環境に対する理念や基本方針を定めた『スズキ地球環境憲章』の実現に向けて、環境方針、次世代環境技術および環境活動などの取り組みを明確にし、社内外に広くアピールする環境ブランドを導入しています。
スズキの環境に対する政策や方針を表す環境計画や各種ガイドラインなど
スズキが開発し、製品に活かしている次世代環境技術
スズキの環境に対する理念を実現するための取り組み、活動
美しい地球と豊かな社会を次の世代に引き継いでいくために、一人ひとりの行動が地球の未来を左右する大きな力を持つことを自覚し、地球環境保全に取り組んでいきます。
スズキは、グループ全体の環境管理を目的として、取締役会直下に経営・業務執行会議である「カーボンニュートラル推進会議」「環境委員会」を設置しています。
取締役会は「カーボンニュートラル推進会議」「環境委員会」に対して指示・監督を行うとともに、両会議体からの報告を受け最終的な意思決定を行います。
「カーボンニュートラル推進会議」は気候変動(カーボンニュートラル)にテーマを絞り、より機動的に会議運営ができるように毎月1回、脱炭素に向けた集中審議を行っています。「環境委員会」は、会社全体の環境管理をテーマに年2回開催しています。
二つの会議体のテーマを明確に分けることで会議の実効性を高め、脱炭素に向けた意思決定を一層加速させています。
(2025年6月現在)
「小・少・軽・短・美」は、スズキが1990年代はじめから掲げるものづくりの根幹を表す標語です。気候変動や水不足、資源の枯渇などといった地球規模の環境課題に対する取り組みにも、「小・少・軽・短・美」の理念が当てはまると考えます。
2020年に創立100周年を迎えたスズキは、次の100年も社会に貢献し、世界中で愛され、信頼されるスズキを目指して、2050年に向けた羅針盤となる「スズキ環境ビジョン2050」を定めました。
事業活動から生じる環境影響を「小さく」「少なく」し、地球環境に与える負荷を「軽く」していくこと。さまざまな環境課題の解決に費やす時間を「短く」すること。そして、地球がいつまでも豊かで「美しく」あること。「小・少・軽・短・美」の理念に基づき、スズキが描く未来の実現を目指していきます。
これまでスズキでは、5年ごとに「スズキ環境計画」を策定し、環境取り組みの推進とPDCAを通じた継続的な改善を行ってきました。
今後も引き続き「スズキ環境ビジョン2050/マイルストーン2030」の達成に向け、バックキャストで短期目標を設定し取り組みを推進していきます。
テーマ | スズキ環境計画2025 | マイルストーン2030 | スズキ環境ビジョン2050 | ||
---|---|---|---|---|---|
気候変動 | 製品CO2 |
|
|
|
|
事業活動CO2 |
|
|
|
||
大気保全 |
|
|
|
||
水資源保全 | 水資源の保全 (生産活動)
|
|
|
||
資源循環 |
|
|
|
スズキは「スズキ地球環境憲章」に基づき、美しい地球と豊かな社会を次の世代に引き継ぐために、2012年度に「スズキ環境計画2015」、2016年度に「スズキ環境計画2020」を策定し、達成に向け取り組んできました。そして、2021年度からは新たに「スズキ環境計画2025」を策定し、「スズキ環境ビジョン2050/マイルストーン2030」の実現に向け取り組みを推進しています。
スズキは事業活動などに伴い発生する環境への影響を真摯に受け止め、環境に配慮した製品開発を行い、環境への影響を低減する事業活動を推進することを最重要課題と考えています。次の100年も社会に貢献し続け、持続可能な企業であり続けられるよう、国内外の関連会社も含めた「チームスズキ」でスズキ環境計画2025に取り組んでいきます。
中項目 | 具体的な実施事項・目標 | 2024年度 主な実績 |
---|---|---|
製品からのCO2の削減 |
【四輪車】
|
2010年度比 30.1%削減(グローバル平均) |
【二輪車】
|
2010年度比 15%削減(販売台数当たり) | |
【船外機】
|
2010年度比 16% 削減 (単位出力当たりのCO2排出量) |
|
事業活動からのCO2の削減 |
【生産活動】
|
2016年度比 27.7%削減 (0.234t-CO2/台) |
【開発/販売活動など】
|
※非製造会社4社:スズキ輸送梱包株式会社、株式会社スズキ納整センター、株式会社スズキビジネス、株式会社スズキエンジニアリング |
|
【物流活動など】
|
|
中項目 | 具体的な実施事項・目標 | 2024年度 主な実績 |
---|---|---|
再エネの利用拡大 |
【生産活動/非生産活動】
|
|
大気汚染の抑制 |
【四輪車/二輪車/船外機】
|
【四輪車】
|
【二輪車】
|
||
【船外機】
|
||
VOCの抑制 |
【四輪車】 車室内VOCの低減 |
日本で生産する新型車およびインドで生産・日本販売の「フロンクス」や「ジムニーノマド」における部品レベルでのVOC低減対応と、車室内VOC濃度の自動車業界の自主取り組み目標値未満の達成 |
【生産活動】
|
|
中項目 | 具体的な実施事項・目標 | 2024年度 主な実績 |
---|---|---|
水資源の保全 |
【生産活動】 《水量》
|
|
中項目 | 具体的な実施事項・目標 | 2024年度 主な実績 |
---|---|---|
環境配慮設計の促進 |
【四輪車/二輪車/船外機】
|
【四輪車】
|
【二輪車】
|
||
【船外機】
|
||
自動車リサイクルの推進 |
【自動車リサイクルシステム】
|
|
電池3Rの推進 |
【使用済リチウムイオンバッテリー】
|
|
廃棄物の低減 |
【生産活動】
|
|
プラスチック梱包材の削減 |
【物流活動/販売活動】 《梱包材》
|
|
【マリン】
|
清掃活動:2024年度累計参加者5,682人(年間参加者数過去最高) 脱プラ活動:梱包材全品番のうち約8割の脱プラ化完了 マイクロプラスチック回収装置:小中学生向けに環境教育の実施 |