私は若い人たちとペアを組んで整備することが多々あるのですが、時折彼らに質問を投げかけます。この作業はなぜこういった行動をとるのか?ものを叩くときは叩く準備が必要で、叩き方から腕の振り方、足の位置、相手の材質や、再使用するのか否か?なぜ浸透剤をスプレーすると物が外れやすくなるのか?などです。
何気なくやっていると「いやいやこういうもんでしょ?」的になってしまい、今やってる作業の未来がどうなるのか?イメージせず、だらだらしていると、イージーミスを起こすからです。また、沢山の選択肢があるのですが、自分の作業を優先するのか?お客様の品質を重視して作業するのか?そのやり方は分かっている。でもその選択肢をする前にやるべきことをやってから、その選択肢を選ぶということをしていくと、危機管理能力が上がって、初めてやる仕事にも、リスクコントロールが出来る様になります。
先日、いつものようにリフトアップして作業する時、若者に「改めて一度上げてから一気に上げないで車を揺するのはどうしてか?」との会話に「車がリフトから落ちないようにチェックしてます」と答えた後、「後、アッパーマウントのガタやハブのガタなども同時にチェックできます」と答えが帰ってきて、彼らのお客様の車に対する品質を思う志と、自分たちの安全を守るという保安管理の部分と「お~成長してるじゃねーかw」と言ってあげましたが、正直びっくりしていました。最初の回答で本来は(●`・ω・)ゞ<ok!なのですが、一個だけでなく、他の部分もしっかり考えているんだあ。と成長を感じた瞬間でした。当社の整備士は熟練ベテラン整備士だけでなく、若者フレッシュ整備士も技術がございます。是非ご用命などお気軽にご相談して頂ければと思いますm(__)m
さて、整備アーカイブでございます。2020/11/05 13:37 平成27年式ソリオになります。補償期間も過ぎて、これからのメンテナンスがお車を長く維持する大事な時期になるのですが、ご用命は、運転席に座るとギシギシ音がするとの事。「座れば音がするのは当たり前」や「走行中に別にギシギシいわないんだから、いいんじゃね」「年数が経てば、どっかから音がするのは当たり前」的な悪魔のささやきから、目をそらしながらw自分との闘いに挑みます。最初に異音確認をします。本来は同乗確認が基本ですが、お客様はいらっしゃらないので(実はこれが一番困るのですが・・・)自分が感じた「ギシ」音を調べます。最初に乗り込んでも全く音がしていなかったので、音しないじゃんと思ったんですが、深く座り込んでシートを前後にゆすりながらやっていると「ギシギシ」来ました~。「でもこれは仕方ないんじゃ・・・」と思いつつ、試乗テストを行います。そうするとあることに気が付きます。ブレーキを踏むたびに、「ギシ」と音が一回出ることが分かりました。信号で「ギシ」減速で「ギシ」ちょっとブレーキ「ギシ」・・・あ~俺もこの音が気になる(あくまでこの音かどうかはお客様と確認していませんが)・・・。ということで、ダメもとでシートバックのトリムを外して確認してみたら・・・こういった構造になってました。
フューエルリッドのヒンジと同じ構造じゃねーかw。わかった。給油にて完治です。ただ、シートがやたら湿っていたのが気になります。でも、原因が解ったので、もうこれで大丈夫。試乗しても何ともいいません。納車後もお客様から苦情は来ません。多分私が感じた音と一緒だったのでしょうw。出来ればご一緒に確認させて頂けると(;^_^A、私どもの心労が、少しでもお客様の整備のやる気に上乗せ出来ますので、ご協力よろしくお願い申し上げますm(__)mシートの異音は、先ずはここをチェックしてみてはいかがでしょうか?
ということで、それでは皆様、ご安全に♪