整備アーカイブになります。平成19年式 スバルインプレッサ GH2 距離144000KM 車検での入庫になります。エンジンがEL15という珍しい1.5Lの水平対向エンジンです。データは2021/08/5 14:29 になります。この車、非常に珍しいマニュアル4WDになります。調べてみると、この水平対向エンジンは、ブロックが丈夫の様で、海外でもチューニングされてる車が多いようです。へえ。そうなんだ。
水平対向エンジンは、とても個性のあるエンジンで、タイミングベルト交換が得意でない整備士さんがいるのも事実なんです。私も得意ではありません(;^_^Aが、だからこそ、逆にやってやるの精神で、数をこなしてきました。そうしたら、別に苦手意識はいつしかなくなりました。むしろ、コツがわかってしまえば、なんてことない整備になりました。水平対向エンジンのタイミングベルトは、若い時に沢山やってきたので、今回もそのノリで受けました。
が、分解していくと・・・ネジが腐ってタイミングベルトカバーが取れない・・・。

このフランジナットは本来はここには付いてちゃダメなんです。

こっち側が正解なんですよね。今回は、無理やり取りました。少しでも費用を抑えるために・・・。
カムスプロケットが特殊で、いや~どうやって同期させるの?タイミングベルトにガイドが4隅に付いていて、「こんなの、俺が知ってるEJ20じゃね~よ(-_-;)」と。スバルさんは、年次更新するのが得意の様で、常に進化させてるので、戸惑いました(;^_^Aクランクプーリーボルトも4種類くらい同じエンジンでも締め付け方法が違うようです。(ABCDとあるとの事。気を付けてください。ペンでIマークだけじゃあくまでも参考値のようですので・・・)スバルさんの整備士さんは、大変だな~と。

コツが判れば、なんてことない・・・。サクサクッと分解していきます。
で、本題です。この向かって右バンクのカムスプロケットが「プルン」と回っちゃうんですよ。分解したのはいいけど、完全VVTのオイルが回っているから、保持するボルトなんかね~し、う~どうしよう。最悪はオイル垂れても、カバー外してみて(多分六角が出てくるような・・・)かな・・・。

Lバンクのカムスプロケット、本来はSSTがあるのですが・・・。どうしよう(-_-;)
工具を探していると・・・おおっいいのがあった~。これ、スズキではどんな時に使うんだろう?まあ、いいや。有難く使わせていただきます。

この工具、何に使うんだろう??エアコンのクラッチかな~?まあちょうどVVTのハウジングに合いそうだ。神!!

Rバンクのカムスプロケットも本来は要SSTですが・・・。

水平対向エンジンは、アイドルプーリーの組み込む順番があります。これが判らないと、ベルトが中々入らないんですよね。私も最初はこれが解りませんでした。それを踏まえて、更に必殺技があるようです。知り合いの整備士から教えていただきました。(今回はその必殺技は使ってません)
何とか組み上げることが出来ました・・・。が、まさかのサーモスタッド欠品というオチが・・・W。

左が新品、右が今までです。開弁温度が変わっていました。(L88℃、R91℃)
ということで、タイベル交換終了です。・・・でも車検です。
まだまだご用命は続きます・・・。
それでは皆様、ご安全に♪