スズキは、歩行者、自転車、二輪車、四輪車など、すべての人がお互いに安全なモビリティ社会で暮らせるよう、「安全技術への取り組み」を強化し、積極的に安全性を向上させています。
スズキの安全技術、それは、乗る人の毎日を想い、小さなクルマで大きな安心を届ける技術。
前方・後方の視界をしっかり確保するための大きな窓や視認性の高いディスプレイ、操作しやすいスイッチ類など、誰もが安心して乗れる運転のしやすさを考えた基本安全。ヒヤリとする一瞬までも最小限に抑え、事故そのものを未然に防ぐ予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」。衝撃吸収ボディーをはじめ、万一の衝突被害を軽減する衝突安全。
培い続けてきた安全技術の数々が、いつも、毎日の安心につながっていること。小さなクルマに、大きな安心を乗せて。スズキは、人とクルマの楽しい毎日を支え、事故のない未来に向けて走り続けます。
(2025年5月現在)
対象車種 | ||||||
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アルト | ラパン | ハスラー | スペーシア | フロンクス | スイフト | |
衝突被害軽減ブレーキ | デュアル センサー ブレーキ サポートⅡ |
デュアル センサー ブレーキ サポートⅡ |
デュアル カメラ ブレーキ サポート |
デュアル センサー ブレーキ サポートⅡ |
デュアル センサー ブレーキ サポートⅡ |
デュアル センサー ブレーキ サポートⅡ |
後退時ブレーキサポート | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
誤発進抑制機能 | 前後 | 前後 | 前後 | 前後 | 前後 | 前後 |
車線逸脱抑制機能 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
車線逸脱警報機能 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
ふらつき警報機能 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
アダプティブ クルーズコントロール |
● (全車速追従) |
● (全車速追従) |
● (全車速追従) |
● (全車速追従) |
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標識認識機能 | ● | ● | ● | ● | ● | |
ヘッドアップディスプレイ | ● | ● | ● | ● | ||
ハイビームアシスト | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
先行車発進お知らせ機能 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
ブラインドスポット モニター |
● | ● | ||||
リヤクロストラフィック アラート |
● | ● | ||||
全方位モニター用カメラ | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
車線維持支援機能 | ● | ● | ● |
衝突事故による乗員や歩行者に対する傷害被害を軽減するため、車両に衝突安全機能を装備しています。
衝突時の衝撃を効率よく吸収・分散するボディー構造を採用。さらに、高張力鋼板や超高張力鋼板を広い範囲に採用したプラットフォームやコンピューターによる構造解析により、安全性向上と軽量化を両立しています。
ボディー構造のイメージ画像(車種:「スイフト」)
運転席・助手席SRSエアバッグに加えて、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグを標準装備。6つのエアバッグで衝撃に備えます(一部の車種、グレードおよび仕様を除く)。
エアバッグ膨張時のイメージ画像(車種:「スイフト」)
全席にフロント・リヤELR3点式シートベルトを採用。前席シートベルトには、衝突時、ベルトを瞬時に巻き取るプリテンショナー機構、胸への衝撃を緩和する可変フォースリミッター機構を装備。
※ 一部の車種、グレードおよび仕様を除く。
フロント・リヤELR 3点式シートベルト作動時説明画像
ボンネットやフロントワイパー周辺、フロントバンパーなどに衝撃吸収構造を採用。万一の歩行者との接触時に、頭部だけでなく脚部へのダメージ軽減を図ります。
■主な衝突安全機能の製品展開例
対象車種 | |||||
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アルト | ハスラー | スペーシア | フロンクス | スイフト | |
TECT | ● | ● | ● | ● | ● |
6つのSRSエアバッグ | ● | ● | ● | ● | ● |
フロント・リヤELR 3点式シートベルト |
● | ● | ● | ● | ● |
頚部衝撃緩和 フロントシート |
● | ● | ● | ● | ● |
頭部衝撃軽減構造 インテリア |
● | ● | ● | ● | ● |
ISOFIX対応チャイルドシート 固定用アンカー (後席2名分) |
● | ● | ● | ● | ● |
歩行者傷害軽減 ボディー |
● | ● | ● | ● | ● |
インドで生産しているコンパクトセダン「ディザイア」は、インドをはじめアフリカ、中近東、中南米に展開しているグローバルモデルで、2024年10月にフルモデルチェンジを実施しました。
新型「ディザイア」は、安全性能を大幅に向上させており、インドの新車安全評価プログラムであるBNCAP(BHARAT New Car Assessment Program)および世界的な新車安全評価プログラムであるGNCAP(Global New Car Assessment Program)の両方で最高評価となる5つ星を獲得しました。NCAPは自動車の衝突安全性や安全装備を厳格に評価するプログラムで、その評価結果を星の数でわかりやすく示し消費者に提供しています。
スズキは、安全規制の整備が進む新興国市場においても先進国と同等の高い安全性能を提供することで、世界中の交通事故による死者数削減に貢献し、社会的責任を果たしていきます。
スズキ緊急通報(ヘルプネット®)は、事故や急病、あおり運転被害などの緊急事態時にオペレーターに接続し、迅速に対処をサポートします。
スズキ緊急通報(ヘルプネット®) | ||
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オペレーター サービス |
ヘルプネット®※1 |
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通報方法 | 自動通報 | 事故による衝突などでエアバッグが展開するような衝撃を受けた場合、自動でオペレーターへつながります。 |
手動通報 | ドライバーによる車室内のSOSボタン押下によりオペレーターへつながります。 | |
コールセンター 接続方法 |
車両(車載通信機)からオペレーターに電話接続されます。 | |
特徴 | エアバッグが展開するような衝突時には、位置情報とともに衝撃度、衝突方向、シートベルト装着有無などの車両データおよび、それらから算出される死亡・重症率※3をオペレータに送信します。オペレーターは状況に応じ、適切な緊急機関の手配を行います。 |
一人ひとりが四輪車・二輪車メーカーの従業員として自覚を持ち、社会の模範となる運転を心がけるよう、業務上や通勤途上の交通事故のみならず、私用での運転についても交通事故防止を図るため、以下の取り組みを積極的に実施しています。
自動車産業に携わる人として社会の模範となる運転を心がけるよう、従業員を対象とした安全運転講習を実施しています。2024年は「二輪車安全運転講習」を開催し、株式会社スズキ二輪の新入社員10名が受講しました。
二輪車安全運転講習
交通安全講習会
販売代理店では、お客様に商品を正しくご使用いただき、安全に注意して運転いただくため、各地で交通安全講習会や体験会などを実施しています。
株式会社スズキ自販滋賀
安全運転啓発活動
お客様や地域の皆様が交通ルールの遵守と正しい交通マナーを実践しておクルマを運転いただけることを望んでいます。スズキ販売代理店は交通事故のない社会づくりに協力していきます。
株式会社自販大分
地域の交通安全を向上させるため、ドライバーに対するトレーニングの実施、運転免許発行センターに自動運転テストコースの設置、交通安全に対する啓発活動などさまざまな取り組みを行いました。
高速道路周辺での事故防止のための啓発(PATH)活動
2017年から、高速道路のインターチェンジに近く大型車両の通行が多い8つの村落で事故防止のための啓発活動を行っています。小学生、若者、自動車の運転手、女性を対象に交通事故防止のための研修を提供しています。2024年度は全国交通安全週間の実施、街頭での演劇、啓発集会、パンフレット配布、各種会合、関係者への個別訪問など、さまざまな活動に19,796人が参加しました。
長期休暇中の路上支援サービス
現在実施中の交通安全啓発活動の一環として、2024年の聖週間(3月28日~31日)と万聖節(10月30日~11月3日)の長期休暇期間中に四輪車の路上支援サービス活動を行いました。参加ディーラーと連携し、イサベラ州、ラ・ウニオン州、バギオ州の主要拠点で15項目の点検、予防メンテナンス、緊急支援、試乗を含む無償の車両サービスを提供しました。通常サービスショップが閉まっている時間帯に、あらゆる車種のドライバーをサポートし、休暇シーズンのピーク時の安全な移動を支援しました。合計72人のドライバーが利用し、スズキ「ラパン」柄の傘などが無料で提供されました。この活動は、顧客サービスと交通安全への取り組み強化につながります。
二輪車業界団体との協力による安全と防犯への取り組み
一般社団法人日本二輪車普及安全協会に参画し、二輪車安全推進委員会の開催する安全運転講習会に指導員を派遣しています。また、二輪車の盗難防止を目的に実施している「二輪車防犯登録」の普及推進にも協力しています。
(一財)全日本交通安全協会が主催する「二輪車安全運転特別指導員養成講習会」や「特別指導員中央研修会」に専門員を派遣して、指導員の育成・普及推進に協力し、広く二輪車の安全運転啓発活動に取り組んでいます。
また8月19日は「バイクの日」として、(一社)日本自動車工業会などの業界団体と協力し、バイクの楽しさと交通安全をPRするイベントの開催やWebコンテンツの配信などを行っています。
「スズキ アンダー30セイフティスクール」の開催
スズキ二輪車を購入した30歳以下の初心者や改めて学びたい方、免許を取得したものの運転に自信を持てない方を対象としたライディングスクールを、全国の主要都市にある教習所にて開催しています。
二輪車の重大事故状況を伝え、適切なヘルメットの着用方法や各種プロテクターの必要性に関する座学を行うとともに、公道走行におけるライディング技術の基礎を練習します。
「走る、曲がる、止まる」を基本として、ブレーキングから低速でのバランス走行など、普段の運転において大切な技術を楽しく学べるスクールとして、2024年は5回開催し、45名に受講いただきました。
スズキ アンダー30セイフティスクール
安全運転教育プログラム
二輪車のマーケティング部門を通じて、業界団体や二輪ライダースクラブと協力し、ESGの主要な取り組みの一つとして二輪車の安全運転教育プログラムを実施しました。このプログラムの目的は、二輪車の安全運転に関する意識向上を図ること、実践的なトレーニングを提供することです。この活動は、2024年5月から2025年2月まで実施され、北ルソン、南ルソン、マニラ首都圏、ミンダナオ島で合計6,074人が参加しました。
道路およびライダーの安全意識向上の推進
交通安全啓発展示車両
スズキ・モーターサイクル・インディア社(以下、SMIPL社)は、交通安全意識向上の取り組みの一環として、グルガオン警察に4台のバンを提供しました。特別に設計されたこのバンは最新鋭のスクリーンおよび音響システムが搭載されており、交通安全に関する重要な情報を広く伝えることを目的としています。これらのバンを用いてグルグラム地区周辺の学校、大学、地域社会、農村などで啓発活動が行われることで、幅広く影響をもたらすことを目指しています。
グルガオン警察との協力による二輪車走行のための交通安全交通訓練パーク
SMIPL社は、グルガオン警察と連携し、マネサール警察署内に最新鋭の設備を導入した道路交通安全パークを設立しています。この施設には、訓練用の走行トラック、座学および映像シミュレーション用の教室、管理事務所などが含まれます。
この道路交通安全パークは、交通安全と責任あるライディングの推進の基盤となる施設です。包括的な訓練および啓発プログラムを通じて、本プロジェクトは地域社会における安全な道路環境の創出と責任あるライディング習慣の醸成に大きく貢献します。
CSR・大学プログラム
若年層への交通安全意識の普及と良好なライディング習慣の定着を目的として、ウッタル・プラデーシュ州のノイダにあるアミティ大学で、学生を対象とした以下の一連の交通安全に関するセッションを実施しました。
すべてのセッション終了後には質疑応答を行い、学生の理解度を確認しました。教室講義終了後、2名の学生が優秀者として選出され、また教室講義および実技訓練の両方に参加した学生には修了証が授与されました。
交通安全ビデオキャンペーン
継続的なCSR活動をさらに強化し、最新のオンライン媒体を通じてユーザーとつながるために、交通安全に関する一連のデジタルビデオの作成・公開を開始しました。本キャンペーンは、交通安全意識の向上と交通ルール遵守の重要性を広く伝えることを目的としています。
ヘルメットの重要性や事故被害者の救助など、合計6本の動画を制作し、SMIPL社の公式ソーシャルメディアアカウントで公開するとともに、PVRシネマでの上映も行いました。また、ソーシャルメディア上で交通マナーや交通安全に関する意識向上を図るための調査も実施しています。
交通安全に関するデジタルビデオ
スズキモトスクールの実施
このスクールは、スズキバイクユーザー向けのトレーニングプロジェクトです。
トレーニングでは、プロのインストラクターにより、運転技術だけでなく、安全運転の促進にも重点を置いた教育が行われています。
スズキモーターポーランドは、参加費用の補助を行い、ライダーが参加しやすいようにしています。
またトレーニングには試乗用のモデルも提供し、スズキのバイクを知っていただく場としても活用しています。
トレーニングは1日で行われ、実施する内容は以下の通りです。
2024年度はポーランド国内で5月から9月まで、9ヵ所で、合計448名のライダーが参加しました。
GSX-8RおよびV-STROM800を用意し、延べ116人の方に試乗いただきました。
詳細はスズキのウェブサイトをご覧ください:
https://suzuki.pl/moto/suzuki-moto-szkola
スズキモトスクール
スズキ船外機ユーザーのためのスズキマリンアカデミー第2回を行いました。これは、モーターボート免許の取得と水上での安全の推進を目的としたCSRプログラムです。スズキモーターポーランドの補助金により90名がトレーニングを受けました。
スズキは電動車いすを「より安全に」ご利用いただくため、担当者が対面で販売を行っています。販売時にはご自宅周辺での実車を使った取扱指導を実施し、安全な利用方法について理解を深めていただくように取り組んでいます。また、警察や交通安全協会などと協力し「電動車いす安全運転講習会」を全国で実施しています。講習会では講義と実技講習によって受講者の交通安全意識の向上を図り、交通事故などの防止に努めています。
2002年から始めた安全講習会の累計開催回数は2,100回を超え、参加者数は延べ約86,000人に上ります。
■電動車いす安全運転講習会 開催実績の推移
※ コロナ禍により2020年度の講習会開催回数は大きく減少した。
電動車いす安全普及協会(電安協)は、電動車いすの安全かつ健全な利用を推進することによりその普及を図り、道路交通の安全に寄与することを目的として電動車いすメーカーや販売会社などが発足させた団体です。スズキは、電安協の会員として、また、協会の事務局として電動車いすの安全利用のための活動に取り組んでいます。
スズキは電動車いすをご利用される方に電安協が制作した安全利用のための冊子を配布し、安全運転の啓発を進めています。
冊子の内容は電動車いす安全普及協会のホームページでご覧いただけます。
https://www.den-ankyo.org/guidance/safety.html
電動車いす安全指導表彰制度は、電動車いすの安全利用方法などについて、交通安全教育、広報啓発活動を促進し、電動車いすが関係する交通事故を防止するための活動を積極的に実施している電動車いす関係者を警察庁交通局が表彰する制度です。スズキの活動が認められ、2024年度もスズキ販売代理店が表彰されています。
■警察庁 電動車いす安全指導表彰 実績
2024年度 | 優良賞 | (株)スズキ自販徳島 |
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優良賞 | (株)スズキ自販宮崎 |