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環境方針とマネジメント

環境マネジメントシステムの推進

スズキグループの環境保全活動への取り組みの一つとして、ISO14001の導入を推進しています。ISO14001は環境マネジメントシステムにおける国際標準規格であり、スズキはこのシステムの認証取得を通して、環境法令の遵守や環境負荷低減を図っています。

スズキ株式会社とスズキグループ国内・海外製造子会社を合わせた全工場の94% を占める拠点(製造におけるグローバルCO2排出量の99%以上を占める拠点)で、ISO14001の認証取得を完了しています。

※ 全20社33工場のうち18社31工場で認証取得。

1998年4月、マジャールスズキ社がグループの中で初めてISO14001を認証取得しました。国内工場では2003年3月までにすべての工場がISO14001の認証を取得しています。国内製造子会社では、4社10工場すべてがISO14001の認証取得をしています。また、海外製造子会社では13社17工場が、海外関連会社で2社2工場が、ISO14001の認証取得をしています。2023年1月、オフィス・開発エリアを含めた本社事業所のISO14001の認証を取得しました。その他、国内のオフィス・開発拠点などにおいても、順次ISO14001の導入を進めていきます。また、本社においては、毎年1回、審査機関による外部審査、内部監査の二重の監査を行うことで環境への取り組みをより確実なものにしています。

■ISO14001 認証取得 スズキおよび国内連結子会社

(2025年6月現在)

■ISO14001 認証取得 海外連結子会社および関連会社

(2025年6月現在)

環境教育・啓発

社員教育

従業員育成プログラムの一環として、新入社員教育にスズキの環境理念や環境方針、環境課題、エコドライブ推進などの基本的な環境教育を取り入れています。また、それぞれの業務や役職に合わせた環境教育を行っています。国内工場では、環境事故などを未然に防ぐため、各工場独自に環境上重要な工程の作業者への教育を中心に、新入社員への導入教育、役職者教育、そして全体教育などを実施しています。

環境法令に関する状況

2024年度において、環境上の重大な漏出は6件、苦情は5件あり、いずれも適切に対応しています。また、これらの重大な漏出に伴う行政指導や罰金、制裁金の支払いはありません。

【集計対象範囲】
本社、磐田工場、湖西工場、大須賀工場、相良工場、浜松工場

※ 重大な漏出:排水、排ガス、臭気、化学物質(油を含む)、廃棄物に関する法規制値超過、土壌汚染および地下水汚染など、組織による漏出と記録されているもの。

地域交流会の実施

地域住民の方々との交流会を定期的に実施してご意見を承り、改善活動につなげています。

情報公開

環境への取り組みをステークホルダーの皆様に認知、理解いただくため、Web、冊子などの媒体および環境関連の展示会やイベントなどへの参加を通じて環境技術を公開しています。

イベントの様子

外部団体などへの参画

各種経済団体や業界団体との協働

スズキは日本経済団体連合会や日本自動車工業会などの団体に加盟して、各団体と協働して持続可能な社会に向けた各課題に取り組んでいます。

日本自動車工業会では、各種委員会、分科会、ワーキンググループへスズキから委員を派遣して総合的に活動しています。とりわけ、気候変動への対応については重要課題として捉え、燃費向上、次世代自動車の開発、交通流の改善、エコドライブの普及など、CO2排出量削減に向けて日本自動車工業会と立場を一致して活動しています。

TCFD への賛同

スズキは、TCFDのサポーターとして提言に賛同・署名し、ステークホルダーにわかりやすい情報開示を進めています。気候変動に対する強靭性をより強化するため、シナリオ分析の高度化や開示情報の充実化に努めています。

※Task Force on Climate-related Financial Disclosuresの略。気候関連財務情報開示タスクフォース
Web:https://www.fsb-tcfd.org/supporters/

GXリーグへの参画

GX League

スズキは2023年4月に経済産業省が推進する「GXリーグ」に参画しました。

「GXリーグ」は、2050年カーボンニュートラル実現と社会変革を見据えて、GX(グリーントランスフォーメーション)ヘの挑戦を行い、現在および未来社会における持続的な成長実現を目指す企業が、同様の取り組みを行う企業群や官・学とともに協働する場です。

今後は同リーグへの参画を通じた産・官・学の連携により、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを加速させていきます。

※ GXリーグの詳細はこちらをご参照ください。
https://gx-league.go.jp

同業他社との協力

トヨタ自動車株式会社とのアライアンス

トヨタ自動車株式会社とのアライアンスは、互いに切磋琢磨する競争者であり続けながら、イコールパートナーとして協業に取り組んでいます。技術領域、生産領域、車両の相互供給などの協業を通じて、マルチパスウェイでのカーボンニュートラル社会の実現を目指し、両社で活動を進めています。

技術領域
  • 衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術
  • BEVユニットとプラットフォームの共同開発
生産領域
  • スズキ開発機種の「グランドビターラ」をTKM※1で生産し、 インド/中東/アフリカへ供給
  • ®Dentsu Creative ®Toyota Kirloskar Motor Private Ltd.
 
車両の相互供給

各市場(インド/アフリカ/欧州/日本)における車両相互供給※2
[スズキ→トヨタ]
「e ビターラ」(共同開発したBEVユニットとプラットフォームでスズキが開発した車両)
「バレーノ」「エルティガ」「フロンクス」「シアズ」「セレリオ」
[トヨタ→スズキ]
「ランディ」「インビクト」「アクロス」「スウェイス」

  • ※1 TKM:Toyota Kirloskar Motor(インド)
  • ※2 いずれもスズキにおけるモデル名

事業活動における環境への影響・取り組み

  • ※1【 集計対象範囲】磐田工場、湖西工場、大須賀工場、相良工場、金型工場、浜松工場(PRTR物質は本社、竜洋コース、マリン技術センター、下川コース、相良コースを含む、金型工場除く、オゾン層破壊物質はスズキ株式会社国内事業所)
  • ※2 温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度における排出係数(電力は電気事業者別の基礎排出係数)による。
  • ※3 CO2排出量は磐田工場、湖西工場、大須賀工場、相良工場、浜松工場の5工場
  • ※4 オゾン層破壊物質については、「フロン類の使用の合理化および管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)」に基づく集計結果から、冷媒のR-22を抽出した。
  • ※5 オゾン破壊係数は、「特定物質の規制などによるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」による。
  • ※6 再資源化率は重量ベースで算出