moove Africa B.V. |
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本社 | オランダ |
設立 | 2019年 |
最高経営責任者(CEO) | Ladi Delano, Jide Odunsi |
URL | https://moove.io |
2022年度114,624台
スズキ株式会社(以下、スズキ)は2022年10月、米国シリコンバレーを本拠とするコーポレートベンチャーキャピタルファンド「Suzuki Global Ventures」(スズキグローバルベンチャーズ、以下「SGV」)を設立しました。
スズキは、お客様や社会に必要とされる価値を提供するためにSGVを設立し、スタートアップとの共創活動を加速させ、新たな事業やビジネスモデルを創出していきます。また、SGVをスタートアップエコシステムへのアクセスポイントとして、日本のみならず、米国やインドなどの海外においても、お客様や社会の課題解決に資する領域に投資し、スタートアップとともに成長するエコシステムの発展に貢献していきます。
スズキも1920年の設立時は織機製造の小さなスタートアップでした。創業者の鈴木道雄は苦労して綿布を織る母親を助けたい一心から、画期的で使いやすい足踏み式の織機を作りました。これがスズキの原点です。
創業以来スズキは、お客様の立場になって、社会の役に立つことを志としてきました。
この“原点”である『お客様の課題を解決したい』という創業精神は今も変わりません。
このたび設立したSGVを通じて、同じ志を持ったスタートアップの皆様とともに成長し、社会課題解決の道を歩んでいくことを楽しみにしています。
ファンド名称 | Suzuki Global Ventures(登記上:Suzuki Global Ventures, L.P.) |
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設立時期 | 2022年10月 |
出資総額 | 1億米ドル |
投資分野 | モビリティ/カーボンニュートラル/インダストリー4.0/サステナビリティ/DX/アグリテック/ヘルステック/フィンテック 等 |
投資対象 | スタートアップ/ベンチャーキャピタルファンド |
運営者 | WiL |
URL | https://suzukiglobalventures.com/ |
WiLは、米国シリコンバレーと東京に拠点を置くベンチャーキャピタルであり、日米を中心に有望なベンチャー企業の発掘・育成・投資を行っています。また、日本国内の大手企業とパートナーシップを組みながら、スピンアウトベンチャーの創出や企業内起業家育成等のオープンイノベーション推進にも積極的に取り組んでいます。
URL:https://wilab.com/
スズキは、1980年より公益財団法人スズキ財団(以下、スズキ財団)を通じて、研究者の科学技術研究に対する助成活動を行っています。
スズキ財団は、1980年にスズキ株式会社の創立60周年の記念事業として、関連企業とともに基金を寄託して「財団法人機械工業振興助成財団」として設立され、2011年4月1日「公益財団法人スズキ財団」となりました。
今日、小型自動車産業は、エネルギー、地球温暖化などの問題が深刻化する中で、生産から使用、廃車までのライフサイクルでカーボンニュートラルを目指すことのみならず、交通事故ゼロを目指した先進安全技術の高度化など、これまでとは比較にならない高度で複雑な課題を解決することを期待されています。こうした期待に応えるためには、関連する工業の高度な発展と、優秀な技術者の確保が何よりも大切であり、技術開発に対する援助・助成と、これらの分野に携わろうと意欲を燃やす若い研究者に対する一層の奨励と援助を続けていきます。
そして、小型自動車をはじめとする国民生活における利便の増進に資する機械等の生産及び利用・消費に関わる科学的研究の助成と、その成果の普及等を通じて我が国機械工業の総合的な発展と国民福祉の増進に寄与していきます。
環境や情報、制御、材料、生産などの技術に関する基礎的・独創的研究に対し、社会発展の基礎を築く研究に助成を行います。特に、若手の研究者を支援するため、一般枠に加えて35歳以下の若手枠を設けて公募しています。2022年度は、一般枠と若手枠を合わせて69件、1億3,257万円の助成を行いました。1980年度から2022年度までに、全国の大学・高専・研究機関の研究者に累計1,275件、総額18億1,481万円の研究助成を実施しました。
安全問題や地球環境の保全やエネルギー資源節約等、自動車工学分野等が早急に取り組まなければならない課題に対し、研究者が知恵を集結し解決を目指す研究テーマに助成を行います。本助成は2003年度より開始し、毎年、現在解決が求められている、あるいは将来直面する問題等を課題として、提案形式により研究者から広く募り、優れた提案に対し研究助成を行います。2022年度は、4件、3,270万円の助成を行いました。2003年度から2022年度までに累計45件、総額4億1,866万円の助成を行いました。
科学技術分野の基礎的・独創的研究成果のさらなる充実・発展を目的として、国内外で行われるシンポジウム・会議等の開催、あるいは海外で開催されるシンポジウム・会議への出席等にかかる経費を助成しています。2022年度は、35件、926万円の助成を行いました。2022年度までに累計689件、総額1億9,603万円の助成を行いました。
静岡大学とハンガリーブダペスト工科経済大学及びインド工科大学、豊橋技術科学大学とインドの各大学との研究者交流協定に基づき、1999年度からスズキ財団は研究者の日本への留学を支援しています。
2022年度は、ハンガリーブダペスト工科経済大学から静岡大学への研究留学助成と、インド工科大学から静岡大学および豊橋技術科学大学への研究留学を合わせて5名、869万円の助成を行いました。1999年度から2022年度までに、累計28名、総額1億4,798万円の助成を行いました。
スズキ財団は、2020年に財団設立40周年を記念して、我が国の機械工業技術のさらなる発展を目的とし、「何事もまずはやってみよう」という「やらまいか精神」で常に意欲的に挑戦し、優れた功績を上げた研究者を毎年顕彰する事業として「やらまいか大賞」と「やらまいか特別賞」を創設しました。
「やらまいか大賞」は、小型自動車をはじめとする国民生活における利便の増進に資する機械等の生産・利用・消費に関わる科学的研究に関する発展に顕著な功績のあった研究者について顕彰します。また、「やらまいか特別賞」は、過去にスズキ財団の科学技術研究、及び課題提案型研究に対して助成を受けたものの中から、その成果が将来にわたり、顕著である研究者について顕彰します。「やらまいか大賞」受賞者には賞状及び金杯、副賞として1,000万円、「やらまいか特別賞」受賞者には賞状及び金杯、副賞として300万円が贈呈されます。
第3回やらまいか大賞は、清水浩 慶應義塾大学名誉教授に、やらまいか特別賞は、深尾隆則 東京大学教授に授賞しました。
・総資産 | : | 111億1,193万円(2023年3月31日現在) |
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・助成件数 | : | 2022年度 113件,1980年度から2022年度までの累計 2,037件 |
・助成金額 | : | 2022年度 1億8,322万円,1980年度から2022年度までの累計 25億7,748万円 |
病気の原因を解明し健康保持に努めて、楽しく豊かな生活を送ることは、人々の願いでもあります。進化学の研究部門でノーベル賞候補にまでなった、故木村資生博士の研究業績をたたえて、2004年12月、スズキの基金寄附によって「公益信託進化学振興木村資生基金」が設立されました。この基金では、進化学分野の研究を行い、大きな研究功績を残された方の顕彰等を行っています。
スズキは、2000年よりスズキ教育文化財団を通じ、静岡県内にて青少年の健全育成に寄与するための助成活動を行っています。同財団は、スズキ創立80周年記念事業として、スズキグループが基金の全額を寄託して設立した公益法人です。
静岡県内の高校生及び静岡県内の高等学校を卒業した大学生で、向学心がありながら経済的な理由で学業に専念できない方に、返済不要の奨学金を支給しています。2022年度は、高校生106人、大学生19人に総額3,634万円の奨学援助を行いました。
また、地元浜松にある静岡文化芸術大学において優秀な成績を収めた方に、返済不要の奨学金を支給しています。向学心向上を奨励することで、社会に貢献できる人材を育成し、浜松地域の発展に寄与できるよう、2022年度は学部3年生7人に総額210万円を給付しました。
障害のある子供たちがスポーツや学習活動を通じてあらゆる可能性を広げられるよう、静岡県内の特別支援学校PTAに対し、遊具やスポーツ器具、楽器など児童・生徒が使用する物品を寄贈しています。
2022年度は、26校のPTAへ29品目、総額2,842万円の物品を寄贈したほか、ICT教育の促進支援として32校のPTAへ電子黒板76台、総額2,257万円の寄贈も行いました。
外国籍の子供たちに対する学習支援として、静岡県より各種学校の認可を受けている南米系外国人学校「ムンド・デ・アレグリア学校」(浜松市西区雄踏町、生徒数:幼稚園児から高校生まで268人(ブラジル系258人、ペルー系10人))に資金援助を行っています。
この学校は、日本のバブル期に労働力を補うため来日した多くの日系人労働者の子供たちの学校です。
2022年度は、300万円の資金援助を行い、「母国語と日本語の両言語を習得し、地元に貢献できる人材の育成」を目指す同校を支援しています。
総額 6億8,243万円
2022年度、スズキグループでは地域社会に対して、以下の支援を実施しました。
パキスタン | スズキグループ | パキスタン洪水災害への支援 | 洪水被害の支援としてスズキグループで1,000万円の寄付 |
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トルコ南部 | スズキグループ | トルコ南東部地震被害への支援 | 被災者への支援活動のためスズキグループで1,000万円を寄付 |
日本 | スズキ株式会社 | ドクターカーの寄贈 | 中東遠総合医療センター(静岡県掛川市)に医師派遣用緊急車両「ドクターカー」として車両1台を寄贈 |
セニアカーの試験運用 | 元離宮二条城(京都市)来城者の移動手段の提案としてセニアカーを試験運用(車両を寄贈) | ||
インド | マルチ・スズキ・インディア社 | 総合病院の建設 | グジャラート州シタプールに3万m2の病院を建設し2021年開業 2022年度は外来患者39,000人以上、入院患者3,000人以上に医療を提供 |
学校の建設 | グジャラート州シタプールに近代的な施設を含む学校を建設し2021年開業 | ||
スズキ・モーターサイクル・インディア社 | 公立学校の周辺地域の整備 | 近隣の公立高等学校の修繕と改修、周辺のインフラ整備を開始(総費用1,233万インドルピー) | |
パキスタン | パックスズキモーター社 | 教育機関への支援 | カラチ市の公立学校4校へ机・椅子などを寄贈、フサイナバードの教育系NGOへ学生・教師用の通勤通学車両を寄贈、ほか |
インドネシア | スズキ・インドモービル・モーター社 | チアンジュール地震災害への支援 | 現地のディーラー、SIMサプライヤークラブ、ボランティアと協力し支援物資を配布 |
ウクライナ | マジャールスズキ社 | ウクライナ支援 | 3つの支援団体経由で15万ユーロを寄付 |
販売代理店ではSDGsの観点より各社に適した方法でさまざまな支援活動を実施しています。
ペットボトルのキャップを回収し、その収益で世界の子供たちにワクチンを届ける活動
フードバンクとは食べられるのにさまさまな理由で廃棄してしまう食品を寄贈していただき、それを必要としている方や団体に無償提供する活動
不要になった衣類等を回収して送ることでワクチンが寄付される取り組み
マルチ・スズキ・インディア社の地域社会開発プロジェクトは現在、ハリヤナ州とグジャラート州の26の村で行われています。マルチ・スズキ・インディア社は、両州における急速な工業化が人口流入を起こし、すでに多くの課題を抱える地方自治体にさらなる負担がかかっていると認識しています。そのため、これらの地域に住む人々のために資源や施設の面での不足を補い、医療、教育、水、衛生、インフラ設備を提供し、地域社会の生活の質が向上するためのさまざまな取り組みを行ってきました。
これらの中で、大きな成果を生み出している最新のプロジェクトが、グジャラート州シタプールにある最先端の総合病院と、設備の充実した英語教育の学校です。
〜開業以来、6万人以上の患者が治療を受け、2,000件以上の手術が行われました。
アーメダバードのザイダス・グループの福祉活動を行うラーマンバーイー財団と提携して、グジャラート州シタプールに総合病院を設立しました。この病院を建設することで、近隣地域の方々が手ごろな負担でさまざまな医療サービスにアクセスできることを目指しています。
また同病院は質の高い医療提供者として認められており、病院及び医療機関のための国家認定委員会(NABH)より認定を受け、最近ではインド品質評議会(QCI)からゴールド品質認定を受けました。
同病院では最新の医療機器を含む最先端の医療設備を備え、一般内科、一般外科、整形外科、外傷、産科、婦人科、小児、呼吸器科、泌尿器科、腎臓科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、歯科、放射線科、病理学、理学療法、透析などの高度な臨床設備を提供しています。
同病院の建設により、以前は質の高い専門医療を受けるために長距離を移動しなければならなかった人々にとって、医療サービスのアクセスが改善しました。また同病院では低所得者の医療費無償化を推進するインド政府の健康保険制度(AB PMJAY)を利用することが可能です。
2022年度には、外来患者として39,000人以上、入院患者では3,000人以上に医療を提供しました。開業以来、6万人以上の患者が同病院での治療を受けており、手術実績は2,000件にのぼります。また循環器領域への専門性を向上させるため、2023年3月には心臓カテーテル室を設置しました。同施設には高度な技術と経験を持つ医師、看護師などの医療従事者が24時間体制で医療を提供しています。
2022年7-9月には、170人以上のデング熱患者を受け入れました。デング熱の流行は地域社会にとって困難な課題でしたが、同病院は速やかに体制を整えて増加する患者に対処しました。さらに同病院では、30回以上の巡回により、健康を維持するための予防について普及活動を行いました。
近隣の子供たちに質の高い教育を提供するため、ポダル教育ネットワークと協力してグジャラート州シタプールに学校を設立しました。ポダル学校では、教育上の好事例を取り入れ、道徳的価値観、規律、倫理を教えることを通じ、子供たちの総合的な発達に焦点を当てています。
〜毎日8,500世帯から16トンの家庭廃棄物を回収しています。
水、衛生、インフラなどの分野に焦点を当てた農村開発プロジェクトに積極的に取り組んでいます。これらのプロジェクトは、地域ごとのニーズに対応するように個別に企画され、段階的に実施されています。
マルチ・スズキ・インディア社は長年にわたり、共用の水道設置や家庭用トイレの建設などに取り組み、地域住民に継続的な利益をもたらしてきました。またこの取り組みは清潔な飲料水と衛生施設へのアクセスを大幅に改善し、村人の健康と福祉に好影響を与えました。
2022年度においては、生活の質の向上を目的とした、舗装道路の整備や下水道の整備などを行いました。また、継続的な取り組みとして、近隣の村で家庭ごみの戸別収集と清掃の支援を行っています。廃棄物収集活動を通じて、毎日約8,500世帯から16トン以上の家庭ごみが収集されています。これらの活動は、重要なインフラニーズに対処し、農村開発プロジェクトにつながるよう計画的に展開しています。
農村開発プロジェクトは、農村地域に住む人々の生活を改善させたいというマルチ・スズキ・インディア社の思いを体現する活動です。包括的なアプローチにより、村民の社会経済状況の向上、コミュニティのエンパワーメントの促進、生活の質の向上に努めていきます。
スズキ・モーターサイクル・インディア社は、近隣の公立学校の修理と改修、インフラの提供を行うための取り組みを開始しました。この取り組みでは、貧困層の子供たちが多く通う3つの近隣の公立学校を支援しています。ダルバリプール-ハサンプール高校周辺の状況は非常に悪く、生徒や職員の安全と健康に深刻な問題を抱えていました。他の2つの学校では、図書館の設置と学校家具の提供が行われています。プロジェクトの総費用は1,233万インドルピーです。
スズキ・モーターサイクル・インディア社は、持続可能な地域の健康支援の一環として、バサイ・グルガオンとタウル・ハリヤナに貧困患者のための2つの眼科ケアセンターを設立するための資金を提供しました。また、貧困患者の白内障手術も約100人分支援しています。この取り組みの費用は777万インドルピーです。
7月から8月にかけて、パキスタン(特にシンド州)は史上最大の洪水に見舞われ、国内に甚大な被害をもたらしました。この状況を考慮して、パックスズキモーター社は洪水被害者を支援することを決定し、シンド州とパンジャブ州で「洪水救援支援のための寄付」を実施しました。この支援には地元の取引企業、販売店も協力し、合計7,300個の食糧が2022年9月にさまざまな場所で配布されました。
パックスズキモーター社は、CSR活動「学校改善プログラム」の一環として、シンド州カラチ市にある公立学校4校に家具(机、テーブル、椅子)を寄贈しました。
また、2022年9月にフサイナバードの教育系NGOに公立大学の学生と教師の通勤通学用の車両を寄贈しました。
2022年12月には、男子小学校の学校施設の改修、女子中学校のサイエンスラボの建設プロジェクトをそれぞれ発足させました。
2022年11月にチアンジュールで発生した地震への対応として、チアンジュールのディーラー、SIMサプライヤー・クラブ(SSC)、Suzuki Club Reaksi Cepat(SCRC:スズキ車愛好会レスキューボランティア)と協力し、災害発生から1週間後に被災者に食料、医薬品、衣類などの支援物資を配布しました。
エステルゴムのAngyalkert幼稚園はマジャールスズキ社の従業員が利用する幼稚園で、さまざまな時間帯で働く従業員にとって非常に重要な役割を果たしています。マジャールスズキ社ではこのAngyalkert幼稚園を支援し、幼稚園にはブランコが設置されました。
マジャールスズキ社は、Angyalkert幼稚園の支援を受け、クリスマスにエステルゴムの就学前児童のためにスズキのテディベア200個を地元の教育機関へ寄贈しました。
スズキグループは、ウクライナでの出来事で被災した人々への支援として、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて100万ユーロを提供しました。このうち、マジャールスズキ社では3つの援助団体に15万ユーロを寄付しました。
また、ハンガリーとウクライナの国境沿いで難民を支援している団体の支援のため、6台のビターラを提供しました。これらの車両の配布は、国家人道調整評議会によって割り振られました。
マジャールスズキ社はユニセフと協力し、子供の虐待に反対する全国キャンペーンを支援しています。また、いじめ・ネットいじめの防止・対応を目的とした取り組みに3年連続で参加しています。
ユニセフ・ハンガリー事務所の主な目的は、この問題の重要性と深刻さに保護者や教師の注意を向けさせ、影響を受けた子供たちに援助や支援を提供することです。そこでマジャールスズキ社は支援しているHelpAppというアプリケーションをさらに改良し、被害者や目撃者がワンクリックで専門家の支援を利用したり、助けを求めたりできるようにしました。また、教師や保護者がいじめの状況に対処するのに役立つオンラインの知識リポジトリが準備されました。
2022年初頭にHelpAppは、ウクライナからの難民が最も重要な現地情報(難民認定を受ける方法や、海外渡航に必要な書類の種類など)にたどり着く方法を4つの言語で支援する機能が拡充されました。
スズキオーストリア社は、ホーエ・タウエルン国立公園※にビターラ・ハイブリッド4WD3台を提供しています。これにより、スタッフは日々の業務をこなしながら、快適かつ安全に現場を移動することを可能にしています。
2022年11月25日金曜日(ブラックフライデー)の収益の0.5%を、嵐で被害を受けたラ・マンドリア公園に木を寄付するために割り当てました。
四輪、二輪、マリンの200以上のディーラーが「スズキ・グリーン・フライデー」プロジェクトに参加し、当社とともに、少なくとも1本の日本の桜の木を彼らのテリトリー内に植樹しました。また、2023年3月7日には、嵐で被害を受けた地域を再生するために、ラ・マンドリア公園に72本の木を植樹しました。
チャリティー団体"レヴ・デ・ゴス(子供の夢)"は、スズキフランス社の支援を受けながら、27年続いています。この団体は、フランス大統領やフランス空軍のトップの全面的な支援を受けています。
この取り組みを通して、スズキフランス社は毎年同団体が10地域で実施する教育プロジェクトのイベントを支援しています。このイベントでは、病気や障がいを持った子供たちと健常児たちが一緒になって活動することができます。この教育プロジェクトの最終目的は、すべての子供たちが飛行機に乗って初めてのフライトを体験することです。
スズキフランス社は、地元販売店の協力を得て、ボランティアの移動や運搬の支援のために、主催者へ車両を提供したり、スズキのブースで子供たちのために動画や撮影コーナーを用意し、お土産を配るなどの活動を行っています。
2023年5月、スズキフランス社長は、フランスの児童・障害者保護大臣に招待され、この慈善事業に対してフランス政府から感謝の言葉をいただきました。
この「ラ・ボワ・デ・ランファン(子供の声)」という団体は、1980年代初期に設立されました。80のチャリティー団体からなり、国内外で子供の保護、充実、最善の利益を支援しています。
各団体は独立して活動していますが、フランス大統領夫人の後援を受けるラ・ボワ・デ・ランファンは全国的な知名度と名声の恩恵を受けています。
スズキフランス社はこの団体へ以下の支援を実施しています。
タラ財団の使命は科学者のチームで海洋探査を実現することです。ここ最近2年間の世界遠征は、気候変動の最中、サンゴ礁の生物多様性とその進化を観察するためのものでした。スズキフランス社は、調査時に船外機2基と、船のメンテナンス時にスタッフ用にSクロス1台を提供しました。
「タラ・エウロパ」と呼ばれるタラ海洋財団が率いる新しい調査団は、ヨーロッパの沿岸生態系を調査し、気候変動と汚染が生物多様性に及ぼす影響を理解することを目的としています。2023年4月2日にロリエントを出発したチームは、DF50ATLを搭載したCardotとDF70ATLを搭載したZeppelinによって、さまざまなサンプルを採取します。
2022年10月15日、16日に、ロリエントで、スクーナー船は微生物叢の分析に特化した2年間の任務から戻りました。乗組員たちは、スクーナー船の操縦を助けたり、チームを岸まで運んだり、サンプリングを手伝ったりするために、RIBを頼りに、南米大陸、南極、アフリカを22ヵ月かけて横断しました。スズキフランス社は2015年からタラ海洋財団のオフィシャルサプライヤーを務めています。
(写真提供:Maeva Bardy Fondation Tara Ocean)
ステファン・ミフスードのオデッセイ・ブルーは、多くの科学者、スポーツ選手、団体関係者との協力を通じて、潜水艦の環境観察とその保護のためのさまざまな活動を提案しています。ステファン・ミフスードの最近の重要な任務は、アンティル諸島、グアドループ島、マルティニーク島で「より良い保護のためにより良い知識を」という教育活動を実施することです。スズキフランス社はビターラ1台と船外機3基を提供しています。
https://stephanemifsud.fr/
https://www.youtube.com/watch?v=EYwRoqk0tCg
2023年1月10日、一般社団法人海洋科学技術協会会長とスズキフランス社は、2023-2030海洋科学探検隊の長期パートナーシップに署名しました。
今回の提携は、バンガードDR400にスズキDF30Aエンジンを供給し、カタマラン「ラブ・ザ・オーシャン」の科学ダイバーを南部諸島(フランス領南・南極地域)の探査地に輸送するものです。一般社団法人海洋科学技術協会は、2011年の設立以来、海洋の素晴らしさと海洋を尊重する必要性について、学童の意識を高めることに焦点を当てており、産業や科学分野、専門的であるかにかかわらず、ブルーエコノミーにおける職業の促進にも貢献しています。
(写真提供:一般社団法人海洋科学協会)
2023年初頭の2ヵ月間の任務の後、協会センター・テレは、チリの無人島マドレ・デ・ディオスでの任務「ウルティマ・パタゴニア」を完了しました。その間、47人の科学者がマゼラン地域とチリ南極大陸において、交代で植物学、地質学、古気候学、微生物学を調査しました。研究成果は2023年末に発表され、独仏チャンネル「アルテ」でドキュメンタリーが放送される予定です。スズキのエンジンは、過去の任務やさまざまな地域で使用され、過酷な環境の中で耐久性を発揮することができました。
(写真クレジット:Centre Terre)
スズキGB社は、6原則―コミュニティ支援、慈善事業、健康と福祉、教育、気候変動、公正な調達―に焦点を当てたCSR活動を推進しています。活動の一環として、一部の従業員はミルトンキーンズ中心にあるショップでボランティアを実施しました。
南アフリカでは運転免許証を持っていると就職に有利です。フィルムグロ自動車学校プログラムでは、若者たちが、アトランティック映画撮影所でレッスンを受講し無償で運転免許証を取得できます。受講生はスズキオート南アフリカが寄贈した非常に人気の高い車両であるS-PRESSOに乗って専任講師からレッスンを受け、運転免許を取得できます。2018年末に始まったフィルムグロ自動車学校とのパートナーシップは、2022-2023年度も継続した関係を示し、このたび車両を2022年9月にマイナーチェンジを迎えた新しいS-PRESSOにアップグレードしました。2023年6月時点で81名がこのプログラムを通して運転免許証を取得しました。
カラハリ絶滅危惧種生態系保護プロジェクト(通称:KEEP)は、アフリカ南部のカラハリ砂漠で絶滅の危機にさらされている生態系を保護するため、気候変動による影響を調査するプロジェクトです。多くのお客様からご賛同いただいており、当社は本プロジェクトを支援して今年で4年目になります。2021年8月に提供したビターラGXL ALL GRIPモデル2台は、カラハリのオーガニズムや栄養レベル、環境変動といった調査に大いに貢献しています。
当社は、南アフリカ盲導犬協会の募金活動を支援するため、協会が行う車両抽選券キャンペーン用に車両の提供(Swift GLXモデル2台)をしています。
また、このキャンペーンをより多くの人々に届けるため、マーケティング活動の支援として約5万3千ランドを協会に寄付しています。当社は、6年以上にわたり協会を支援し、スズキの持つブランドイメージ向上に貢献しています。
Rally to Readは読書を通して、地方にある学校や農村地域での読書率を向上させ、生活や学校全体で教育の質を高めていくことを目的としています。
本プロジェクトは、20年以上にわたり、教育省の協力のもと各スポンサーが指定された学校に教材を提供する形で成り立ってきました。当社は、この取り組みの支援として、教材を購入し、指定された学校に支給しています。
Glow Kids Glowでは、歩行者の安全を確保するために、反射するニット帽子を製造しました。このニット帽子を被ることによって、子供たちを温かく保つだけでなく、点灯して誰の目にも留まるようになりました。当社は、低所得地域の子供たちに配布されるこれらのニット帽子製造に貢献しました。
マルチ・スズキ・インディア社は、地域社会開発、人材開発、交通安全など、さまざまな分野で優れた取り組みを行っていることが認められ、表彰をいただきました。過去1年間の受賞は、下の表の通りです。これからもCSR活動を通じて社会や環境に良い影響を与えられるよう努めていきます。
番号 | 受賞名 | 表彰機関 |
---|---|---|
① | 全国CSR賞 自動車部門 受賞 | 第9回グローバル安全サミット |
② | 企業における交通安全への取り組み 受賞 | インド商工会議所連盟 交通安全賞 |
③ | 年間最優秀革新的CSRプロジェクト 受賞 (ADTTについて) |
UBSフォーラム |
④ | CSRプロジェクト・オブ・ザ・イヤー 受賞 (COVID-19対応について) |
UBSフォーラム |
⑤ | CSRにおける技術賞 受賞 (ADTTについて) |
インドCSRネットワーク |
⑥ | 雇用創出賞 受賞 (JIMについて) |
インドCSRネットワーク |
⑦ | 最優秀CSR企業 受賞 | CSRボックス |