整備アーカイブになります。スズキ スイフトスポーツ ZC33S 現行6AT のATF交換作業になります。距離は21000km 平成31年式 まだ新しいですが、オーナー様の大事になさる気持ちが伝わってきます。
このATはバルブボディが縦置きです。え~っと、抜いて、入れるだけです。しか~し、ATFを入れるインレットボルトが上からでは見えません(;^_^Aマニュアルでは、上から見えるはずなのですが、実際はリフトアップして鏡を使ってボルトを確認しないと出来ません。六角ボルトとトルクスボルトの2種類があるようです。今回の車両はトルクスでした。インレットのガスケットはパッキンタイプでなく、Oリングタイプです。抜くのは簡単でも、入り口を確保してからでないと、オイルを抜くことが出来ないので、探しますが・・・わかりません(;^_^Aどんどん時間が過ぎていくので、検査員の丸さんに手伝ってもらって、やっとインレットボルトを見つけることが出来ました。

これは、リフトアップして、裏からステアリングギヤボックスの上側辺りに見えたインレットボルトの様子です。最初、本当に判らなかった( ̄▽ ̄;)

入り口を確保できれば、後はドレンを緩めて抜きます。

ドレンも六角レンチ17mmの大きなものです。レベリングボルトはトルクスで、締め付けトルクは7.5N・mと案外繊細なトルクです。

インレットボルトはトルクスで、こちらもOリングタイプのパッキンでした。

抜けたATFは、それ程汚れていませんでした。理想的な交換です。

レベリングボルトのOリングは最後に調整する時、また脱着するので交換は最後です。

これ、ATFを注入している所ですが、全く見えません(笑)。一旦リフトアップして、裏からセッティングしてから注入しています。リフトが無いとキツイですよ~(;^_^A

これは最後の計量中です。エンジン掛けながらデーターモニターにてAT油温を確認しながら63℃で調量です。細かいことを言うとⅮ⇔N2sec×4 Pレンジ 滴化したらレベリングボルトを締め付けておkです。その後、ATF学習リセットチェックして、一応、ストールテストをして、完了です。
後は抜いて入れるだけ。そして、油温調整して、レベリングボルトにて調量して、元に戻します。
作業の感想は、計量の油温が案外高くて比較的ナーバスにならなくてもいいかな?(ゲージなしのタイプは国産だと大体37~45℃位が一般的)
とにかくインレットの確保が大変で、「なるべく触らせない」メーカーの意図が感じられましたw。それから特殊工具をそろえた方がいいですね。無ければ無いなりにやりますが・・・。後はやはり、AT油温が判るものがないと厳しいですね。(最悪はサーモグラフィなど・・・まあマニュアルには無いが)
お客様のお陰で、また勉強になりました。ありがとうございましたm(__)m
それでは皆様、ご安全に♪